5歳でもできる【こども断捨離】がスゴイ!考える力がどんどんはぐぐまれる!
2022/08/18
おもちゃや絵本、工作など、部屋には子どもが散らかした物がそのままに……。ただ「片づけて~」と言ってもそれは逆効果。しっかりと片づける手順や方法を教えてあげましょう。断捨離提唱者・やましたさんが教えてくれた、子どもでもできる「断捨離」のやり方やルールをご紹介します。
<教えてくれた人>
やましたひでこさん
クラター・コンサルタント。今やだれもが当たり前のように口にする「断捨離」は、やましたひでこさんの登録商標。そう、やましたさんは断捨離の生みの親なのです。今年は『断捨離』刊行10周年。関連本は累計400万部超の大ベストセラー!
親が守るべき3つのルール
(1)捨てなさいと言わないこと
捨てることがゴールではないので、物を「捨てさせる」のではなく、好きな物を選ばせることが大切
(2) 親が勝手に捨てないこと
物に対する価値観は、人それぞれ。こどもの気持ちを無視して、親が勝手に処分するのは間違いです
(3) こども自身に考えさせること
親が口を出すと、自分で考える機会が失われてしまいます。時間はかかっても、自分で答えを導き出させるようにしましょう
子どもにはこう説明してあげよう!
Q 断捨離ってなあに?
⇒【A】自分の持ち物が、本当に大切なものかを、確認することだよ。
Q 何のために、断捨離するの?
⇒【A】自分に必要なものや、やりたいことを、見つけるためだよ。
Q 断捨離すると、どんないいことがあるの?
⇒【A】お気に入りのものに囲まれて、気持ちよく暮らせるよ。
断捨離に挑戦しよう!
挑戦してくれたのは、zumyさん(東京都 36歳)の二人のお子さん(7歳・5歳)。元々片づけられない派でしたが、主婦歴が長くなるにつれ、どんどん捨てちゃう派に転向。娘たちの多すぎるおもちゃを時々こっそり捨てるけれど、「これじゃお片づけ育にならない」と反省する日々。
ぬいぐるみは、クレーンゲームの景品からTDL土産まで、サイズもキャラも多種多様。棚に入りきらず、いつもだれかしら棚から落ちている。そんな大量のぬいぐるみをどうにかしたい!と思い、zumyさんが子どもと一緒に断捨離に挑戦!
STEP1「お気に入り」を3つずつ選ぶ
「1つだけ選ぶのは困るけど、3つなら簡単」「私もすぐ選べる!」と2人。ベスト3を決めるのにかかった時間はわずか1分。
STEP2「お気に入り」だけを目立つ場所に飾る
「さっきよりいいよね」「好きなぬいぐるみが目立つね」。棚に取りあえず置くのと、よく考えて並べることの違いをこどもながらに実感。
STEP3 子の中に「もういらない物」はないか考えてみる
「ムリして捨てなくていいんだよ」とママに言われつつ、一つ一つ分けていくと、いらない物が2つあった。「これはもういいや」。
STEP4 どんな気持ちになったか聞く
『ムリして捨てなくていい』ってママが言ってくれてよかった。選ぶのが楽しかったからまたやりたい。と、2人ともうれしそう!
断捨離は、こどもが 「自分で考える」 トレーニングにぴったり!
断捨離は、今の自分にとって大事なものは何か?自分がどうしたいか?を判断する、究極の「考える力育成トレーニング」です。断捨離をすることで「自分軸」ができ、高い判断力を身につけることができます。どうか親が先回りせず、こども自身にやらせてみてください。自分で選んだ物に囲まれて過ごすのは、とても快適なこと。その快適さをこども自身が味わうことで、自分の居場所が好きになり、ひいては自尊心を高めることにもつながるはずです。
参照:『サンキュ!』8月号「夏こそ、断捨離®」より。掲載している情報は19年6月現在のものです。
監修/やましたひでこ 撮影/『サンキュ!』編集部 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
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