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投資は怖い!はもったいない!私たちに「投資」が必要な理由3つ

2023/03/09

お金は貯めたらそこで終わり、ではなく運用すれば増やしていくこともできます。増やす手段として「投資」を学びましょう。将来の老後資金を増やすためにも、現役時代の今から備えておくのが◎。

なぜ「投資」をするとお金が増えるの?

お金を増やす手段として、ここ数年「投資」という言葉がますます身近になっています。まずは投資でなぜお金が増えるのかを理解しましょう。

投資とは「お金がお金を生み出すこと」です

1万円札のきちんと揃った日本の札束
mapo/gettyimages

投資とは、運用によってお金を生み出す=「お金に働いてもらう」ということです。放っておいても増えない預貯金は、言ってみれば"眠っているお金"。今の時代、人が働くだけでなく、お金にも一緒に働いてもらって、将来の資産を増やしていくことが必須です。長く時間をかけて投資すれば、「複利効果」も期待できます。「複利」とは、運用で得た利益を投資の元本に組み入れて、さらに運用すること。つまり、雪だるま式に利息が増えていくというわけです。(監修/横山光昭)

投資にはさまざまな種類があります

リスクは"危険"という意味ではなく、運用で得られる利益(=リターン)の振れ幅を指します。株式やFXは振れ幅が大きく、大きな利益を得る可能性がある分、リスクもあるということ。投資の知識も必要になるので、初心者には不向き。初心者には、リターンは小さいけれど、長期運用で手堅く増やせる投資信託が向いています。

私たちにも投資は必要なの?

お金を増やすことには興味津々だけど、なんだか怖い!という人もいるはず。今、投資が必要な理由をわかりやすく解説します。

銀行預金だけでは老後は暮らせないから今こそ投資を始めないとヤバイ!

ピンクピギー銀行と落ちる硬貨、スタジオ撮影
Image Source/gettyimages

投資が必要な理由はズバリ、将来の老後資金を増やすため。将来受け取れる年金だけでは老後の暮らしを支え切れないので、現役時代から備えておく必要があります。でも、超低金利時代の今、銀行の利息はアテにならないから、ただ預けっ放しにしておいても元本が大きく増えることはありません。少しでも蓄えを増やすには、やはり投資が一番。ただし、ギャンブル的に一獲千金を狙うのではありません。投資信託の積み立てなど、じっくり運用するのがポイント。(監修/横山光昭)

投資が必要な理由1 収入は増えないのにお金はかかるから

統計、電卓、ボールペン。金融ビジネス計算。
Hanasaki/gettyimages

日本人の平均所得はこの30年間ほぼ横ばいで、収入が増えていないのが現状。さらに、社会保険料の増額、水道・光熱費の値上がりなどで家計への負担は重くなるばかり。そんな現状の中で、頑張ってやりくりして貯蓄するのだから、少しでも増やしたいですよね。だからこそ"守り"の預貯金だけでなく、"攻め"の貯蓄である投資を併用していくことが大切です。

超・重要です!!

●生活防衛費+教育費を確保したうえで投資に回そう!
投資は必要なことですが、今貯蓄がほとんどない人がいきなり投資を始めるのはNG。まずは毎月のやりくり費と、働けなくなったときのための「生活防衛費」を合わせ、最低でも手取り月収の7・5カ月分を貯めることを優先して。さらに、すぐ必要な教育費などの貯蓄をキープし、余った分を投資に回すのがベストです。

●投資初心者は投資信託でコツコツ継続が大事!
「投資信託」とは、投資家が運用会社にお金を預け、世界中の株式や債券などを組み合わせたものをプロが代行して運用するというもの。運用して出た利益が投資家に還元されます。直接株式を買う場合、ある程度の知識やまとまったお金が必要ですが、投資信託なら難しい運用はプロにお任せ。手堅く地道に増やすには、手数料が安い投資信託を毎月定額で積み立て、長期間続けることが大事です。

投資が必要な理由2 銀行に預けていても、利息はほとんどないから

今、大手銀行の預金金利の平均は、普通預金が0.001%、定期預金が0.002%(22年12月時点)。銀行に預けていてもお金が増えないどころか、ATMでの時間外の入出金に手数料がかかり、通帳を作るにもお金がかかるなど、銀行を利用するほど損をしてしまう時代です。「銀行の預貯金が一番安心」という価値観から抜け出し、投資を併用していかないと老後の蓄えが不足してしまう可能性も!

「投資信託」VS「定期預金」

毎月3万円×20年間積み立てた場合のシミュレーション※

※複利周期は1年。「投資信託」は想定利回り3%、「定期預金」は年利0.002%(税引き前)・利息の税率20.3%で計算。「投資信託」は、手数料、税金などを考慮していないため、実際の投資結果とは異なります。データ出典:SBI証券(投資信託)、知るぽると(定期預金)。

投資が必要な理由3 同じお金の額でも、未来の資産価値が変わるから

日本円
SB/gettyimages

世界情勢の影響などで、さまざまな物の値上がりが気になる今。現状に限らず、10年前、20年前と比べても物価は少しずつ上昇しています。現在100円で買える物が10年後も100円で買えるとは限りません。現金(預貯金)を寝かせておくだけだと資産価値がどんどん目減りしていくことに。一方、投資で購入する債券や株は物価と連動するので、資産価値が下がる可能性は低くなります。

物価上昇の一例/小麦粉の全国平均価格※

※総務省統計局の小売物価統計調査(2022年7月22日発表資料)より。

2017年6月小麦粉(1kg)235円 →5年後 2022年6月小麦粉(1kg)292円
物価が上がると、お金の価値が下がる。

<監修>
横山光昭さん
家計再生コンサルタント。(株)マイエフピー代表。『一生お金に困らない!13歳からの3000円投資生活』など投資に関する著書多数。

※本書は『サンキュ!』17年3月号~ 22年11月号に掲載された記事を抜粋、加筆、再編集しています。読者やサンキュ!アンバサダーの名前、年齢、家計などについての情報は、取材当時のものです。それ以外の情報は特別な表記がない限り、2022年12月21日時点のものになります。
※名前は本人の希望により仮名を使用している場合があります。
※月収、年収は手取り額、ボーナスは年間の手取り額で記載しています。
※投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。

参照:『サンキュ!』2023年3月号「お金のきほんがわかる本」より。掲載している情報は2023年1月現在のものです。監修/横山光昭 編集/サンキュ!編集部

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