元・大手学習塾教室長夫婦が学資保険に入らない理由
2020/12/02
元大手学習塾教室長で、サンキュ!STYLEライターのけんママです。
お子さんが生まれると多くの人が入るか悩むであろう、学資保険。私も息子が生まれたときに悩み、何社も検討しました。結局、私たち夫婦は学資保険に入らないという選択をしましたが、その理由を「元・学習塾教室長」という観点からお伝えします。
学資保険とは
学資保険とは、ザックリと言うと、「教育資金を貯蓄するための保険」です。
毎月定額を払いこむことで、指定したタイミングに満期になり、学資金を用意しておくことができます。さまざまな特約があったり、返戻率が違ったりするので、入る場合には自分たちの教育に対する考え方や貯蓄への考え方をよく見直す必要があります。
私はお金の専門家ではないので、元・学習塾教室長の視点で教育面から見た学資保険についてお伝えします。
受験ももっと多様化するかもしれない
学資保険のほとんどは、満期になるタイミング、つまり受け取れるタイミングがあらかじめ決まっていて、その途中で解約する場合には返戻金が少なくなってしまうことが多いです。これは保険という性質上、仕方のないことです。
親としては、このタイミングで高校受験をして、大学受験をして……とある程度のシミュレーションをしたうえで教育資金を貯めていきます。そのなかで、必要あらば学資保険への加入を選ぶことになりますが、それがそのとおりになるかは誰にもわかりません。
大学受験ひとつを取っても、AO入試や指定校推薦、公募推薦、ほかにも入試方法が多種多様化していて、自分たちの子どもが大きくなったときはさらに変わっているかもしれません。入学金など大きくお金がかかるタイミングが想定とズレる場合も多くなるでしょう。
また、お金がかかるのは入学金や学費だけではありません。受験準備のための学習塾代や、受験するだけでも何校も受ければそれだけのお金がかかります。
子どもの進路は予想できない
そもそも、中学受験をして私立へ?地元の中学から高校受験をする?それは私立?公立?大学じゃなくて、専門学校にするかも?留学したいっていう可能性も?大学院まで進学するって言ったらどうする?
子どもの進路を考え始めたら、たくさんの選択肢がありすぎて、予想することは不可能です。やりたいことを、家庭の経済状況を理由には諦めて欲しくないという思いがあるので、私たち夫婦は予想することはやめました。もちろん親の希望はこっそりと持ってはいますが、本人が選ぶべきタイミングで考えて選べるように、いつでもそれを支援してあげられる状況にできるように。おろせない学資保険ではなく、必要と思ったときにすぐにおろすことができる通常の貯蓄をしていくことを選びました。
それぞれの教育観で
学資保険が必要だと考えるかたも多いと思います。それぞれの教育観で必要なものであれば、もちろん利用していくべき商品です。
ただ、「まわりも入っているし、当然必要だよね!?」という考えで入るのであれば、一度立ち止まって、家族で話し合ってみるのがよいと思います。親の思う「こうあるべき」進路が、必ずしも正解ではないように世の中がどんどん変わってきているなか、お子さんの希望やチャレンジしたい思いを、親として応援してあげられる存在でありたいですね。
この記事を書いたのは。。。けんママ
元学習塾教室長の運動苦手ダイエットインストラクター。
5歳の息子を育てるママ。食育とダイエットを日々研究中♪
※ご紹介した内容は個人の感想です。