ほったらかしでも殖える！お金のプロが教える「3000円投資」で買うべきたった1つのものとは？

投資は3000円からできる！お得に投資する方法をお金のプロがご紹介。新NISAのつみたて投資枠で！ほったらかしでお金が殖える投資信託とは？また、投資のリスクをQ&Aで具体的に解説。心配事のあれこれについてお答えします。

教えてくれたのは、家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さんです。

シリーズ累計95万部突破大人気書籍がパワーアップして『サンキュ！』に登場

新NISAのつみたて投資枠で投資信託を買おう

3000円投資で買うべきものはただ1つ、「投資信託」という商品。これを新NISAのつみたて投資枠で買えば、ほったらかしでお金が殖え始めます。

投資信託とは……投資のプロが勝手に運用してくれる投資商品のお得な詰め合わせってこと

1つの投資信託で複数の株式や債券に投資するので、その中のいくつかの成績が悪くても全体としては大きな値下がりを防止。少ないお金でプロが選んだ会社の株式などに投資できて初心者でも始めやすい。

例えば、個別株の投資先は1社だけど、投資信託は、投資先が複数ありリスクを分散できる！


●こんな人におすすめ
□ 朝から晩まで忙しい
□ 怖がりの小心者
□ ずぼらで面倒くさがり

横山さんが教えちゃう！「とにかくこれ買っとけ」商品　BEST2

●全世界株式インデックスファンド
米国、日本、英国、仏国などの先進国の割合を高くして、新興国も一定割合を組み入れた投資信託。全世界の株式に投資してリスクを分散。


●全米株式インデックスファンド
100%米国企業の株式で構成された投資信託。これだけで米国株式市場に上場している全会社の株式を買ったのと同じ成果が期待できます。


●大サービス おすすめの割合も教えちゃいます！
・とにかく安定重視なら全世界を10割
どこかの国や地域で問題が起こり、そこの会社の株価が下がっても、全世界に投資しているので全体としてカバーしやすく値動きがマイルド。

・リターン重視なら米国を10割
米国で大きな事件が起きた場合は暴落の危険性もありますが、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどの好業績が続けばリターンが大きい。

・守りも攻めもどっちも！なら全世界5：全米5
全米株式の好調なリターンを期待しつつ、米国だけに偏らないように全世界株式に投資するのもアリ。いいとこ取りが狙えます。

「やっぱり投資は怖い……」あなたへ 投資のリスクを具体的に聞いてみた

投資をする上で、起こったらいやなことや、「こんなときどうすればいいの!?」と思う心配事を、お金のプロにぶつけてみました！

Q 世界で「○○ショック」みたいな経済危機が起こったら？
A 一時的には下がります。でも、家計を強くしておけば耐えられます。
世界経済はこれまで何回も暴落を繰り返していますが、そのたびに復活し成長を続けています。持ち直すまで待てるように、生活防衛費を預貯金で確保しておくことが大事です。


Q もしも、投資した会社が倒産したら私のお金はどうなりますか？
A ほぼ0円になります。だからこそ投資信託から始めましょう。
個別株を買って、その会社が倒産したらお金はほぼ戻ってきません。投資信託は複数の会社の株式で構成されているので、1つの会社が業績悪化しても、値崩れしにくくなっています。


Q 証券会社が倒産したら私のお金はどうなるの？
A 証券会社の資産とは別に管理されているので全額戻ってきます。
証券会社には、自社の資産と投資家から預かったお金を別に管理することが法律で義務づけられています。証券会社が倒産しても、投資家のお金には影響がないので安心を。


Q どーしても損したくない！もはや投資はやらない方がいい？
A やらない方が損！家計に響きにくい3000円から始めてみては。
超低金利の今は、預貯金だけでお金を持っている方が損かもしれません。新NISAを利用すれば、どれだけ利益が出ても税引きされません。3000円なら家計に影響が少なく始められますよ。

投資に慣れてきたあなたへ 新NISAの醍醐味！成長投資枠でETFを買う手も

●ETFとは……
「証券取引所に上場している投資信託」のこと。一般の投資信託に比べて価格が下がった時に買えるのが魅力！

積み立て投資に慣れた人は、成長投資枠を活用しても。ETFは個別株のようにリアルタイムで売買できるため、価格が下がったときを狙って買えば、大きなリターンを狙うことができます。


●こんな人におすすめ
□ もっとリターンを狙いたい
□ 運用できる期間が短い
□ まとまった余剰資金がある


●横山さんのおすすめETF商品
VT／一口当たり約3万6000円
VTは全世界の企業9400銘柄以上に分散投資できるETF。ちなみに、海外ETFであるVTを、日本でも一般の投資信託で少額から買えるようにしたのが「楽天VT」や「SBI VT」。

VTI／一口当たり約1万5000円
VTIは米国の企業4000銘柄以上に分散投資できるETF。ちなみに、海外ETFであるVTIを、日本でも一般の投資信託で少額から買えるようにしたのが「楽天VTI」や「SBI VTI」。


※投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
※掲載している内容、株価と為替レートは、2024年2月13日現在の情報です。

＜教えてくれた人＞
家計再生コンサルタント ファイナンシャル・プランナー 横山光昭さん
マイエフピー代表。相談の現場にこだわるFPで、これまでの相談件数は2万6000件超。最新刊は『知識ゼロですが、新NISAとiDeCoをはじめたいです。』（インプレス）。

参照：『サンキュ！』2024年5月号「新NISA対応3000円投資でお金が殖える！」より。掲載している情報は2024年3月現在のものです。監修／横山光昭　構成／出下真紀　取材・文／村越克子　編集／サンキュ！編集部