きっかけはこの番組、助産師が主人公の漫画がついに誕生~連載『はじめよう!フェムテック』

2024/05/17【 連載 】

2021年10月から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀さんと東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

番組ではフェムテックに関する、あなたの職場や家庭などでの問題点やポジティブな試みなどを募集いたします。ニッポン放送『はじめよう!フェムテック』宛にメール(femtech@1242.com)でお送りください。

<パーソナリティー>
●伊久美亜紀 Aki Ikumi
ライフスタイル・プロデューサー、企業コンサルタント。大学卒業後、『レタスクラブ』編集部、ハースト婦人画報社を経て、1995年~2022年までは、ベネッセコーポレーション発行のメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち・ねこのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務め、2023年に独立。31歳の長女一人。

●東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショーサタデー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった33歳。

<ゲスト>
●島田真理恵 Marie Shimada
東京都出身。聖路加看護大学(現聖路加国際大学)学士、修士を修了。2005年には、昭和大学で医学博士号を取得する。10年間の助産師経験を経て大学教員となる。2011年から上智大学総合人間科学部看護学科教授に就任。2019年から2023年まで日本助産師会会長を務める。

●信田朋嗣 Tomoji Nobuta
岐阜県出身。出版社を経て編集プロダクションを設立し、マンガ雑誌・生活情報誌・ゴルフ雑誌・絵本など、紙媒体からWeb 媒体まで、さまざまなコンテンツ制作を手掛ける。漫画・劇画原作者としても幅広く活動中。FODにてオリジナルコミック「会社を辞めずに副業馬主―ホシニネガイヲ―」(漫画・栗元健太郎、キャラクターデザイン・若槻咲美)連載中。

認知が広がりつつある「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートしたこの番組。ゲストは、日本助産師会の前会長で、上智大学教授の島田真理恵さんです。「今回はとてもにぎやか!助産師さんが主人公の漫画が誕生するということで、その原作と編集を担当する信田さんにもお越しいただきました。あらすじを聞いただけでもおも読みたくなりました! 助産師さんの重要な役割について、より多くのかたが知るきっかけとなると思います」(伊久美)

元大人気アイドルが助産師となり女性の生涯に寄り添う!というストーリー

■東島アナ「ゲストは、日本助産師会の前会長で上智大学総合人間科学部看護学科教授の島田真理恵さんです。 5月5日は国際助産師の日でしたが、うれしい報告があります! この番組がきっかけで、助産師さんが主人公の漫画がつくられることになりました! タイトルは『天使からの伝言…春日まなの助産師ノート』です。島田さんが監修を務めていらっしゃいます。今回は、この漫画の原作と編集を担当されている信田朋嗣さんにもご参加いただきました。信田さん、助産師さんを主人公にした漫画をつくることになった経緯を教えていただけますか」

■信田「2023年の秋、この番組のプロデューサーから“おいおいおい、すぐつくるぞ!助産師の漫画”と、大興奮で電話がかかってきたのです(笑)」

■伊久美「想像できるなぁ(笑)」

■信田「伊久美さんもそうだと思いますが、僕も彼とは旧知の仲です。詳しい話を聞いて、確かに早速取り掛かるべき題材だと思いました。そして助産師という職業や立場に関して、もっと多くのかたに認知してほしいという思いが、いちばんの原動力になりました。すでに原稿が100枚以上でき上がっています」

■東島アナ「以前、島田先生が特別番組の収録に来られた際に、信田さんもスタジオにお越しいただいていたということで…」

■信田「はい。収録後、島田先生と少しお話もさせていただいて、それを基にいろいろな話をつくり始めました」

■伊久美「助産師さんが主人公の漫画というのは、私はこれまで見たことがないのですが、初めてではないですか!? 楽しみ!」

■信田「そうですね。これまでにないと思います」

■東島アナ「取材される中で、助産師さんについて感じたことは、どんなことですか」

■信田「まず、多くの人は “助産師さんに対し、出産する時だけ助けていただく”というイメージが強いと思いますが、実際には“ずっと女性に寄り添っていてくれる”のです。その尊いお仕事に感動し、いかにドラマとしてつくっていけるか、皆さんに伝えていけるかを、最も重要視しました。助産師になった主人公・まなが、いろいろな女性と触れ合っていくことで、最終的には“赤ちゃんは、天使からの伝言を親や世の中に知らせに来てくれているのだ”と思い、タイトルは『天使からの伝言』としました」

■伊久美「『天使からの伝言』、素敵なタイトルですよね~!助産師さんの仕事がお産の介助だけに限らないということは、島田先生も大事に伝えていきたいとおっしゃっていた点ですよね」

■島田「はい、そのとおりです!」

■東島アナ「早速ですが、信田さん、漫画のあらすじを簡単に教えていただけますか」

■信田「はい。大人気アイドルグループのセンターだった主人公の ”春日まな" は、30歳になった時、突然妊娠します。芸能人なので表に出せないスキャンダル、父親の名前も出せない相手ということで、いったん休養宣言をします。たまたま、まなの母親は助産師で、ずっとまなの産前産後のケアをしてくれました。いろいろな苦しみを感じる中でも、助産師であるお母さんがサポートしてくれたのです」

■伊久美「お母さんが助産師なのですね」

■信田「まなは子どもが生まれた瞬間、 “天使からの伝言”を受けとりました。“これからは芸能人としてファンの笑顔を求めるのではなく、ママと子どもの幸せを私はつくっていこう。そして、他の多くのママと子どもにも伝えていきたい”と思ったのです。こうして、まなは助産師になる決意をします。島田先生によると、助産師になるには看護の基礎教育の上1年の教育が必要とのことですが、まなは一生懸命勉強をして助産師になり物語は続きます」

■伊久美「ドラマチックな展開ですね!」

■信田「助産師になったまなは、いろいろな女性から相談を受けるのですが、アイドルや出産を経験しているまなならではの視点で、女性に接していくという話になっております」

■伊久美「これから出産を考えようとしているかたを始め、老若男女が興味をもたれるような気がします。読者のかたにメッセージはありますか」

■信田「まずは、女性はどんなことでもよいから、助産師さんに相談をしてほしい。そして同時に、相談できる場をつくってほしいと思いました。アイドルを主人公にした理由は、まなが助産師になってから、ラジオ番組に出演するというシーンをつくりたいと思っていました。助産師になり、元アイドルだったまながラジオに出演して、助産師の役割を広める。産前も産後も、ずっと助産師さんに相談できる!ということを伝えたかったのです」

■伊久美「まさに、この番組でこれまで島田先生とお話してきた内容ですよね」

■島田「はい。この番組に出演させていただき、リスナーからの感想なども伺い、助産師の役割が、世の中に知られていないことを実感しました。ですから、ぜひこの漫画をきっかけに、助産師という存在について知っていただけたらうれしいです」

■伊久美「初めての助産師さんが主人公の漫画ですし、島田先生と信田さんの熱い思いが、社会に広まり、さまざまなことが現実化してほしいですね」

■信田「本当にそう思います! さらに、ドラマ化、映画化も期待しております(笑)」

■東島アナ「ストーリーも魅力的ですが、やはり漫画ということで女性の繊細な心情などもわかりやすく伝わると思います。各デジタルコミックサイトで順次配信される予定なので、確定次第この番組でお知らせします」

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次回は、株式会社クーインターナショナル取締役 ミス・ワールド・ジャパン理事 事業推進統括 内野弘道さんをゲストにお迎えします。

【番組インフォメーション】 『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 

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