第2フェーズに突入!さらに深めよう語ろうフェムテック

2022/04/06【 連載 】

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、オンエアされたトークをギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

●パーソナリティー

伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く勤め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。29歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金曜 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土曜 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

老若男女が幸せになるために、 日本モデルのフェムテックを推進していきたい

■東島アナ「4月から新年度になりまして、この番組も平日から土曜日の午後へお引越し致しまた。これまで約半年間、さまざまなゲストをお迎えしてフェムテックについて考え、勉強してきましたね~」

■伊久美「これまでは私の友人15人、職業も年齢も違う多彩な方々をゲストにお招きしてきました。フェムテック領域の仕事ではありませんでしたが、一人一人の考えがお聞きできて本当に楽しかったです!」

■東島アナ「初めてこの番組と出合ったかたもいらっしゃると思うので、改めてフェムテックについて説明させていただこうと思います。フェムテックは、2021年の『ユーキャン新語・流行語大賞』にもノミネートされた言葉なのですが、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのことを意味しています」

■伊久美「そして、この番組では、定義通りの製品やサービスだけではなく、女性が幸せな社会生活を送るためにはどうしたらいいか、広い概念でゲストのかたと一緒に考えています。女性が幸せであれば男性も幸せになり、社会全体が心地よい環境になりますよね。これまでご登場いただいたゲストの中にも、フェムテックという言葉事体は知らなかったというかたも結構多かったので、リスナーのみなさんも、今から知っていただければと思います」

■東島アナ「実際に政治の世界でも、フェムテックを推進していこうという動きがあって、今後の展開に期待したいところです。伊久美さんは、約半年この番組を続けてきた中で、どんな課題があると思われますか」

■伊久美「引き続き、言葉の認知度を高める必要はありますね。現状、メディアでフェムテックが取り上げられている場合も、関連グッズの紹介が多いように感じます。今後は“女性が幸せな社会生活を送るためにはどうしたらよいか”という、本質的なフェムテックへの理解を深めることが大切だと思っています」

■東島アナ「もちろん、吸水ショーツや月経周期アプリなどの関連グッズを利用して、快適に過ごせることは重要ですが……」

■伊久美「それだけじゃないですよね。あとは、もっと男性にもフェムテックについて理解を深めていただきたいと思っています」

■東島アナ「前クールで、女性ホルモンのバランスで体調に変化が出て、体がだるくなる“ゆらぎ”という状態が話題に上りました。私自身も“ゆらぎ”の経験があって、この言葉は、とてもしっくりきます。“ゆらぎ”で、仕事が辛くなったりするのですよね~」

■伊久美「“ゆらぎ”って“ゆらぎ肌”とか、美容用語としては以前からあった言葉なのですが、女性の体調を表す絶妙な言い方ですよね。ただ、多分、男性にはわからない(笑)」

■東島アナ「自分では当りまえの感覚なのですが、体の構造が違う男性に言葉で説明するのが難しい。でも、男性の理解は必要だと思うのです。ある調査では、フェムテックは“テクノロジー”という言葉が由来になっているので、男性が話題に介入しやすいという結果があるようです」

■伊久美「私もその情報を聞いたことがあります。“テクノロジー”という要素が入るだけで、多くの男性が興味をもつそうです。そういう意味では、フェムテックという言葉は、今後期待できますね!」

■東島アナ「一方で、これまでの番組の中で、自分の体調について表現するときに、“慎みをもちながら広めたい”という声もありました」

■伊久美「現代社会ではハラスメントの問題などもあるので、男性はずいぶん、女性に気を使ってくださるようになって、女性は働きやすい環境になってきていると思います。ただ、女性特有の体調不良があるときに、どう伝えるべきかを悩みますね。あまり明け透けにいうのも違う気がするなぁ、という感じが、女性側にあると思うのですよ」

■東島アナ「自分の健康問題や月経については、口にしづらいですよね。とはいえ、フェムテックがより社会に浸透している海外での推進方法を、そのまま日本に導入するというのも違和感があるような気がします」

■伊久美「多分、国によって今までの歴史も違うので、日本で明け透けに伝えることは難しいのではないかと思います。私たちらしく広めていきたいですね」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次週は、自由民主党・参議院議員の石田昌宏さんをお迎えします。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、ニッポン放送・毎週土曜・15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 Tomoki Kotobiki

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