「そんなことで母を呼ばないで~」が無くなった!収納の工夫17連発!
2020/04/18
男の子が3人いても、みんながムリなく自分でできる仕組みにしたら「あれどこにある?」と探しもののたびに呼ばれる負担がぐっと減り、子どもも自立するように。なるほどとうなずく工夫いっぱいの収納アイデアをご紹介します。
<教えてくれた人>
Nami Sasakiさん(広島県 39歳)
夫(41歳)、長男(小6)、二男(小3)、三男(年中)の5人家族。三男出産後、家が散らかり放題に。片づけを学んで整理収納アドバイザー1級の資格を取る。インスタグラムはnmmc73
◎HOUSE DATA◎
築9年/一戸建て/4LDK(110平米)
【4月のSasaki家】
長男が小6に進級し、ミニバスの保護者活動や試合の応援でバタバタ。兄弟3人分のプリントや学用品の整理も4月の大仕事。
家族全員、「自分のことは自分でする」がムリなく続く仕組みに
「わが家は男の子3人。片づかないのは当然くらいに思っていましたが、長男の友達に〝うわ~、すごい散らかってるね〞って言われ大ショック。家中の収納を見直しました」とSasakiさん。しかし、見た目はスッキリしたものの、収納場所を変えすぎて家族は「あれどこ?」状態。何か探すたび母を呼ぶ家族にイライラするように。そこで、何をどこに置けば自分で片づけられるのか、相談しながら一つ一つ変えていきました。「収納を工夫したら子どもたちが自立。4月は1年でいちばん忙しい。でも家族みんなで協力すれば、楽しく過ごせる気がします」。
やること別のセットをつくった
まずは「やること」別に必要な物をセットに。さらに、それを使う場所に収納!これで探し物によるストレスはゼロになり、何をやるにも作業がスムーズに。
1 玄関ドアの内側に外出セット
進級に備え買い物も多く、出入りが増えるこの時期。出がけに使う鍵とマスクを玄関に置けば、探す手間なし。外出前のバタバタもなくなりました。
2 宅配便受け取りセット
ペンとカッターを常備し、宅配便が届いたらさっとサインしてその場で開封。段ボール箱を室内に持ち込まないから、荷物の増える4月も安心。
3 玄関に学校参観セット
子ども3人だと懇談会も行事も3倍。そこで、パパ・ママそれぞれのスリッパと名札を玄関に収納。「年度始めは学校に行く機会が多いけど、毎回準備する手間が省けます」。
4 寝室に図書館セット
春休みは本をたくさん借りるから、家の本と交じってしまって捜索が大変。そこで、図書館の本は貸し出しカードと一緒にトートバッグへ。寝室に置けば寝る前に読み聞かせでき、このまま返しに行けて◎。
5 リビングの収納に病院セット
保険証や診察券は家族ごとにポーチに入れ、色別のリボンをつけてファイルボックスへ。病院に行くときはポーチごと持ち運べて便利。人間ドックの結果もクリアファイルに入れて一緒に収納し、年度ごとに見直し。
6 食卓の収納に名前つけセット
4月の大仕事の代表格が名前つけ。「ゼッケン用のアイロンシートに油性インクの名前スタンプを押すだけならラクチン。箱に入れて食卓横に置いておけば、登校前にもサッとつけられますよ」。
7 冷蔵庫に朝のパンセット・朝のご飯セット
「私が低血圧で朝が苦手なので、朝食作りは家族で一致団結」。パン用にハムやチーズ、ご飯用に梅干しや塩をセットすれば、トレーごと出せてホットサンドやおにぎり作りも簡単。だから子どもでも準備出来る。
使う場所のすぐそばに指定席をつくった
家族の行動を観察し、動線上に使う物を配置。みんながバタバタと動くことがなくなり、「使ったら戻す」が自然と徹底できるように。これで散らかることもなし。
8 プリントはランドセルから出す→分ける→保管を1カ所で完結
4月は持ち帰るプリントが山のよう。トレーを中心に、まわりをカレンダー、ごみ箱、書類用引き出しで囲んだら、行事予定をメモして不要なら捨てるor保管する、までが流れるようにスムーズに。
【すぐに捨てる物】
●100点のテスト
●参加しないイベントの案内など
9 家のあちこちにはさみがいます
食品の袋を開封するときは換気扇フードにつり下げたはさみに手を伸ばすだけ。シャンプーの詰め替えは脱衣所、買い物後のタグはずしはリビングのはさみでササッと。はさみを点在させれば一歩も動かずラクチン。
10 ガス台の下にお餅と麦茶パックがいる理由は……
春から夏は麦茶の減りが早いので、すぐに煮だせるようガス台の最短距離に麦茶パックを常備。「我が家でよく食べるお餅もここに保存し、長男が自分でゆでてきなこ餅を作ってます」。
11 テレビを見ながら使う物はテレビ台に大集合
テレビ前のソファは家族の共有スペース。新学期の疲れを癒すべくくつろぎながら、お風呂上がりにつめを切ったり耳掃除をしたり。だからケア用品の指定席はここがベスト。
いつも散らかる物専用の指定席をつくった
子どもが散らかしがちな物はワンアクションで戻せる収納が◎。「特に目につくソファやダイニングテーブルの上がきれいだとホッとできます」。
12 本棚ではなくカゴなら3歳でも片づけられる
2階から本を持ってきては、本棚に戻さない子どもたち。そこで、リビングにカゴを置いたらポンポン投げ入れるように。三男も年中さんになる前に片づけ上手に成長。
ひとりでできるもんのセットをつくった
「自分のことは自分で」とはいっても、二男と三男にはむずかしいことも。そこで、長男をリーダーに任命。収納の工夫で母に頼らない仕組みをつくりました。
13 地味によくあるおもちゃの電池交換は11歳の長男の仕事に
工具箱は子どもにさわらせたくないので、ドライバーと電池だけ小さいケースに入れ、「電池交換セット」に。おもちゃの電池が切れると、弟たちは母ではなく兄を頼るように。
14 身支度コーナーを兄弟別に
壁に3人分のフックを取り付けたら、脱ぎ散らかすことなく上着やカバンを掛けるように。大きなリュックなどは下のボックスに入れるだけ。進級して友達が増えても、自分で身支度して遊びに出かけられます。
15 学校とクラブ関連の物はロッカー式で収納
収納ラックに学校とクラブで使う物をまるっと入れたら、子どもたちが1人で準備できるように。新学期に使う学用品は引き出しを抜いて取り出しやすく。上段に春休みの持ち帰り品の一時置き場も確保。
16 片づけ苦手っコにはラベリング最強説
学習机の引き出しにラベルを貼り、戻す場所を明確に。「ガチガチに決めず、フリースペースもつくってます。迷ったときはここ」。予備の新しいノートも入れておけばなくなるたびに母が呼ばれることもなし。
17 捨てずに取っておく物たちは居場所を分ける
お下がりと過去1年分の教科書は居場所を分け、母が管理。子どもたちの生活スペースに置くのは「今使う物」だけにしぼることで、自分で片づけしやすい環境に。
子どもたちの作品や発表会の衣装などは「思い出ボックス」に収納して2階のクローゼットへ。年度末に見直し、1人1箱で収まるよう気に入った物だけ厳選。
片づけが苦手な二男に合わせた収納をつくった
しっかり者の長男に対し、二男はマイペースで片づけ修業中。そこで、子どもたちの机まわりや身支度コーナーは「二男が1人で出し入れできるか」目線の収納に。これで慌ただしい4月も忘れ物せずに乗り切れます。
文房具ストックで子どもも私も「あぶない!」がなくなった
小学生2人の机の真ん中に、共有のミニ引き出しを設置。頻繁に使う文房具のストックを収納し、慌てて買いに走るピンチを回避。これで新学期も安心。
Have a try!
□よく使うものをまとめてセットにしてみる
□散らかる物をカゴで収納してみる
□子どもに合わせた収納を考えてみる
参照:『サンキュ!』2020年5月号「その疲れとイライラ収納で解決できます!」より。
撮影/林ひろし 編集/サンキュ!編集部
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