エアコンの試運転が節約につながる!今すぐ始められる夏の電気代節約ポイント4【節約の専門家が解説】
2024/06/03
2024年6月使用分から、政府による電気代やガス代の補助金がなくなります。
さらに、再生可能エネルギー普及のため電気料金に上乗せされる「再生可能エネルギー発電促進賦課金」も5~6月から増額となり、この夏は今まで以上に電気料金の心配が増しそうです。そこで、夏の電気代を抑えるためのポイントを、節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年5月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「節電テク2024」!
6月中にエアコンの試運転をすることが節電につながる
数カ月間使わなかったエアコンを、暑くなったからといきなり使うと、エアコン本体に大きな負荷がかかって故障の原因となります。夏はエアコンの修理や設置工事が急増するので、修理代が割高になるうえ、2~3週間待つこともあります。
今のうちにエアコンの試運転をしてトラブルを最小限にすることが、節約につながります。
試運転は以下の手順で行います。
1.電源プラグやコンセント周りにホコリなどがたまっていないことを確認してからプラグをコンセントに差し、電源を入れる。
2.室内温度より3℃以上低くしてスイッチを入れ、30分以上継続して運転し、様子を見る。
試運転をして、変な音がする、風が出ない・止まる、排気が臭い、水漏れするなど、何かトラブルを感じたらすぐに修理を依頼しましょう。
夏本番に必ず実行したいエアコンの節電テク3
本格的にエアコンを使うようになったら、以下の節電ポイントをしっかり押さえて使用しましょう。
太陽光をできるだけ部屋に入れない
夏場は窓ガラス(1枚ガラス)から約73%もの熱が入ってくると言う調査があります(※1)。真夏は日中もカーテンを閉めるのが基本です。
部屋が暗くなるのが嫌という人は、昼間はレースのカーテンだけ閉め、日が落ちたらすぐに厚手のカーテンを閉めましょう。最近は遮熱やUVカットの効果を持つレースカーテンも多く出ているので、そういうものに替えれば効果的です。
帰宅したら窓を開けて熱い空気を出す
帰宅して部屋に熱がこもっていると、すぐにエアコンのスイッチを入れたくなりますが、そうすると部屋を冷やすためにより多くのエネルギーを消費することになります。
帰宅したらいったん窓を開け、換気扇や扇風機、サーキュレーターなどで、5分程度室内の熱気を外に逃がしてからエアコンをつけましょう。この5分間に、冷蔵庫であらかじめ冷やしておいた濡れタオルなどで体を拭くと、汗の不快感を抑えることができますよ。
冷房を入れた後は、冷気は下にたまる性質があるので、扇風機やサーキュレーターを併用して室内の空気を循環させるのもポイントです。
エアコンは常に自動運転にしておく
今のエアコンは「自動運転」の性能が高くなっていて、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転と、最も電気代が抑えられる効率のよい運転を行うようにプログラムされています。
エアコンの電気代を節約したいなら「弱冷房」ではなく、常に「自動運転」にするのが正解です。
また、エアコンを日常的に使うようになったら、2週間に1回程度はエアコンのフィルターのほこりを掃除機で取るなどして、お手入れを欠かさないことも大切です。
今年も猛暑が予想されています。エアコンを上手に活用して、健康をキープしつつ、家計もしっかり守りましょう。
取材・文/かきの木のりみ