「片づけない&手伝わない」男子たちが変わった!家の工夫BEST18
2020/04/21
片づけが苦手な男子に合わせてゆるい収納にするなど、わかりやすい工夫で家中の収納を変えたら、自分のことは自分でするように!男子たちが変わるきっかけになった、さまざまな工夫を教えてもらいました。
<教えてくれた人>
土師愛さん(大阪府 42歳)
夫、長男(20歳)、二男(17歳)、犬(13歳)、猫(3歳)の4人と2匹家族。大学生の長男は現在1人暮らし。土師さんのお菓子作りはプロ級の腕前で、お菓子も公開するインスタグラム(ai_vie.riche)が大人気。
◎HOUSE DATA◎
築13年/一戸建て/4LDK
【4月の土師家】
保育士。今年から保育園勤務でなくフリーのベビーシッターに。4月からは仕事量を増やす予定なので、家族の家事協力がさらに必要になりそう。
「ママ役」をそろそろ降りたくて収納を変えたら、男子たちが変化!
長男の中学校入学を機に復職した土師さん。以前は自分が家族の身の回りの世話をするのは仕方がないことと感じてましたが、成長したら自分のことは自分でやってほしい!と強く思ったそう。「だからわが家は『男子にわかりやすい収納』に。例えば小引き出しの〝電池〞〝ドライバー〞のラベルは、私だけなら不要。でも探し下手な男子には必須。いちいち『あれどこ?』と聞かれずにすむだけでラクです」。小さな工夫の積み重ねで家族の家事協力度はアップ。4月から仕事量を増やす土師さんにとって、「ママ役」の負担軽減はとてもうれしいことなんです。
先手必勝で、探さなくてすむ工夫
夫と息子たちから「○○がない」「あれどこ?」と聞かれ続けて十数年。一念発起し、男子たちが探さないですむ工夫をしたことで、土師さんの生活はグッとラクに!
1 一緒に使う物は「しまうときも一緒」にすれば探さない
紙ごみを縛ってごみ収集に出すときのひもとはさみ。ごまなどをするときのすり鉢とすりこ木。「これらは常にセットにして収納すれば、使うときに探す手間がなくてスムーズです」。
2 帰宅後すぐ置ける靴箱の扉裏を鍵の定位置に
鍵は靴箱の扉を開けた裏側が定位置。〝靴を脱いだらすぐ〞の場所に鍵置き場があるから、鍵が家の中で迷子になる心配なし。「家、車、車2台のスペアキー用と、それぞれのトレーを扉裏に貼っています」。
3 持ち運べるポーチに全部まとめて入れて行方不明を防止
家族がよく使うつめ切りや綿棒など、小さくて迷子になりやすい衛生用品は、無印良品の持ち手つきポーチにケースごと収納。使う場所に全部持ち運べば行方不明になりません。
4 使用頻度の少ない物たちは1カ所にまとめておくと探さない
突然必要になる電池やドライバーなどは、家族に「あれどこ?」と聞かれがちなアイテム。探さなくても見つけられ、さっと取れるように、ラベルつきの引き出しにまとめて入れています。
5 いざというとき必要なグッズは人別に分けておくと慌てない
診察券や保険証、お薬手帳は家族分を全部一緒にまとめてしまうと、いざというとき探すのに手間取るもの(特に診察券!)。「わが家では人別に、違う引き出しに分けて収納しています」。
6 なくなると地味にイラつくから、ふたは最初から取っておく※
ヘアケアグッズや口の細い洗口液などのふたはなくなりやすくて、探しにくく、使うたびつけはずしするのも面倒なアイテム。「思い切って最初からふたをはずして使うことにしたらラクでした」。
※ふたがないと品質が変わったり使えなくなったりする物はご注意ください。
さっと取れる場所に、収納を自分でつくった
「日々慌てないためには、適材適所に必要な物を配置するのが重要」と土師さん。かゆい所に手が届く便利収納は、元々ある物や100均グッズで手作り。
7 洗面台の鏡の扉裏に電動歯ブラシのヘッドを〝引っ掛け収納〞
家族が各自のヘッドをつけ替えて電動歯ブラシを使っている土師家。「歯みがき用、舌みがき用などいくつかヘッドがあるので、鏡の扉裏に必要な数のフックを貼って収納。これなら各自がしまいやすいんです」。
8 ちょこちょこ使うペーパーは手作りホルダーですぐ取れる位置に
洗面台まわりはホコリがたまりやすい場所。そこで洗面台の横に、無印良品のワイヤークリップと古い菜箸でホルダーを作り、ペーパーをセット。「掃除するときすぐに取れて便利です」。
9 ペットグッズは、ごはんをあげる場所の近くにフックをつけてひとまとめ
ペットに必要なグッズ(ブラシやおやつ)はごはん容器を置く近くの壁に吸盤フックをつけ、カゴをつるしてその中に収納。ひとまとめになっているから、部屋のあちこちに散乱しません。
10 除菌シートの収納は「玄関先の保存びん」が大正解
土師家では帰宅したらまず手の除菌、がルール。ロールタイプの除菌シートは密閉できる清潔な保存びんに入れて、さっと使えるように。右の白い箱には使い捨てマスクを収納。
目に入る〝色数〞をしぼるだけでゴチャつかない
「部屋の中にいろんな色や素材の物が混在すると、目がチカチカしてそれだけで何だか疲れるんです」と土師さん。視覚的な情報量を抑えることで、居心地のよい空間に。
11 素材と色を3つにしぼればオープン収納でもスッキリ
それなりに物が多く、調理器具は基本出しっ放しのオープン収納。それでも土師さんのキッチンがスッキリまとまって見えるのは、色が白、茶、グレー、素材は木、ガラス、アルミにしぼられているから。
12 引き出しを一時避難の場所に。閉めるだけでOK
スマホ、イヤホン、財布など、帰宅した家族がテーブルにぽんと置きがちな物は、入り口ドアからいちばん近い引き出しにIN。「中は結構ゴチャついてますが、閉めちゃえば見えないからOKです」。
飲み食いは自分たちでやってもらうスタイルに
ちょっと飲み食いするために、いちいち「何かある?」「のど渇いた」と頼ってくるのが地味に困る、というのが母の本音。だから、できるだけ何でもセルフでできる仕組みに。
13 卓上ガスコンロでコーヒーくらいは自分でいれてもらう
イケアのワゴン横の木箱の上が、カセットコンロとポットの定位置。「ここに火があると、私が夕食作りでキッチンに立っていても邪魔されず、各自が好きにお茶をいれられます」。
14 グラス類はすべて出しっぱ!セルフでよろしく
木の棚にはホットドリンク用の道具をスタンバイ。またキッチンカウンターのトレーにはグラスとカトラリーを置いて。パッと目に入り取りやすい場所に配置することで、完全セルフを可能に!
15 「小腹用ボックス」で食べ盛りの胃を黙らせる
「食品庫の棚にカゴを入れ、このカゴを小腹用ボックスに。息子や夫はここから食べたい物を好きに取ってます」。男子たちはスナック菓子やカップ麺が大好きだから、ここにどさっとひとまとめ。
16 やらない言い訳をつぶすため、徹底的にラベリング!夫も料理するように
だし類はジャンル別に透明の袋に入れて、中身が家族にわかるようにラベリング。「『わからないからできない』という言い訳無用(笑)」。量が減ったら薄くなり、省スペースなのも◎。
片づけが苦手な男子に合わせて収納をゆるくする
「夫と長男は『え、なんでなん?別にエエやん?』という気にしない系男子で、二男は何でもほっぽり系男子。片づけが苦手な男子たちの実力に合わせて、収納はすべて簡単かつ、ちょい置きOKに」。
17 無頓着な夫には「何でもボックス」を与えて自己管理してもらう
夫あてのDMや謎のコードなど、夫の物はすべてこの「何でもボックス」に放り込んでいいルール。「夫は探し物があると勝手にここをガサゴソ。物が増えすぎたら自分で処分しています」。
18 〝ちょい置き〞スペースをあえてつくって散乱を防止
制服や上着は自室に持っていってほしいけれど、息子はリビングに置きがち。そこで和室の押し入れに服を掛ける場所をつくり、ここに掛ければ自室に戻さなくてもいいルールに。
磁石を使った収納は面白がって片づけてくれる!
「目の前に磁石があると、ついくっつけたくなるのが男子の習性(笑)」。その習性を利用し、はさみはキッチンカウンターの裏、歯みがき用のコップは洗面台の上に〝磁石収納〞しているそう。
参照:『サンキュ!』2020年5月号「その疲れとイライラ収納で解決できます!」より。掲載している情報は2020年3月現在のものです。撮影/小野田陽一 構成/竹下美穂子 取材・文/宇野津暢子 編集/サンキュ!編集部
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