【悩めるオトナ女子の保健体育】vol.3 妊娠線

2017/02/10

こんにちは、アンソニー玲奈と申します。
主婦でもあり、ママでもあり、雑誌『サンキュ!』の専属読者モデルもしています。そして普段は、美容外科医をしております。
今年から、サンキュ!ニュースで「女性の体の変化」について連載を開始しました。おもに、“出産経験”のある女性の体の変化・悩みについてご紹介しています。
“出産経験”といっても、20代、30代、40代の体の変化はさまざまですし、晩産化が進んでいますので、“出産経験”とひとくくりにすることはやや乱暴ではありますが、“出産経験”をした女性に起こりうることは多数ありますので、ひとつひとつ取り上げていこうと思います。

第三回の今回は、「妊娠線」について。アンソニーvol.3-02.jpg

「妊娠線」
とは、皮膚が伸びるときに真皮の結合組織が裂けることによりできる断裂跡のことです。
お腹、太もも、お尻、胸などによくできます。
いわゆる肉離れのこと。

妊娠中、急激に体重が増加すると一気に皮膚が引き延ばされ、「妊娠線」ができてしまうのです。
一度できてしまった「妊娠線」は中々薄くならないので、予防が一番大切。

「妊娠線」予防のための専用クリームやオイルがありますが、残念ながらどんなに保湿を頑張っても皮膚の“真皮層”まで保湿することはできません。
妊娠線の確立した予防法は残念ながらないのです。
そのため、一番の予防法は体重コントロールをして急激な体重増加をしないことなんです!
妊娠中はバランスの取れた食事を摂り、適度な運動を心がけてくださいね。

だからといって保湿をしないのもNG。
妊娠中はホルモンバランスにより肌のターンオーバーが遅くなっているので、保湿をすることはとても大切です。
妊娠がわかってから出産までとにかく保湿を続けましょう。

治療法によって、「妊娠線」を薄くすることはできます。
ケミカルピーリング、レチノイン酸、、レーザー治療などがあります。
ぜひ信頼できる医療機関にご相談くださいね。

まとめますと・・・
・「妊娠線」は予防が大事!
・一番の予防法は体重コントロールをして急激な体重増加をしないこと
・妊娠中は、バランスの取れた食事を摂り、適度な運動を心がける
・妊娠がわかってから出産までしっかり保湿
・できてしまった「妊娠線」を薄くするために治療するという選択肢もあり

いかがでしたか。
「妊娠線」が気になる方は大勢いますし、もちろん予防を進めます。
一方で、出産の喜びの証であると、私は思います。


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アンソニー玲奈:
1985年生まれ、東京出身。父はシンガポール人。夫、娘(1歳)の3人暮らし。
大学病院勤務を経て現在は湘南美容外科クリニック池袋院勤務。メディア紹介実績「マイナビニュース」、「すっぴん美人推進委員会」、「4meee!」、「NICOLY」他。
17年より雑誌『サンキュ!』専属読者モデルとしても活躍中。

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