玄関に置かないほうがよいものって!?地震に負けない家づくり
2020/09/20
いざ地震がきても、慌てないようにするには事前準備が重要!レスキューナースの辻直美さんに、簡単にできて目からウロコな防災対策や、非常用持ち出し袋の中身を教えてもらいました。地震に負けない家づくりをしていきましょう!
<教えてくれた人>
辻直美さん
国際災害レスキューナース。一般社団法人育母塾代表理事。看護師として活動中に阪神・淡路大震災を経験。災害医療に目覚め、看護師歴28年、災害レスキューナースとしては25年活動している。被災地への派遣経験をもとに、本当に使える防災術を伝えるべく、幅広く活躍中。
【玄関】靴も玄関マットも何も置かないのがベスト
必要な物はすべて扉の中に収納
玄関は大事な非常口。物は置かないのがベスト!
NO!コロナmemo
上着や荷物はひとまずここへ!ウイルスを持ち込まない工夫を。
ウイルスは、荷物や衣類にも付着している可能性が。玄関にかごを置き、ひとまずここにイン。除菌をしてから部屋に入りましょう。
ブレーカーのそばにライトを置く!
停電した場合、玄関口は真っ暗になります。ブレーカーわきにライトを置いておけば、ブレーカーの様子などを確認することができます。
コンタクトレンズや常用薬はここにも置く!
コンタクトレンズや常用薬など、個人的な必需品はここにも置いておくと便利。いざというときに見つからず探し回ることもありません。
NO!コロナmemo
除菌グッズは玄関にセットしておく。
除菌用のアルコールなども玄関に。帰宅時にすぐ除菌すれば、家の中にウイルスを持ち込むことがありません。
非常用持ち出し袋は玄関に置くのが正解!
散らかった家の中から重いリュックを背負って出てくるのは大変。非常用持ち出し袋は玄関に置くのが鉄則です。シーズンごとに靴を整理して、スペースを確保しましょう。
避難時の持ち物はこれ!非常用持ち出し袋
辻さんが試行錯誤を重ねて選んだ「非常用持ち出し袋」の中身を大公開!
重くなるリュックは投資のしどころ。アウトドアブランドなどしっかりした物を。
□水
避難所で水がもらえるとは限らない。1人1日3L×3日分が目安。
□万能アイテム
例えば、タオルを防寒や包帯に使うなど、多用途に使える物。
タオル/シーツ/レジャーシート/ラップ/アルミホイル/新聞など。
□食事まわり
1人最低7食分。防災用ではなくふだん食べている物でOK。
レトルト食品/フリーズドライ食品/カップスープの素/缶詰/米/パスタ/菓子/箸/フォーク/スプーンなど。
□充電・照明
停電対策は必須。ラジオは貴重な情報収集にも役立つ。
LED懐中電灯/ライター/キャンドル/手回し式ラジオ/USBケーブル/大容量モバイルバッテリーなど。
□救助用品
救助する場合もされる場合も使えるアイテム。
ロープ/布製ガムテープ/油性マーカー/軍手など。
□医療・衛生
感染症防止や、手当てに使う物。
消毒液/包帯/ばんそうこう/うがい薬/ウェットティッシュ/携帯用トイレ/生理用品/ゴミ袋など。
※常用薬がある場合やコンタクトレンズを使用している場合はここに入る。
□防寒・暑さ対策
避難所にはエアコンがない場合が多い。自分自身で対策を。
レインジャケット&パンツ/アルミ製保温シート/使い捨てカイロなど
□衣類
はおる物、トップス、ズボン、下着など、3日分を用意。
季節の変わり目にはチェックして、入れ替えるのを忘れずに。
編集部のおすすめ!身のまわりの衛生をキープできるウェットティッシュ
避難所で水の使用量が制限されているときに役立つのがウェットティッシュ。手や体を拭く、共用部分の除菌、汚れた食器の下洗いなど。限られた水を効率よく使うための心強い味方になってくれます。
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参照:『サンキュ!』2020年10月号「コロナ時代の防災対策」より。掲載している情報は2020年8月現在のものです。監修/辻直美 撮影/林ひろし 構成・文/田久晶子 資料写真提供/『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社) 編集/サンキュ!編集部
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