「捨てたいけど、なんとなく迷う…」
そんな気持ちの裏には、“後悔したくない”という思いがあります。
ものを減らすことは、単に部屋をスッキリさせるだけではなく、自分自身の心と向き合う時間です。
今回は、整理収納アドバイザーで4児の母でもある筆者たみーが実践してきた “後悔しない手放し方”の3ステップを紹介します。
迷う時間を減らして、心まで軽くなる片づけを始めましょう。
ステップ1. 「なぜ手放せないのか」を知る
「高かったから」「思い出があるから」「いつか使うかも」。
手放せない理由には、感情や過去の経験が深く関わっています。
私自身も、社会人時代にがんばって買ったブランドバッグがなかなか手放せませんでした。
「もったいないな」という気持ちとともに、このバッグを捨てることは、当時の自分を否定するような気がしたからです。
でも、「いまの自分には必要ない」「合わない」と気づけた瞬間、自然と手放す覚悟ができました。
まずは、“なぜ捨てられないのか”を言葉にしてみること。
それが、後悔しない手放しの第一歩になります。
ステップ2. 「残す理由」を明確にする
捨てることよりも、「何を残すか」を決めることが大切です。
判断基準を「過去」ではなく「今」に置くと、迷いが減ります。
たとえば、服なら「今の私に似合う?」「着たい気持ちになる?」を基準に。
書類なら、「この1年で使った?」を目安に。
“残す理由”が“今”とつながり、明確であれば、迷うことはありませんよね。
理由を考えないといけないものは、手放しても後悔はしません。
今の暮らしに必要なものだけを選び抜くことで、空間だけでなく、気持ちにも余白が生まれますよ。
ステップ3. 「一気に手放さない」
後悔の多くは、勢いで捨ててしまったときに起こります。
迷うものは「一時保留ボックス」に入れて、1〜2週間ほど“距離を置く”のがおすすめです。
時間をおくことで、本当に必要かどうかが自然と見えてきます。
「やっぱり必要」と思えば残せばいいし、「もういいかも」と思えたら、それが“手放し時”。
そして、一度捨てられなかったからといって、諦めないでください。
少し時間をおくだけで、気持ちの整理がつくこともあります。
片づけは「できた」「できない」で決めるものではなく、“自分のペースで整えていく過程”こそがカギです。
後悔しない手放しは「タイミングを整えること」
後悔せずに手放すためには、無理に捨てる勇気を出すのではなく、“気持ちに区切りをつけること”が大切。
自分の心が納得できるタイミングをつくることで、「捨ててよかった」と思える手放しができます。
ものを減らすことは、暮らしを軽くするだけでなく、自分自身を大切にすることにつながります。
焦らず、自分のペースでOK。
“心までスッキリする手放し”を実践していきましょう。
■執筆/たみー
整理収納アドバイザーであり、ミニマルライフを送る4児の母。家事の効率化や整理整頓に特化した実践的なアドバイスを提供。
特に無印良品の活用術が人気で、シンプルで機能的な収納方法を提案している。
インスタグラムは@tamiii_refreshing.life。ブログ「子は多くても、ミニマルな暮らし。」。
編集/サンキュ!編集部