「時間がない!」が口ぐせになっている人はお金が貯まらない!?
2021/01/01
「Time is Money(時は金なり)」という言葉があるように、時間とお金には密接な関係があるようです。つまり、時間の使い方が上手な人は、お金を貯めるのも上手ということ。
全国の主婦を取材して、お金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、貯めている人の時間の使い方について解説します。
「時間がない!」という人はお金もない⁉
「時間がない」口ぐせになっている人は、「お金がない」も口ぐせになっていませんか?その理由は、時間をやりくりするのも、お金をやりくりするのも、「やりくり」という点が共通しているからです。
時間のやりくりとは、1日24時間をやりくりして、やるべきことや、やりたいことをする時間をつくり出すこと。一方、お金のやりくりとは、決まった収入をやりくりして、必要な出費や欲しいものを買うお金を確保することです。
時間のやりくりが上手な人は、お金のやりくりも上手で、貯蓄を順調に増やしている人が多いようです。
時間をダブル使いする
時間使いが上手な人は、時間の「ダブル使い」が得意。たとえば朝、歯磨きしながら洗面所まわりをタオルで拭く、トイレに入ったついでに床と便器まわりを拭く、朝食をつくりながら夕飯に使う野菜を切る、夕飯の後片づけのついでにシンクを磨く…など、「ながら」や「ついで」にもう1つのことをするのです。
1日24時間を増やすことはできませんが、家事を同時進行で片づけて、効率的に時間を使えますね。
やるべきことはルーティン化して時短する
時間使いが上手な人は、段取り上手でもあります。1日の行動の流れを決めて、手順よく片づけていきます。「決まったこと」を「決まった手順」で進めるので、頭で考えなくても、カラダが勝手に動くといった感じ。動きにムダがないので、短時間でやるべきことが処理できます。
1日にすることのノルマを決める
コンビニで〇〇の支払いをする、子どもの学校からの通知に返事を書く、生協の注文書を記入する、プリンターのインクの換えを買う……など、その日、することを書き出して、できたことから消していきます。やり忘れを防ぐことができると同時に、達成感があります。また「今日1日、バタバタして忙しかったけど、何していたんだっけ?」ということがなくなります。
「やらないこと」を決める
時間の使い方が上手な人は、やるべきことはきちんとやりますが、する必要がないと思うことはやりません。たとえば、「平日は掃除機をかけない」「アイロンがけはしない」「家計簿はこまかくつけない」など。やらずに済むこと、手間をかけなくても大して変わらないことは、「やらない」と決めて省略します。その分の時間が浮くことと、「やろうか、どうしようか」と迷う時間がなくなるメリットがあります。
1つの作業にかかる時間を把握している
家を出る時間まであと10分ある……というとき、「10分しかない」と思いますか?それとも「まだ10分ある」と思いますか?
時間の使い方が上手な人は、1つの作業にかかる時間を把握しているので、10分あれば何ができるかがわかります。
たとえば、
・掃除機かけ
・お掃除シートで床を拭く
・洗濯物を干す
・洗濯物を畳む
・トイレ掃除
・風呂掃除
・メイク
・外出時の着替え
・メールチェックや返信
など。かかる時間がわかれば、たとえば10分間にどれとどれを片づけられるかがわかり、時間を有効に使うことができます。
まとめ
やるべきは手順よく効率的に片づけ、一方でやらなくてもいいことはスッパリやめる。その結果、時間にゆとりが生まれます。時間に余裕があれば、お金のことを考える時間も生まれてきます。家計を見直したり、将来に向けてのマネープランを立てたり……時間の使い方を見直すことで家計を整えて、貯まる生活をスタートしてみませんか?
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。