「だって」「どうせ」「でも」……貯まらない人が使いがちな「言い訳」あるある
2020/12/04
「貯まらない人は言い訳が多い」そうです。「だって~~」「どうせ~~」「でも~~」から話が始まる人は、貯まらない人のシグナルかも。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、貯まらない人にありがちな言い訳について解説します。
「だって、夫が協力してくれないから」
そうですよね~、自分がどんなにやりくりを頑張っても、夫がムダ使いばかりしていたら、浴槽の栓をしないでお湯を入れてるようなもの。「だって~~」と言いたくなるものも当然です。
そもそも家計は一家のことなので、夫婦で共有すべきことのはず。なので、「協力してくれない」とグチッているよりも、家計情報を夫と共有してみては?
何にいくらかかるか、1カ月にかかるお金のデータを書き出して、夫に見せるという手に出てみてはどうでしょうか?
「またムダ使いして!」と文句を言うよりも効果があるはずです。
「だって、急な出費で予算が崩れるから」
「今月は黒字になりそう……と思っていたら、学校の遠足の写真代の徴収があって、今月もやっぱり赤字なんです~(涙)」というのはあるある。
予定外の出費というのは、毎月なにかしらあるものです。そういうときに備えて、5,000円~1万円程度の「予備費」をつくっておくのがオススメ。予定外の出費をカバーする「バッファー」の役割をしてくれます。
余ったら翌月に繰り越すようにすれば、多少の急な出費はまかなえるので、赤字防止に役立つはずです。
「でも、ここだけは削れません」
「週末に外食するのが家族の楽しみなんです」「子どもの将来のために塾代だけは削りたくありません」「お風呂上がりのビールに癒されるんです」など、「ここだけは削りたくない」という出費があるものです。
それぞれ削りたくない理由があり、それももっともなのですが、収入は限られているので、あれもこれもはむずかしいものです。削りたくないものの優先順位をつけて、家計予算の範囲内に収まるように調整してみては?優先順位をつけてみると、今の暮らしで自分が何を大事にしたいと思っているかも見えてくるはず。
お金は、自分が大事にしたいと思っていることに使うと、使ったときに満足度が高くなるものです。
「でも、物欲には勝てないんです」
そうですとも、人間は煩悩の塊りですから、物欲には勝てません。
ただ……よ~く自分のココロを見つめてみると、本当にその「物」が欲しかったのか、それとも「何か買いたい!」「お金を使いたい!」だったのかもしれません。
買い物がストレス発散になっているケースはよくあるものです。物欲がムクムク湧いているときは、アドレナリンも出ているはず。ネット通販でポチッ!とする前に、いったん「お気に入り」に入れてみる、リアル店舗なら売り場からいったん離れるなどで、買いたい欲求をクールダウンさせてみてはどうでしょうか?
また衝動的に買わないために、欲しい物を書き出した「欲しい物リスト」をつくって、計画的に買うという手もあります。リストをつくる作業自体も楽しいし、計画的に購入することで達成感もあります。
「どうせ、うちはボーナスがないから」
世の中がボーナスで浮かれているときに、「うちはボーナスがない」というのはツライもの。でも、「ないものはない」ので、グチッっても何も変わりません。
そこで、自分でボーナスをつくるというのはどうでしょうか?毎月の貯蓄分の一部を「ボーナス貯金」にします。先取りで貯蓄を確保している場合は、残し貯め分をボーナス貯金にしてもいいかも。
毎月貯める金額は、数千円、数万円だと、半年貯めても金額はたかが知れてますが、金額の問題ではありません。「半年ごとにある程度まとまったお金がある」と思うことで、毎日のやりくりの励みになるはずです。
まとめ
だって~~、でも~~、どうせ~~と言い訳していても、何も始まりません。本気でお金を貯めようと思ったら、言い訳しているよりも、今できることをやるっきゃない!
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。