奨学金は「どこでどう借りるか」がキモ!プロに聞いた、進学でもらえるお金の支援制度3つ
2023/04/06
子どもの希望をかなえるために知っておきたい!進学でもらえるお金&奨学金をチェック!どうしても教育費がピンチのとき、家計を助けてくれる公的制度。支給条件や期限などが決められているので、情報を逃さずに。
<教えてくれた人>: ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝
社会保険労務士でもあり、家計改善、社会保障など幅広くアドバイス。最新著書は『マンガでカンタン!社会保障で得す...
【国の支援金制度】
公立高校の授業料が実質無償に!
「高等学校等就学支援金」は、公立高校の授業料が実質0円に。私立高校は世帯所得に応じて支給額が異なり、世帯年収910万円以上だと対象外になる場合も。「高校生等奨学給付金」は低所得世帯対象に授業料以外の教育費を支援。いずれも在学校に問い合わせを。
【自治体の支援金・助成金制度】
塾代の一部をサポート!
自治体によって、受験のための塾代などを支援する制度があります。自治体以外でも、低所得世帯に対して塾で利用できるクーポンを提供しているNPO団体などもあるので調べてみましょう。
【奨学金制度】
どこでどう借りるか、下調べがキモ
20年から国による「高等教育の修学支援新制度」が始まり、返済不要の給付型奨学金が拡充。ほかにも多数の奨学金制度があるので、しっかり情報収集して、うちの子の条件に適したものを選びましょう。
井戸さんおすすめ!奨学金情報サイト
ガクシー https://gaxi.jp
国
授業料・入学金の減免と、日本学生支援機構の給付型奨学金の2つを支援するのが「高等教育の修学支援新制度」。住民税非課税世帯もしくはそれに準ずる世帯が対象。大学入学後でも申し込み可能。
自治体
国公私立問わず、大学独自の奨学金制度も多数。最近は、私立大学で入試前に予約できる給付型奨学金が増えています。願書を出す前に大学に申請し、合格したときにこの奨学金が採用に。
大学独自
国公私立問わず、大学独自の奨学金制度も多数。最近は、私立大学で入試前に予約できる給付型奨学金が増えています。願書を出す前に大学に申請し、合格したときにこの奨学金が採用に。
企業・団体
民間企業が母体の公益財団法人や、市区町村の地方公共団体で公募している奨学金がたくさんあります。修学支援制度と併用できるものもあるので、上記の「ガクシー」などのサイトでチェックして。
奨学金の振り込み開始は、大学入学後なので要注意
奨学金の申請が通っても、1回目の奨学金が受け取れるのは5~7月。入学金と前期授業料は自力で払うことになるので、その分は貯蓄や学資保険などで備えておきましょう。また、入学後に申し込める奨学金もあります。
奨学金の申し込み~受け取りまでのスケジュール
*日本学生支援機構の場合
※日本学生支援機構の奨学金の詳細、最新情報は、日本学生支援機構のサイト(https://www.jasso.go.jp)をご確認ください。
<監修>
ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
テレビやラジオ、雑誌、Webなど、各メディアでお金や経済の情報を発信。著書に『「届け出」だけでもらえるお金・戻ってくるお金』(宝島社)など。
※掲載している情報は、23年1月31日現在のものです。
参照:『サンキュ!』2023年4月号「子どものお金 リアルガチでいくらかかるか、知りた~い!」より。掲載している情報は2023年2月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部