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年末ボーナスの「やってはいけない使い方」と「おすすめの使い方」をお金のプロが解説!

2022/11/01

かつてないほど値上げが続いている2022年は、年末ボーナスの使い方がとても大事。節約アドバイザーの丸山晴美さんは「何に使うか、どう貯めるかで、来年の生活が大きく変わってきます」と言います。2022年年末ボーナスのNGな使い方と、おすすめの活用法を聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年10月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「年末ボーナスの使い方」!

NGな使い方1:生活費の赤字を補填する

ボーナスの使い方として絶対にやってはいけないのが「生活費の赤字を補填する」ことです。

赤字補填をするということは、そもそも月の収入だけでは生活費が足りていないということ。収入以上のお金が出て行っている状態です。

なぜ収入以上のお金が出て行くのか、その原因を考えずに、足りないからボーナスで補填するというのでは、いつまでたっても貯蓄はできず発展もありません。生活費のどの部分が、なぜ赤字になっているのか、まずはその原因を突き詰めることが大切です。

原因がわかったら節約などして改善し、月の収入内で生活できるようにしましょう。それがどうしても難しい場合は、副業など収入を増やす方法を考えることも必要です。

なお、赤字補填をしている家庭に多いのが、ボーナスを給料振り込み口座の残高に置きっぱなしにしているパターン。そのためボーナスと月の収入の区別がなくなり、気づかずにボーナスで赤字補填している場合も少なくありません。

ボーナスが入ったらすぐに他の口座に移すなりして、月の収入と分けましょう。住宅ローンのボーナス払いなど、ボーナスで支払うことが決まっているものがある場合は、ボーナスが入ったらすぐにその分を取り分けておくとよいでしょう。

NGな使い方2:買い物をボーナス払いでする

住宅ローンなどは金額が大きく長期にわたるものなので、ボーナス払いで計画的に返済していくのもよいでしょう。
ただし、転職や業績によってボーナスが減ることもあります。その際はボーナス払いと月払いの割合を変え、ボーナス払いの負担を減らすようにしましょう。

しかし、家電や服などをクレジットカードで買ってボーナス払いにするのはNGです。

ショッピングをボーナス払いで行うのが習慣になると、手持ちのお金や月の収入を気にせず、無計画に買うようになりがち。すると、次第にボーナスでも足りなくなり、家計や生活が破綻することにもなりかねません。

まずはその商品が本当に必要なのかよく考え、必要なものならばお金を貯めて計画的に購入しましょう。ボーナス払いを当てにした買い物はしない、というのが基本です。

おすすめの使い方1:古くなった大物家電を、壊れる前にボーナスで買い替える

先ほどボーナス払いを当てにした買い物はNGとお伝えしましたが、冷蔵庫やエアコンなど10〜15年以上使っている大物家電がある場合は別。壊れる前にボーナスで買い替えるのはおすすめです。

というのも、今は家電の価格がどんどん上がっており、電気代やガス代も値上がりしています。今のうちに省エネ効果が高い新しい家電に買い替えた方が、結果的にお得になる可能性が高いです。

また、大手メーカーには部品保有期間があり、その期間内であれば修理ができるとされています。例えば冷蔵庫なら9年、電子レンジは8年、洗濯機は6年です。この期間を過ぎて家電の調子に違和感を感じるようになった場合も、買い替えの準備をしておくとよいでしょう。

このような買い替えは投資的な意味合いもあります。そういう買い物ならばボーナスを活用するのもよいでしょう。

おすすめの使い方2:投資運用をプラスして貯蓄する

ボーナスの使い方として、忘れていけないのが貯蓄です。ボーナスは貯蓄を大きく増やすチャンスですから、上手に活用しましょう。

ただ、物価が上昇している今は、現金の価値がどんどん下がっています。近い将来使う予定があるお金なら、銀行の定期積み立てにするのもいいですが、それだけでは将来のインフレリスクに対応できません。

中期・長期のお金に関しては、投資運用をプラスすることをおすすめします。老後資金ならば「iDeCo(イデコ)」、子どもの大学進学費用であれば預貯金と「つみたてNISA(ニーサ)」の両輪で貯めるなど、投資運用を上手にプラスしていきましょう。

自分で投資商品を選ぶのが不安なら、そうした面倒なことをロボアドバイザーが行ってくれる「ロボット投資(ロボ投資)」というサービスもあります。

今はさまざまな投資運用方法がありますので、この機に1つ始めてみてはいかがでしょうか。

おすすめの使い方3:残ったお金は急な出費に備えておくと安心

必要な支払いをして貯蓄を行い、それでも残ったら、あとは好きなことに使うのもよいでしょう。

ただし、帰省費用など、あらかじめ必要になることがわかっているお金は、ボーナスを使うのではなく、毎月積み立てておくことをおすすめします。

私はフリーランスなのでボーナスはありませんが、臨時収入的な入金があったときは、急な出費に備える「特別支出費」としてネット銀行にプールしています。預貯金や運用投資での貯蓄の他に、このような「イザという時に備えるお金」を用意しておくと、生活に安心感と安定感が出ます。

ボーナスはまとまったお金が手に入る重要な機会。そのお金でやるべきことは何か、あらかじめプランをしっかり立て、有意義に使いたいですね。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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