教育費に住宅ローン、老後資金…「お金が不安」な家が最初に片づけるべき場所は?
2022/06/05
教育費に家のローンに老後資金……お金の悩みは尽きませんよね。ところが! おうちの中をちょっと変えるだけで、不安やストレスがスーッとラクになるんです。お金やインテリア、脳など、その道の第一線で活躍する6人に、「お金の悩みが消える家」になる大小のワザを取材しました。
<教えてくれた人>
・ファイナンシャル・プランナー 丸山晴美さん
20代でマンションを購入した経験を活かし、26歳で節約アドバイザーに。『「貯まる女」になれる本』(宝島社)、『シングルママの「お金に困らない」本』(徳間書店)など著書多数。「家とお金には密接な関係があります!」。
・インテリア・コーディネーター MAKOさん
個人宅や企業のインテリアコーディネートのほか、CM撮影やモデルハウスのスタイリング、コラムなどの執筆活動、セミナー講師など多彩に活躍。「住まいを通じたハッピーライフのコツをお伝えしています」。
・ダイエット美容家 本島彩帆里さん
心も体も不安定な万年ダイエッターを脱し、健康的に産後20kgやせる。痩身サロンで様々な女性のダイエットサポートをした経験も活かし、SNS(@saoooori89)や著書、メディアにて発信。「やせやすい家は必ずつくれます」。
・家族の片づけコンサルタント seaさん
家事サービス歴20年超。家事代行マッチングサービス「タスカジ」で大人気のハウスキーパー。新刊『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)が好評。「まずは今困っていることだけに絞って家の改善を!」。
・脳内科医・医学博士 加藤俊徳先生
「脳の学校」代表、加藤プラチナクリニック院長。発達脳科学・MRI脳画像診断・認知症などの専門家。『すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『片づけ脳』(自由国民社)など著書多数。「脳に負担が少ない家をめざしましょう!」。
・美容ジャーナリスト 鵜飼香子さん
美容ジャーナリスト、ライター、編集者。美容誌「MAQUIA」編集部に約13年間在籍し、美容のエキスパートに。経営管理修士(MBA)の資格も所持する2女の母。「家の仕組みで、"ながら美容"は実現します」。
悩み1●教育費に家のローンに老後資金……、貯金がなくて不安です(涙)
Y・Kさん(兵庫県 32歳)
【アドバイス】まずは玄関を片づけて!靴の整理で"不要な物"を見極める練習を
お金が貯まりにくい家の共通点はズバリ、散らかった玄関。入り口から物であふれている家は、お金の管理もどこかルーズなんです。まずは多すぎる靴や傘、古い雑貨などを処分し、必要充分な物だけで暮らす力を養いましょう。(丸山さん)
【アドバイス】家全体の物量が減ると、脳への負荷も減り、不安やストレスも軽減します
人がなにか行動を起こそうとする際、関係ない物が目に飛び込んでくると脳の働きが低下し、疲れやすくなります。そのストレスが衝動買いにもつながりやすいため、日ごろから不用品はすぐ排除する習慣づけが大切です。(加藤先生)
悩み2●イライラするとつい、気分転換に買い物に出かけちゃう
M・Yさん(東京都 31歳)
【アドバイス】布小物、照明、グリーンでリビングの居心地をアップさせて
落ち着くリビングにするだけで外出予防に。カーテンやラグなど広い面積をベージュやライトグレーなどの淡色で揃え、クッションなどの小物も同系色で統一感を。オレンジ系の照明と観葉植物も効果的。(MAKOさん)
【アドバイス】家のあちこちでアロマを香らせ気持ちをリフレッシュしよう
香りは、五感の中で唯一脳にダイレクトに伝わる感覚。そのため、気分のリフレッシュに最適です。ディフューザーや香りのいい生花、エッセンシャルオイルなど、好きな香りを漂わせて。(鵜飼さん)
悩み3●お金のこと、ちゃんとしなきゃと思いつつ考えるのが面倒でつい後回しに……
T・Sさん(京都府 44歳)
【アドバイス】目に付く場所に家族写真を飾って、やりくりのモチベーションをアップ!
なんのためにやりくりを頑張るのかを常に意識し、気持ちを奮い立たせるためには、家族写真が効果的。家族の幸せな様子を目にするたび、「この幸せを自分が守り、育んでいくんだ!」という気持ちがわいてくるはずです。(丸山さん)
悩み3●夫が節約に非協力的で、高い食材を次々買ってくるんです~
N・Aさん(北海道 37歳)
【アドバイス】家中、安い物であふれていない?夫のコーナーに置く物をランクアップさせてみて
家にある物が特売品や100円グッズばかりだと、夫の働くモチベーションがダウンしてしまうかも……。時には夫が満足できるいい物を買って、長く使ってもらうというのも、長い目で見れば節約につながりますよ。(丸山さん)
悩み4●大学生の息子と高校生の娘。お金を使いすぎて困ってます!
E・Kさん(東京都 45歳)
【アドバイス】スマホの充電スポットをリビングに。自然と集う中でお金の話をしてみて
リビングは親が生活をどう回しているのかを子どもに見せる格好の場所。子どもが学校から帰ってきたらすぐに自室に直行……ではなく、リビングで過ごさせる状況をつくりつつ、さりげなくお金の話をするといいかも。(丸山さん)
参照:『サンキュ!』2022年6月号「なんでもお悩み相談マンションにようこそ」より。掲載している情報は2022年4月現在のものです。構成/竹下美穂子 取材・文/杉澤美幸 編集/サンキュ!編集部