気づけばお金が減っている…それは、もしかすると「なんとなく」の行動が原因かもしれません。無意識の外食や買い物、外出先でのちょっとした支出は、積もり積もって家計をじわじわ圧迫します。
そこで今回は、「なんとなく消費」を卒業し、ムダを減らしながら家計を整える方法を、節約×投資主婦のおこめが紹介します。

1.「なんとなく」外食する
忙しい日々のなかで、「疲れたから今日は外食でいいか」と思うことはありませんか。
しかし、そうした予定外の「なんとなく外食」は積み重なると大きな支出になります。さらに、子連れの場合はお店選びや食事中の対応で意外と疲れ、思ったほどラクにならないことも多いもの。
平日は作り置きや冷凍食品、ものすごく簡単に作れる料理のレパートリーをうまく取り入れ、「疲れたときでもおうちご飯ができる備え」をしておくのが吉。外食は「手軽に済ませる手段」ではなく「楽しみなイベント」として位置づけることで、その頻度は自然と見直すことができます。
筆者は、外食は記念日やお祝い事、友人と会うなど目的のあるときだけにしています。会食や食事そのものを楽しめる元気のあるとき限定にすることで、より満足度が高まりましたよ。
2.「なんとなく」商業施設に行く
「暇だからショッピングモールへ行こう」そんな何気ない外出で、気づけば出費を繰り返していませんか。
目的のない買い物は、ウィンドウショッピングのつもりでもつい財布のひもがゆるみがち。昼食やカフェ代なども加わると、家族そろってとなれば一度の外出で1万円近くの支出になることもめずらしくありません。
お金を使わずにリフレッシュしたいときは、自然のある公園や図書館、地域のイベントなど「無料で楽しめる場所」に目を向けてみるのがおすすめです。お金をかけずとも、気分転換や家族との時間は充分に充実させられるでしょう。
目的がない限り商業施設へは立ち寄らないようにすることで、ノーマネーデーの習慣も身につきやすくなりますよ。
3.「なんとなく」欲しい物を買う
SNSや広告を見て「これ、いいかも」と感じた瞬間に購入してしまう…そんな「なんとなく買い」は、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
気分が上がる反面、後から「使っていない」「同じようなものを持っていた」と後悔することも多々ありますよね。衝動買いを防ぐには、買う前に一度立ち止まって冷静になることが重要です。
どうしても衝動買いしてしまうというかたは、
・即決せずその日は一旦帰る
・他のもので代用できないか考える
・購入後も長く使い続けられるか考える
・処分するときのことを考える(分別、手間、費用等)
・商品のマイナスレビューを読む
こうしたプロセスを踏むことで、「本当に必要か」を見極めやすくなります。我が家でも、この習慣を取り入れてから、ムダ買いがほとんどなくなりました。
大切なのは「メリハリ」
お金を貯める第一歩は、「なんとなく」をやめて「目的」をもつこと。使う前に「本当に必要?」「今じゃなきゃダメ?」と一度立ち止まるだけで、家計の流れは大きく変わります。
何でもかんでもNGにしてしまうとしんどくなりますが、自分にできる範囲の基準を設けることで、節約は継続しやすくなりますよ。「なんとなく」をやめ、満足度の高いメリハリのある幸せなお金づかいで、着実に貯めていきましょう。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部