貯蓄初心者でも貯まる! 家計再生トレーニング
2018/01/28
貯蓄が苦手で、「自分は貯められない性格だから」とあきらめていませんか? 「それは性格のせいではなく、貯め方を知らないだけなのです」と語る、ファイナンシャル・プランナーの前野彩さん。貯蓄初心者の『サンキュ!』読者を前野さんがイチからトレーニング。そのプロセスの一部を公開します!
貯蓄初心者でも貯まる!家計再生トレーニング
Step1.わが家の現状を知ることから始める
「結婚前から貯蓄とは無縁で、何から手をつけていいかわからない」という、『サンキュ!』読者の高橋亜美さん<仮名>。「家計の見直しで大事なのは、自己流で手当り次第にやらないこと。まず、家計の現状把握から始めるのが基本です」(前野さん)。収入、貯蓄、支出内容を書き出すことで、どの支出がメタボなのか、お金づかいのクセが見えてきます。支出内容が不明な人は、1カ月分レシートを集めるだけでもいいので、支出を振り返るようにしましょう。
Step2.将来かかるお金の予定を書き出す
「一般的に、貯められない人は、漠然と『この先何かあったらどうしよう』と不安を感じているもの。家族の将来にかかる予定(ライフプラン表)を書き出し、この先が『いつか』、『何か』とはどんなことか、必要な金額は『いくら』なのかを確認しましょう」(前野さん)。ライフプラン表を書いたことで、貯蓄目標が見えてきたという高橋さん。「今までは、貯める目標がはっきりしていなかったから、目先の物欲に負けていたのかも……」と反省。
Step3.必要な予算、使える予算を明確にする
無理に先取り貯蓄をすると、あとでやりくり費が苦しくなって、挫折するもとに。「家計の中で、絶対必要で、金額が減らせない支出をリストアップすると、『使えるお金』が明確になります。必要な予算以外で、わが家が優先したいものを考えていけば、『どこだったら削れるか』が見えてきます」(前野さん)。そのうえで、いくらくらいだったら貯蓄できるかと考えいくとムリがありません。
Step4.やりくり費の予算を“見える化”する
買い物のたびにお金を下すと、使った金額が不明確になりがちなので、月1回まとめて下し、週予算ごとに分けるのがうまくいくコツです。「高橋さんの場合、先取り貯蓄を1万円として、やりくり費は週2万円×4週の予算立てでスタートを。予算を透明なウォールポケットなどに入れると、1カ月のお金の流れがひと目でわかるから、予算が守りやすくなります」(前野さん)。「この方法なら、家計簿をつける必要もないし、予算がわかりやすくて私にも続けられそうです!」(高橋さん)。
貯め体質を作るには、まずお金の流れを明確にし、強い目標を立てることが大事なのですね。今まで何度も挫折した人も、このステップに沿ってぜひチャレンジしてみましょう!