「家電は買い替えたほうが節約になる」説はホントか!?得する家電の選び方事情
2020/09/09
「古い家電は消費電力が大きいから、新しい物に買い替えたほうが結果的に安くなる」とよく言われますが、これってホント?もし安くなるなら、具体的にどのくらい違うのでしょう?節約アドバイザーの丸山晴美さんに、家電の新旧や種類を買えることで、消費電力と電気料金はどのくらい変わるのか、教えてもらいました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2020年6月時点の取材情報を元にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「家電の電気料金の差」!
15年前のエアコンの消費電力は、最新式の1.2倍!
下の表は、エアコンの消費電力&電気料金を、最新式の製品、10年前の製品、15年前の製品で比較したものです。
エアコンの消費電力&電気料金比較
古いエアコンは消費電力が高く、15年前の製品は最新式の製品の約1.2倍の電力がかかることがわかります。
リビングなど利用時間や利用人数が多い場所のエアコンから買い替えると、節電効果が高くなります。最新式のエアコンは、消費電力だけではなく機能や性能も向上しているので、より快適に過ごすことができるでしょう。
シーリングライトの電気料金は、蛍光灯とLED で年間約8,500円の差が!
在宅勤務が多くなっている現在、照明を使う時間も増えがちです。照明を使う時間が増えれば増えるほど、家計にやさしい種類を使いたいですよね。
天井に貼り付ける形で設置する「シーリングライト」を利用しているご家庭が多いと思います。そこで、シーリングライトに使用する蛍光灯とLEDライトについて、8〜12 畳用でほぼ同等の条件の製品の消費電力と電気代を比較してみました。
【蛍光灯】消費電力/約80W 電気料金/1時間当たり約2.16円、1日18時間で約39円
【LED】 消費電力/約31.5W 電気料金/1時間あたり約0.85円、1日18時間で約15.3円
※蛍光灯は「NEC 丸形スリム蛍光灯LifeEホタルックスリム」、LEDは「アイリスオーヤマ LED 丸型 」。
※電気料金は1kWhあたり 27 円で試算。
LEDの消費電力は蛍光灯の半分以下。 電気代にすると1カ月で約711円、1年で約8,532円と大きな差になります。現在、シーリングライトは LED が主流となっており、値段も1〜2万円くらいからありますので、長時間使う部屋から交換してみてはいかがでしょう。
※1日あたりの利用時間18時間として、蛍光灯1,170円/月、LED459円/月で計算。
冷蔵庫は容量が大きいほうが節電効果が高い!?
冷蔵庫にはさまざまな大きさがあります。消費電力と電気料金は、大きさでどのくらい変わるのでしょう?下の表は、パナソニックの最新式の冷蔵庫の消費電力と電気料金を、サイズ別に比較したものです。
冷蔵庫の容量別 消費電力&電気料金比較
小さい冷蔵庫だから消費電力も少ないというわけではなく、むしろ大きいサイズの冷蔵庫のほうが節電効果が高いことが分かります。
冷蔵庫は設置スペースや価格との相談にはなりますが、500リットル以上のサイズがおすすめと言えそうです。
在宅勤務によって家電の利用時間が増えても、会社が水道光熱費を負担してくれるわけではありません。これを機会に、より節約効果の高い家電に買い替えてみるのも良いのではないでしょうか。
取材・文/かきの木のりみ