片づけてもすぐに「散らかる家」の本当を探ってみた!

2018/10/10

せっかく時間をかけて片づけても、たった半日で再び元の状態に……。そうなってしまうのは、「収納が少ないから」「家が狭いから」だと思っていませんか?しかし、散らかる家の様子を時系列で追ってみると、『やりっぱなし』と『あとで』という”2つの先延ばし行動”が原因と判明!それらを解決し、散らからない家を手に入れましょう。

*協力してくれたのは……なまけものずぼらーさん
夫(35歳)、長男(10歳)、長女(6歳)、二女(1歳)の5人家族。結婚12年目。現在の住まい(5LDK)を1年前に新築。自宅の片づけのBefore&Afterを撮影した写真をインスタで公開。インスタアカウントは「namakemonozubora」

2大先延ばし行動

「やりっぱなし」は先延ばしにしがちな人の典型的な行動パターン。「やりっぱなし」行動の原因は、「今は時間がない」や「面倒ですぐできない」などにあります。忙しいときでも、手間なしですぐ片づけられるように、しまい方や収納場所を工夫するのが解決のポイント。ズボラな人には特に重要です。

また、「あとで」と先延ばしにしている人は、「中途半端は嫌。やるなら徹底的に片づけたい」と考えるから、なかなか腰が上がらず、どんどん後回しになってしまうのです。最後までできなくても、「今できること」をしやすいように、物の置き場所や家事の流れを見直してみることが大事。

「やりっぱなし」の原因1:戻すのが面倒

・子どもの髪の毛セットが出しっぱなしに
・読みかけの新聞はそのまま放置

■解決法:よく使うものはいっそ出しっぱなしに
毎日使うものは、使うシーンごとにまとめてかごに入れ、出したままに。かごにポイポイ入れるだけなら時間も手間もかかりません。

「やりっぱなし」の原因2:出し入れしにくい

・掃除機はパーツを外さないとしまえないので、とりあえず置いたまま
・幼稚園グッズは重たいワゴンに入れているので、子どもが自分でしまえない

■解決法:ワンアクションで出せるように
出し入れしにくい場所にしまっているものが放置されがちな場合、置くだけ、フックに引っ掛けるだけ……など、取るのもしまうのもワンアクションですむようにすると片づけがラクになります。

「やりっぱなし」の原因3:収納場所が遠い

・しまうのが面倒なので置きっぱなしの裁縫箱
・子どもの図工グッズをダイニングテーブルの上に置きっぱなし

■解決法:使う場所の近くにしまう
使う場所の近くに収納をつくれば、いちいち戻しに行かなくてすみます。「出したらしまう」が自然と習慣になり、先延ばしが防げます。

「あとで」の原因1:一気にやるほうがラク


・あとでまとめて洗うから食器はシンクに置くだけ

■解決法:シンクだけはずっときれいをキープ
どこか1カ所常にきれいな場所があると片づけモチベーションがアップします。まずは、使った食器はすぐに洗う習慣をつけると、ほかの場所も自然と片づくように。

「あとで」の原因2:ついその辺に置いてしまう

・PTAのプリントなどはなんとなくカウンターに
・DMや郵便物はとりあえずカウンターにポン
・外出に持って行ったバッグをなにげなく置く

■解決法:取りあえずBOXを作る
物をつい置いてしまう場所には、箱やかごを置いて一時置き場に。それだけで物の散乱が防げ、あとで中身をチェックしやすくなります。

「あとで」の原因3:いちいち捨てるのが面倒

・牛乳パックは洗ってから捨てたいからいったん放置
・ペットボトルは乾かしてから捨てたいから一日中干しっぱなし

■解決法:ゴミ箱の位置を見直して
キッチンに置きっぱなしのものの半分はゴミ。乾いたものからどんどん捨てられるようにゴミ箱をシンクの近くに置きましょう。

すぐに家が散らかるあなたへ…

1日分の散らかりをためて、寝る前に一気に片づける毎日では、1日の大半を散らかった部屋で過ごすことになってしまいます。まずは「居心地のいい空間で、やりたいことをする時間」を想像してみましょう。片づけがゴールではなくスタートになれば、散らかりにくく、家族みんなが快適に暮らせる家がつくれるはずです。

●散らかる家を分析してくれた人
伊藤勇司さん(空間心理カウンセラー)……心理学を専門とし、片づけの悩みを心理的な側面から解決。親しみやすい人柄が人気で、主婦から企業経営者まで幅広くサポート。人間関係や仕事にも好影響をもたらすと評判に。


参照:『サンキュ!』10月号「散らかる家、散らからない家」より。掲載している情報は18年8月現在のものです。撮影/tsukao 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

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