若い男の手を閉じて、借り換え計画のための住宅ローンの費用をチェックし、要約するために電卓を押す、人々のライフスタイルの概念

「まとめ買い VS. 都度買い」あなたに向いているやりくりはどっち?

2020/12/29

節約しているのにお金がなかなか貯まらない……と悩んでいる人は、実は、今のやりくり法が自分に向いていないのかも!?

全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、どんなやりくりがあなたに向いているかを解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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予算は1週間で管理 VS. 1日に使えるお金を決める

1カ月のやりくり費を管理する方法は、大きく分けて

・やりくり費を4週(または5週)に分けて、1週間ずつ管理する
・1日に使っていい金額を決めてやりくりする

という2つの方法があります。

「1週間ずつ管理する方法」は、まず週予算を決めます。曜日によって使ったお金の金額がまちまちでも、1週間で予算内に収まればOK。1週間の予算=使えるお金を袋に分けて管理すると週予算が守りやすくなります。袋の中に残っているお金が、今週使えるお金。目で見て確認できるので、わかりやすいのが利点です。計算が苦手な人、使ったお金を記録する=家計簿をつけるのが面倒な人に向いています。

一方「1日予算で管理する」場合は、その日使った金額をカレンダーや家計簿にメモします。たとえば1カ月のやりくり費を3万円に設定したら、1日1,000円予算。1日に3,000円使ったら、明日、明後日の2日間は出費を控えます。反対に一昨日、昨日と2日間、お金を使わなければ今日を含めて3,000円分の貯金があることに。計算が苦にならない人、ゲーム感覚でやりくりを楽しみたい人に向いています。

貯蓄は先取り貯蓄 VS. 残し貯め

給料日に毎月決まった金額を貯蓄用口座に入金するのが「先取り貯蓄」。積立定期預金などで、自動的に貯蓄用口座に入金するように設定しておくと、手間がかからず、確実に貯蓄することができます。やりくり費の口座にお金があるとつい使ってしまう人は、先取りで強制的に貯めるのが向いています。

「残し貯め」は給料日前に残っているお金を貯蓄する貯め方。使えるお金が足りなくなるのが不安な人や、お金の管理がある程度できていて、毎月決まってた金額を残せる人に向いています。

買い物はまとめ買い VS. 都度買い

食料品を買うのはほぼ週1回と決めると、食費予算が守りやすくなります。ただし1週間分の献立を先に立てて、買い物メモを作る手間がかかります。行き当たりばったりにまとめ買いしても、使い切れずに食品ロスになる危険性があり、節約どころか逆効果に。まとめ買いは1週間の献立計画を立てられる人、つくりおきや冷凍保存が苦にならない人向きです。

都度買いはスーパーに行く回数が増える分、つい余計なものまで買ってしまうというデメリットがあります。おいしそうなもの見ると、つい買ってしまう人には向いてないかもしれません。

でも、ちょくちょくスーパーに足を運んでいるからこそ、お買い得品を見つけるチャンスもあります。特に、日によって思わぬお買い得品が出ることがある「見切り品」狙いなら、都度買いが有利かも。

支払いは現金 VS. クレジットカード

家計の収支は1カ月単位で管理するのが基本。クレジットカード払いだと、支払いが1カ月または2カ月先になるので、出費の管理が難しくなります。また手元のお金が減らないので、「今月あといくら使えるか」がわかりにくいデメリットも。やりくり初心者さんは現金払いが無難ですが、ポイントを貯めるためにカード払いする場合は、使った金額分の現金を「カード払い用」の袋に取り分けておくのがオススメです。

カード払いにするなら、100円の買い物もカードで支払い、カード払いに徹するのがオススメ。カードの利用明細書がそのまま家計簿代わりになります。また週1回ペースで、カード会社のマイページにログインして、利用履歴をチェックして使いすぎを防ぎましょう。

まとめ

やりくりの正解は人それぞれ。自分に向いているやりくりが正解です。今のやり方で思うようにお金が貯まらないのに、ストレスばかりたまる……という人はやり方を変えてもいいかもしれません。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。

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