片付けのプロが教える!「捨てられない人」に実践してほしい「捨てルール」
2024/10/18
キレイな家を目指すうえで、避けては通れないのが「ものを捨てる」という行為。しかし、捨てる・捨てないの判断に迷い、もの捨てられないまま……という人も少なくないはず。
そこで今回は、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する家事代行スタッフに、捨てらない人に実践してほしい「捨てルール」を教えてもらいました。
その「捨てられない理由」は本当に必要なもの?
捨てられない理由は、じつにさまざまです。
・まだ使えるから
・高価だったから
・人からもらったから
・思い出があるから
・いつか使うかもしれないから
・捨てるタイミングがわからない
……などなど、いくらでも出てきそうです。
でも、これらの“理由”は本当に「捨てられない理由」として揺るぎないものなのでしょうか?漠然とした「思い込み」や「罪悪感」「恐れ」「不安」「自信のなさ」などによるものではないでしょうか。
そのような気持ちを抱えながらものを捨てようとすると「決断」「勢い」「許可」などを必要とするので、ものすごくエネルギーを使います。
じつは私も、まだ使えるものを捨てることには罪悪感があり、ポイポイ手放せるわけではありません。ただ「捨てる」という言葉の代わりに、別の考え方を取り入れることで、つらい思いをせずに、前向きにものを手放すことができています。
具体的には「捨てる」と意識するとつらいので「卒業する」に置き換えて考えているのです。
「捨てる」という考えから卒業して、ものとお別れしよう
私は高校を卒業して実家を出るときに、それまで部屋に置いていたぬいぐるみから「卒業する」ことにしました。「捨てる」となると罪悪感や悲しみが湧いてきます。でもぬいぐるみから「卒業する」と考えると、前向きにお別れできたのです。
私たちは産まれてから、赤ちゃん時代を卒業し、園児を卒業し、小学生を卒業し、中学生……というように、だいたい数年かけて、何かを卒業していきます。大人になっても、20代、30代といったように、あえて年代で区切ってみることで、卒業の機会を作ることができます。
年代でなくても、結婚や離婚、引越し、転職など、自分なりのフェーズの切り替え時期に合わせて、何かから「卒業」していくことが可能です。その時に、ものとの関係も「卒業する」という気持ちで切り替えられるのではないでしょうか。
「卒業」は悲しみも伴いますが、新しい歩みのためのステップです。
「捨てる」のが苦手な方は、そのものから「卒業する」と考えることで、前向きな気持ちで手放すことができるかもしれません。