片づけのプロ7人の【片づく家になるルール】物は「使ってる物」だけにする
2022/06/20
たくさんのお家を見てきたプロたちに取材したら、片づく家に共通するルールが判明!その実践法をわかりやすく解説。片づけが苦手な人でも簡単にできて、おうちがすぐに片づきますよ。
<教えてくれた人>
・西の片づけ駆け込み寺 石阪京子さん
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。一度片づけたらリバウンドしない独自のメソッドを開発。片づけに成功した人は約1000人にのぼる。最新刊は『人生が変わる紙片づけ! 』(ダイヤモンド社)。
・狭い家での暮らしを応援 さいとうきいさん
ライフオーガナイザー®。世界各地の60平米以下の部屋で暮らした経験をもとにスモールスペースを活用して快適に暮らす方法を提案。著書に『ものが多くてもできるコンパクトな暮らし』(すばる舎)。
・予約の取れない家政婦 タスカジ seaさん
家族の片づけコンサルタント。家事サービス歴20年。「家を家族の安全基地に」をモットーに片づけた家は6000件以上。最新刊は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)。
・片づけられない人々の女神 中山真由美さん
整理収納アドバイザー1級認定講師。Ritta Stanza代表。片づけ下手を克服した体験からうまれる、実践しやすいアドバイスが大人気。最新刊は『10分でスッキリ! 捨てない片づけ』(主婦と生活社)。
・「お片付けノート」が話題 mocaさん
元片づけ下手の整理収納アドバイザー兼フルタイム勤務の会社員。「お片付けノート」を使った整理、直感的にわかる収納、時短ハウスキーピングを実践。著書に『1日5分! お片付けノート』(扶桑社)。
・働くママ目線の収納スタイリスト 吉川永里子さん
整理収納アドバイザー1級認定講師。Room&me代表。片づけられない女だった経験を活かし1万人以上に片づけをレクチャー。著書に『もっとラクに生きる! 暮らしの整理術100』(エクスナレッジ)。
・東大卒・捨てない片づけを提唱 米田まりなさん
整理収納アドバイザー1級。物を愛してやまない家族に囲まれて育った経験と調査データや科学的根拠に基づく「捨てない片づけ」を考案。著書に『集中できないのは、部屋のせい。』(PHP研究所)。
片づく家になるためには、ルールだけ守ればいいんです!
石阪京子さん
家を整える方法はいろいろありますが、今回は片づけ下手さんにとくにおすすめしたいルールを3つに厳選しました。「片づく家の大原則は物量が適切なこと。少しずつでいいので持ち物をざっくり見直して、物を減らすことが最初の一歩です」と石阪さん。「それができたら片づけが苦手な人にもストレスなくしまえる方法を考えます。だけど片づく仕組みをつくっても、片づける時間を設けないと散らかる一方。そこでタイミングを決めてスッキリした状態に戻すことが大切です」。下の3ルールを実践すれば、自然と散らからない家に変わるはず。あなたもトライして!
片づく家のルール
物は「使用中の物」だけにする
「使用中の物」だけにするとは?
「物が多くて片づかないけど捨てられな~い(涙)」という人も大丈夫!捨てずに物量をコントロールできて片づく方法があるんです!
物があふれて困っているけど、捨てるのが苦手なんです
捨てなくてもいい!「使っている物」を集めてみよう!
吉川永里子さん
「生活しているとどうしても『以前は使っていた物』がたまっていきます。そのため使う物と使わない物が『混在』して物があふれ、片づかなくなるんです。もう使わない物をパッと捨てられたらいいですが、それが苦手な人は『使っている物』だけを集めてみて。ほかの物は箱に入れて邪魔にならない所へ移動。すると物を捨てなくてもリビングなど生活スペースからいらない物が取り除かれて、暮らしやすく片づけやすくなりますよ!」。
さっそくやってみよう!
【ペン立ての場合】指導:さいとうきいさん
●全部出す
ペン立てに入っていると「どれも全部必要」と思いがち。でも中身を全部出して並べてみると、実は同じペンが複数あったり、捨ててもいいちびた鉛筆が出てきたりして、物を減らしやすくなります。
●4つに分ける
ペン立てから出した物は、週1回以上使う物(ボールペンなど)、たまにしか使わない物(コンパスなど)、別の場所で保管したほうがいい物(予備や文房具以外の物など)、捨てる物の4つに分類します。
●今使うものだけ戻す
複数あるペンのストックはストックコーナーへ。まぎれていたマスカラは化粧品置き場、消しゴムはふで箱へ。「移動したけど、ないと不便」と思った物はペン立てに戻せばOK。この手順で引き出しなども整理できます!
みんなもやっていた!
●取り出しにくいと感じたら調味料を見直す
「棚に入れる調味料は〇本まで」と数を決めるより「取り出しにくい」と感じたときに、見直すようにしています。使っていない物や賞味期限切れの物を減らすと収納内にゆとりが出て、使い勝手がよくなります。
ricoさん(千葉県 41歳)
●奥行きのある収納はよく使う物だけ「手前」に集める
薬や爪切りなどの日用品は縦長のケースに収納しています。出番の多い物はケースの手前、あまり使わない物はケースの奥へ。よく使う物を手前に集めて収納するだけで、使いやすさがアップ!
Mizuhoさん(神奈川県 35歳)
参照:『サンキュ!』2022年7月号「片づく家のヒミツ360°図解します」より。掲載している情報は2022年5月現在のものです。撮影/大森忠明、清永洋、砂原文、天野良子、林ひろし 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部