会計する前に「ピンクの象」を頭に浮かべる!?貧乏脳を金持ち脳に変える方法
2022/01/27
買い物をするときの脳はいったいどうなっているの!?ビンボー脳と金持ち脳、そのメカニズムを専門家が図で解説。なんと貯めてる人と貯まらない人には明確な差がありました。金持ち脳に変えるためのアドバイスも必見です。
<教えてくれた人>
菅原道仁先生
菅原脳神経外科クリニック院長。脳の仕組みをわかりやすく解説し、健康からお金、育児など幅広い分野の書籍を執筆。近著に『頭の中の貧乏神を追い出す方法 世界一役に立つお金の授業』(KADOKAWA)など。
ビンボー脳
金持ち脳もビンボー脳も買う前は同じ状態!
買い物で感じる"ときめき"の正体は、ドーパミンという脳内物質。「ドーパミンが出ると脳は気持ちよくなり、衝動買いしたいという気持ちになりやすい。これはみんな同じです」。
ビンボー脳は考える力が弱いため、ドーパミンに踊らされて衝動買いしがち。「ところがドーパミンはすぐ消えるので、買ったときの興奮や満足感が持続しません。"なぜこんな物を"と後悔しても、脳はドーパミンが大好きなので、また次の快感を求めて買ってしまう。結果としてムダな出費がくり返し続くのです」。
金持ち脳
衝動買いに走りそうになった自分を、冷静に分析できるのが金持ち脳。「第三者の視点で自分を見る能力をメタ認知といいます。メタ認知力があると、客観的な判断ができるのでムダな出費が減。本当に気に入って買った物を使うときや、逆に買わずにお金を節約できたときも達成感でドーパミンが出るので、どんどん買い物上手になります」。
金持ち脳に変えるためにはこうしよう!
●話すときに「私は」をつけよう
「みんなと同じで」と、人に合わせてばかりいると脳が考えず、必要のない物を買いがち。会話に「私は」をつけることで、流される前に自分の意見を考えるクセをつけられます。
●買ったあとや使っているときのストーリーを想像しよう
例えば服なら、「いつ」「どこで」「誰といるとき」に着るのか、ストーリーを描いてみて。その主人公である自分が幸せかどうかを考えることで、後悔しない選択ができる脳に。
●会計する前に「ピンクの象」を頭に浮かべよう
脳はいちどに1つのことしか集中できません。セールや物欲で我を忘れそうなときは、ピンクの象などまったく違うことを思い浮かべると、一瞬買い物から離れて冷静になれます。
●小さな節約に成功して自分を褒めるクセをつけよう
節約や家計管理で小さなゴールをつくり、「できた」と達成感を味わうとドーパミンが分泌。脳はその気持ちよさを追い求めるので、貯蓄へのやる気が自然と持続するように。
※図はあくまでイメージです。正しい脳の仕組みや範囲を示すものではありません。
参照:『サンキュ!』2022年2月号「貯めてる人・貯まらない人の暮らし」より。掲載している情報は2021年12月現在のものです。編集/サンキュ!編集部