磯村勇斗さんインタビュー「人のことを好きな人は色気があるんだと思います」
2021/02/21
毎日忙しい『サンキュ!』読者を癒やすイケメン!17年にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で前田秀俊役を演じ一躍人気に。最近ではドラマ「恋する母たち」で夫と息子のいる美人上司に恋する赤坂剛役をセクシーに演じた磯村勇斗さんの素顔って?
<プロフィール>
磯村勇斗(いそむらはやと)さん
92年9月11日生まれ、28歳、静岡県出身。15年に「仮面ライダーゴースト」にアラン/仮面ライダーネクロム役で出演。17年、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で前田秀俊役を、18年、ドラマ「今日から俺は!!」で第14回コンフィデンスアワード・ドラマ賞を受賞。21年1月29日には出演作「ヤクザと家族 The Family」が公開予定。
人のことを好きな人は色気があるんだと思います
演じる役柄によっては、それが彼だと気づかない人もいるかもしれない。それくらい作品によって見せる顔が変わる実力派俳優・磯村勇斗さん。17歳で役者の道を志し、地元の静岡県沼津市の劇団に入団。年配の団員たちに演劇の基礎を教わり、アルバイトをしながら小劇場の舞台を中心に活動。現在の事務所に所属する演出家の舞台に出演したことがきっかけで芸能界入り、という異例の経歴を持つ磯村さんは、演じることへの情熱が人一倍熱い。
「地元の劇団での経験は今にとても生きていると思います。目上の人しかいないなかで、いろいろ教わってやってきたので、どんな世代のかたとも会話ができるようになりました。お芝居もていねいに教えていただいたので、それが今の自分の芝居のスタイルにつながっています。劇団の皆さんからは今も連絡をいただきますし、僕の出演作も見てくださっていて。息子みたいに思ってもらえています」。
俳優デビューして6年、順調にキャリアを重ねてきた磯村さん。自分自身の成長を感じることはあるのだろうか。「自分では感じたことがなくて。成長はしないといけないし、昔に比べたらしているんだと思うんですけど、どこが成長したのかはわからないです。自分の過去の作品を見たりもしないですし。もう10年くらいたって、過去の自分の作品を見て今と比べてみたら、思うことはあるかもしれない」。
昨年大好評のうちに放送を終了したドラマ「恋する母たち」の赤坂剛役では、鍛え上げた肉体を惜しみなく披露し、28歳とは思えない色気で世のママたちをキュンキュンさせた。磯村さんにとっての色気とは?と聞くと「人のことが好きな人は色気があるのかもしれないと思います」と意外な答えが。「僕のまわりの男女を思い浮かべても、色気がある人って男女問わず友達が多かったり、いろんな人に話しかけているんですよね。人に対する興味が色気につながっているのかも」。
1月29日に公開される映画「ヤクザと家族The Family」では、ヤクザと密接な関係を持つ金髪の青年・翼を演じている。綾野剛さん、舘ひろしさんら、そうそうたるキャストに加え、「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた藤井道人監督とあって、気合を入れて挑んだそう。
「藤井監督は俳優の演技を絶対に否定しないかたで。1回肯定してくれたうえで『こうしたらどうですか』と演出してくださるのですごく勉強になりました。主演の綾野剛さんはクランクイン前にごはんに誘ってくださって。綾野さん演じる賢治を兄と慕う翼の、賢治との距離感をそれでつかめました。綾野さんは空気を支配するのが上手で、その空気感のなかで演じられて、背中からたくさん学ばせていただきました」。
撮影は偶然にも地元の静岡県沼津市でも行われ、磯村さんにとっては地元で生きるとはどういうことだったのか、考えるきっかけにもなった。「その土地でしか生きられないはかなさがあるんですよね。仲間の上下関係があるし、抜けられない。地元での撮影は小さいころの思い出と重なって、久々に感じる土地のにおいとかが翼という役に生きた気がします」。
そんな磯村さんはどんな家庭に育ったのだろうか。「小さいころはすごく元気で騒がしい子で、落ち着きがなかったみたいです。幼稚園に行きたくなくて、母親を困らせていたと聞きました。家庭はイベント事をちゃんとやってくれる家で、クリスマスやお正月、誕生日、全部楽しく過ごしました。子どもの日にはかぶとを出してくれていたし、父の運転する車でよく隣の県まで遊びに行ったり。たまの休みの日にそういうことをしてくれた両親にはすごく感謝しています」。
理想の家庭像はというと「やっぱり自分がやってもらったことは自分の子どもにもやってあげたいですね。テストでいい点を取ったらちゃんと褒めてあげて、ダメなところは叱って、メリハリをつけたいです。と言いながら思ったけど、僕がいちばん家族からダメ出しされそう。パパ、ダメだよ!って(笑)」。チャーミングな磯村さんなら素敵な家庭をつくりそうだ。
off shot!
コロナ自粛中に買ってみたことがきっかけでお花を部屋に飾るのが好きになったという磯村さん。撮影スタジオにあった植物にやさしい視線を向けていました。
参照:『サンキュ!』2021年3月号「サンキュ!BOY FROEND」より。掲載している情報は2021年1月現在のものです。撮影/高橋那月 取材・文/藤坂美樹 編集/サンキュ!編集部
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