【30秒でキレイ】ホテル清掃に学ぶ!片づけなくてもキレイのコツ
2022/08/29
日々、取材で日本中を飛び回る『サンキュ!』編集部のメンバー。ある時、滞在先のホテルに帰ってくると、出かける前は散らかっていた部屋が、私物はそのままなのに、きちんと整頓されていることに気づきました。
<教えてくれた人>
・セイビ九州ビルサービス部所属 飯田愛子さん
ビルクリーニング技能士、清掃のプロ。常にお客さまの目線で清掃を心掛けている。
・セイビ九州ホテルサービス部所属 田原鉄平さん
ホテルの客室清掃歴20年以上の超ベテラン。現在は、現場責任者を担当。
●セイビ九州とは
安全・清潔・快適をモットーに、ホテルやビルの清掃、管理業務などを専門に行う会社。『客室清掃の魔法』(梓書院)などを制作。
お客さまの物を片づけなくても心地よくお使いいただけるようにキレイに見せるコツがあります
一流ホテルの空気感をつくり上げる一端を担うのがクリーンクルーの皆さん。ホテル清掃は、時間との勝負。限られた時間で前泊者の痕跡を消し、匂いや汚れなどは一切残さず、未使用同然の部屋に戻すことが大切。さらに連泊の場合は、基本お客さまの持ち物を触ったり、捨てたりせず現状復帰が求められます。「お客さまにとってホテルは、滞在先のわが家のようなもの。自宅でくつろぐように、居心地の良い場所でなければなりません」と田原さん。最小限の時間と労力で気持ちいい部屋に整うホテル清掃テクをぜひおうちで真似してみてください。
ピタリとつければ、真っすぐキレイ
散らかって見えず、キレイに見せる一番簡単な方法です。
物の置き方の基本は、真っすぐピタリ。「ノートや書類など平らな物は、机やテーブルの手前か奥にピタリとつけます。スーツケースやゴミ箱など高さのある物は、壁に沿わせるか部屋の隅に置くとスッキリ見える。枕は、ヘッドボードに沿わせて置くのが正解です」(田原さん)。
机の端にピタリ
ベッドにピタリ
壁にピタリ
壁にピタリ
清掃の順には意味がある!
ホコリが舞うから上から下へ → ムダな動きなし奥から手前へ → 整えるのは最後
「ちゃんと清掃しているのにホコリが気になる……」という人は手順が間違っているのかも。「ホコリは高い位置から低い位置へ移動するので、棚の上など高い場所→低い場所へ順番に清掃するのが基本です。さらに、奥から手前に、もポイント。部屋の奥から手前に向かって清掃を進めれば、二度手間を省き効率的です」(飯田さん)。
家でやってみた!
サンキュ!アンバサダーが自宅で実践してみました!
【BEFORE】
【AFTER】
ソファを整えるほんの数秒で、部屋全体が整って見えるように。とても簡単な片づけ法で続けたいです!
さくのんさん(埼玉県 34歳)
【BEFORE】
【AFTER】
机が狭いので整頓を諦めていましたが、壁に寄せたらスッキリして使いやすくなりました!
うたさん(35歳)
※写真は、セイビ九州への取材をもとに『サンキュ!』編集部が再現したもので、取材内容と撮影場所は一切関係ありません。
参照:『サンキュ!』2022年9月号「ホテルに学ぶ最小限片づけ」より。掲載している情報は2022年7月現在のものです。取材協力/セイビ九州 撮影/林ひろし モデル/渡邉有紀 取材・文/渡辺ゆき 編集/サンキュ!編集部