最近、古い物件をリノベーションする人が増えています。でも、言葉は聞いたことがあっても、リフォームとどう違うのか、何がメリットなのかわからないことも多いですよね。そんな疑問を、リノベーションを行う工務店・ケーズプロジェクトの清野恭子さんに答えてもらいました。
リノベーションは、物件そのものの価値を高めること
背の低い家具で部屋を仕切って、圧迫感を解消!(Y・Fさん宅)
一般的に、「リフォーム」は古くなったり壊れた個所を交換、修理する工事で、「リノベーション」は耐震性を強化したり、間取り、内装、水まわりなどを大幅に変更する工事のこと。家族のライフスタイルによって自由に設計でき、物件そのものの価値を高めて暮らしをバージョンアップするのが「リノベーション」といえます。
低コストで、自由な空間づくりができるのが魅力
和室の壁を取り払い、広々としたリビングダイニングに(M・Kさん宅)
地域にもよりますが、中古住宅の購入+リノベーションの費用は、同じエリアの新築物件と比べて20~30%コストを抑えることができます。また、建て売りの家や新築マンションは、間取りや内装がどれも似た感じですが、リノベーションなら、自分の好みやライフスタイルに合わせて自由な空間づくりができるのがメリットです。
マンションの場合は、工事できる部分に制限もあり!
戸建てなら天井裏を抜いて、ロフトスペースにすることも可能(K・Yさん宅)
マンションや団地では、窓サッシやバルコニー、玄関ドア、共有のガス管や給排水管は変更できません。天井の高さを変えたり、配管や電気設備の移動は、それぞれの物件ごとで異なるため、事前確認が必要。戸建ての場合は、柱の撤去ができないなどの制限はありますが、耐震補強をクリアーすれば、比較的自由に変えられます。
中古物件というとデメリットばかりが目につきがちですが、リノベーションで手を加えることで、新築同様の内装・設備で快適に、しかも個性的な暮らしが実現できるんです。これから家づくりを考えている人は、ひとつの選択肢として検討してみては?
参照:『サンキュ!』9月号「リノベーションでつくる、ご機嫌に暮らせる住まい」より一部抜粋。掲載している情報は17年8月現在のものです。
撮影協力/ケーズプロジェクト、トラスト、エコハウス、撮影/林ひろし、文/宮原元美(『サンキュ!』編集部)
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