『サンキュ!』24年家計やりくりコンテストでやりくりスター賞に輝いた家族の家計を丸ごと大公開!
2024/10/22
『サンキュ!』24年家計やりくりコンテストで、見事やりくりスター賞に輝いた20代の受賞者に迫ります!そのお金使いや考え方には楽しく賢く「貯め続ける」ためのヒントがたくさんありました。
<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 すうさん(岩手県 27歳)
夫(31歳)、長女(2歳)の3人家族。結婚後、岩手に移住し4年目。フルタイムの会社員。今の住まいは中古一戸建て。「注文住宅で建て替えるのが夢♪」。
◎TOTAL MONEY DATA◎
世帯月収(手取り) 55万円
世帯ボーナス(年間・手取り) 80万円
世帯年収(手取り) 740万円
月貯蓄額 20万円
年貯蓄額 約300万円
総貯蓄額(6月にローン繰り上げ返済)約450万円
*貯蓄額はすべて投資を含む
- 大切なのは「今」をちゃんと楽しむこと。苦しいだけの節約は続かないから、絶対に無理はしません!
- やりくりスター賞・すうさんの改めてココがスゴイ!
- 貯蓄率37% すうさんの1カ月の家計表
- 【稼ぐ】育休を経て在宅ワークで週5日勤務
大切なのは「今」をちゃんと楽しむこと。苦しいだけの節約は続かないから、絶対に無理はしません!
今年「やりくりスター賞」を受賞したのは、結婚4年目のすうさん。新婚当初から「新築マイホーム」を目標に貯蓄に励んできましたが、頑張り過ぎて失敗した経験も。
「前は週1万円で全てやりくりしていましたが、週末に外食する余裕はなく夫がブツブツ。私も毎日、苦手な料理をするのが苦痛で……」。これでは楽しくないと、夫と相談し平日と週末の予算を分けることに。「節約のために切り詰めるだけではダメ。好きなことを楽しんで、自分ももっとラクしよう♪と思ったらうまく回りだし、投資にトライするゆとりもできました!」。
【やりくりスター賞】受賞ポイントはココ!
20代ながら、自分なりのバランスでやりくりを楽しんでる姿がすてき!
節約やローンの繰り上げ返済を頑張りつつ、楽しむことにもお金を使えているのが素晴らしい!力み過ぎず、自分のことも大事にしながら家計管理を頑張る、その姿勢に満場一致で受賞が決定しました!
やりくりスター賞・すうさんの改めてココがスゴイ!
1 平日と週末の出費のメリハリがスゴイ
仕事のある平日は低予算で淡々と生活。その代わり週末はお出かけや外食をしっかり楽しむ!お財布も平日・週末で分けてわかりやすくするなど、気持ちよくお金を使える仕組みづくりがナイス♪
2 等身大の投資にチャレンジしててスゴイ
興味を持ったらまずやってみるチャレンジ精神がGOOD。さらに、株主優待の食事券や買い物カードで出費を浮かせるなど、自分の暮らしに上手に役立て、きちんと成果を享受している点も素晴らしい!
3 自分が疲れないための割り切りがスゴイ
ストレスは全ての敵だから、苦手な家事は家電やグッズに頼り切るなど、「お疲れ予防」を徹底。上手にサボりながらゆとりを保ち、自分の機嫌をバランスよく取っているのが令和のやりくり達人の象徴。
貯蓄率37% すうさんの1カ月の家計表
<収入>
夫月収(手取り) 35万円
妻月収(手取り) 20万円
<貯蓄>
先取り貯蓄 9万円
家電&イベント用積み立て4万円、新築マイホーム用積み立て5万円
<投資>
投資信託 7万円
iDeCo(夫婦)各2万円、新NISA(夫)3万円
<支出/固定費>
住居費 7万6000円
保険料(夫婦と子どもの生命保険)2万9000円
水道・光熱費(年平均。冬の灯油代込み)2万7000円
通信費(スマホ2台とネット代、ケーブルテレビ代)1万3000円
車費 0円
保険料などは社用車のため支払いなし
長女の保育園代 4万5000円
<支出/やりくり費>
食費 4万円
買い物は週1回、水曜日限定。月初、スーパーの専用プリペイドカードにチャージして、使い過ぎないよう管理
外食費 1万5000円
日用品費 0円
年間予算(約8万円)で管理。2~3カ月分をネットで購入
レジャー費(車のガソリン代含む) 8000円
被服費 5000円
医療費 2000円
その他(美容院代や雑費など)約2万円
夫小遣い 5万円
結婚当初に話し合って決定。飲み代、たばこ代など
妻小遣い 2万円
1万円は貯蓄(そこから個別株に投資)、残りで自分の洋服や子どもの絵本など購入
口座に残し貯め 約4万円
【稼ぐ】育休を経て在宅ワークで週5日勤務
仕事は正社員として経理を担当。共働きでしっかり稼ぎます。「収入は夫婦合算で管理。育休後もフルリモートで働ける会社なので、育児との両立がしやすく、助かっています」。
【使う】支出の内訳は手帳に書いてざっくりチェック
「ほぼ日手帳(カズン)」のウィークリーページの上段に、出費した金額や内容を記入。「特に予算を守りたい食費は、1週間分の献立や買うものを先にメモ。買いすぎを防ぐのに役立ってます」。
【貯める】夢だった新築マイホーム費用も含めて、目的別にしっかり確保
貯蓄は金利が少しいいネットのあおぞら銀行に。「毎月9万円&ボーナスからも60万円を先取りで入金。口座内で目的別に振り分けられるので、家電&イベント用と新築マイホーム用で分けています」。
【殖やす】子どもの教育費と老後資金のために長期運用
iDeCoと新NISAは夫婦で加入、国内外の株式と債券の投資信託を組み合わせて積み立てています。「リターンが大きいけれどリスクも高い株式は、夫婦で比率を相談して配分」。
●夫…iDeCo/月2万円/SBI・全世界株式インデックス・ファンドなど株式を90%に配分
●夫…新NISA(つみたて投資枠)/月3万円/eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など株式を100%に配分
●妻…iDeCo/月2万円/eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)など株式を80%に配分
平日と週末のメリハリ【守りの平日】と、【楽しむ週末】で出費を2つに分けて管理
平日の出費はここから!
平日はほぼ食費のみだから、行きつけのスーパーのプリペイドカードを“食費専用”に。「月初に予算の4万円をチャージし、残高を見ながらシンプル管理♪」。
週1のまとめ買いは平日の水曜日。1人で行ってムダ買い防止
週末に家族でスーパーに行くと、買い物が“イベント化”して大変。「夫も子どもも好きな物をカゴに入れてしまい、すぐ予算オーバーに。平日に1人で行くのが、必要な物だけ買えてベストでした」。
使うスーパーは1店舗のみ!絞った方がポイントもたまる
行きつけのお店は1店に限定。絞るとセール情報も把握しやすく、買い物とポイントの効率がアップ!「まとめ買いの水曜日はポイント10倍デー♪2カ月に1度はポイントをお米に交換できます」。
【月5万円予算】週末の出費はここから!
外食や美容院、交通費など、食費以外はすべてまとめて月5万円で管理。「蛇腹ポーチに、1万円を1枚ずつイン。残り枚数が見やすく、使うペースを守れます」。
週末は外食OK!月1万5000円を目安に夫が好きなランチを楽しむ
以前は節約のため楽しみを削りすぎ、ギスギスした空気に。「今は予算の中で週末の外食は自由に。美容院代も1人1万円までは家計から出していいことにしました。やりくりにはゆとりが必要!」。
キャッシュレス決済は、チャージしたらその日のうちに現金を口座に入金
電子マネーでの支払いも、蛇腹ポーチの現金を基準にやりくり。「銀行口座からチャージした分は、ポーチの現金を口座に即入金。管理がややこしくならないよう、電子マネーはPayPayだけにしています」。
手帳には、「お金を使った日」だけ書くルールでシンプルに管理
平日、週末用の予算管理はともに、お金を使ったら「内容」と「金額」を手帳にメモ。「週末用の予算は残高も出し、ポーチに残っている現金と合っているかも確認。月末に集計して、全体を振り返ります」。
※投資に元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
参照:『サンキュ!』2024年11月号「家計やりくりコンテスト受賞者発表!」より。掲載している情報は2024年9月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部