全国の主婦を取材して判明!食費を減らした人の意外な共通点
2019/11/16
家計のやりくりを思い立った人の多くが、まず手始めにトライするのが食費を減らすこと。食費節約に成功した人がやったことに、じつは意外な共通点があるのです。全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
共通点1:パンより米食
朝食がパン食で、総菜パンや菓子パン、ロールパンなどを買っていると、朝食代のコストが、「朝はご飯派」よりもかかります。
1個=100円のパンでも家族4人分だと400円。5日で2,000円。1カ月(約4週)で8,000円にも。お米なら10kgで3,500~4,000円程度で買えます。10kgあれば、小学生の子ども2人の家族4人で、朝食はもちろん夕食分をまかなっても、約1カ月はもつはず。
パン食VS米食のコスト比較は、米食に軍配が上がることに。
共通点2:割高なカット野菜を使ってもOK
食費を減らすことに成功した人は、キャベツ、白菜、大根、かぼちゃなどの大物野菜はカットしたものを買う人が少なくありません。その理由は、丸ごと1個だと、量が多くて使い切れないから。
丸ごと1個買うのは“割安”とはいっても、2分の1カットや4分の1カットよりも価格は高め。多くのお金を出して、さらに使い切れずに処分してしまっては、ダブルのムダになります。
そこで、「カット野菜は割高だから」と敬遠せずに、使い切れる分だけをカット野菜で購入。消費期限内に使い切れるメニューを思いつく場合にのみ、丸ごと1個買います。
共通点3:見切り品LOVEでも野菜の見切り品は慎重に
食費を減らすうえで見切り品は重要なアイテム。見切り品を献立に取り入れている食費節約上手さんは少なくありません。ただし、野菜の見切り品を買うときは慎重になります。肉や魚は消費期限が迫っていても、冷凍したり、下味をつけるなどで食べ切る工夫ができますが、野菜はその点が難しいもの。
野菜が見切り品になっている場合は、慎重に状態をチェックしてから購入します。チェックを怠ると、お得なつもりで買ったのに、結局ほとんど破棄することに……という場合も。
共通点4:魚焼きグリルを使いこなす
「魚焼きグリルは魚を焼くときにしか使わない」とか、「魚焼きグリルは使ったあとに洗うのが面倒」という理由で、魚焼きグリルをあまり使っていない人が多いものです。
ところが、食費節約上手さんのなかには、魚焼きグリルを魚を焼く以外に利用している人が結構います。魚焼きグリルは火力が強いので、短時間で焼きものができます。たとえば下味をつけた鶏肉や豚肉、ピーマンの肉詰、ミニハンバーグなど。
とくに、朝のお弁当のおかず用にミニハンバーグを1~2個焼く場合、フライパンで焼くよりも魚焼きグリルのほうが早くて簡単。火力が強いので表面だけが先に焦げやすいので、表面が焼けたらアルミホイルをかぶせて中まで火を通すと○。
「使用後の魚焼きグリルを洗うのが面倒」という人は、アルミホイルを敷くと使用後はホイルを捨てるだけで済みます。
共通点5:冷凍食品に頼ってもよし
食費を減らすことに成功した人は、もちろん“外食派”ではなく“おうちごはん派”ですが、手作りにはこだわりません。
時間がないときや疲れたときなどは手作りではなく冷凍食品を利用することも。たとえば餃子、シュウマイ、春巻きなどは、完成度の高い冷凍食品があり、しかも価格も手作りするより安い!
冷凍食品を上手に活用することで、ラクして食費を減らしています。
「食費を減らす」と聞くと、しょんぼりなおかずをイメージしやすいもの。でもじつはやり方次第で、おいしい食事をキープしながら、ムリなくコストカットができます。「な~んだ、私にもできそう」ということがあったら、ぜひ実行してみてください。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。