【悩めるオトナ女子の保健体育】vol.1 おっぱいのしぼみ
2017/01/20
こんにちは、アンソニー玲奈と申します。
主婦でもあり、ママでもあり、雑誌『サンキュ!』の専属読者モデルもしています。そして普段は、美容外科医をしております。
さて、2017年から、サンキュ!ニュースで「女性の体の変化」について、連載することになりました。どうぞよろしくお願いします。
おもに、“出産経験”のある女性の体の変化、悩みについて語っていきます。
もちろん、“出産経験”といっても、20代、30代、40代の体の変化はさまざまですし、晩婚化が進んでいますので、“出産経験”とひとくくりにすることはやや乱暴ではありますが、“出産経験”をした女性に起こりうることは多数ありますので、ひとつひとつ取り上げていこうと思います。
毎日忙しい育児、家事や仕事で忙しいママ…自分のことは後回しになりますよね。
でも忙しい毎日でも自分磨きをしたい!いつまでもキレイでいたい!
主婦の美意識はどんどん変わってきています。自分磨きを後回しにする必要はないのです。
ここでは、普段クリニックのカウンセリングで聞かれる体のお悩みについてご紹介したいと思います。
ではさっそく、今回のテーマは「おっぱいのしぼみ」。
・授乳後おっぱいのボリュームが無くなりしぼんだ
・授乳後おっぱいのサイズが小さくなった
・授乳後おっぱいの位置が下に下がった
・授乳後おっぱいがしぼみ、シワシワになった
・授乳後おっぱいに左右差がある
授乳後のおっぱいでお悩みの方は大勢いらっしゃいます。
そもそもどうしておっぱいの形が変わるのか?
授乳中は乳腺が発達しているためおっぱいが大きくなります。
おっぱいが張っているかのようになり、2カップ以上大きくなる人もいます。まさに風船が膨らんでいる状態。授乳が終わると乳腺が元の大きさに戻り、一度引き延ばされた皮膚は戻ることがないので結果、おっぱいがしぼんだようになります。
もう一つの理由は靭帯の伸び。クーバー靭帯という靭帯がおっぱいを垂れないように支えていますが産後おっぱいが大きくなると靭帯が引き延ばされます。一度引き延ばされた靭帯も、残念ながら元に戻りません。
上記の理由から産後おっぱいの大きさが小さくなるだけではなく風船がしぼんだかのように形が変わってしまうのです。
大変な思いをして続けた授乳が終わったと思ったらおっぱいが変わり果てた姿に…
「鏡を見たくない」、「夫に見せられなくなった」、「温泉に行かなくなった」という方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
産後色々と体の悩みはあると思いますが、覚えていてほしいのはみんな何かしら体の変化を経験するということ。
おっぱい、デリケートゾーン、髪や肌。
体の部位や変化は人それぞれ。
でもどれもかわいい我が子のためにできた素敵な変化。
美容医療で体の変化を治すこともできますが、自分の素敵な体の変化を受け入れることも大切なことです。
でも諦める必要はありません。
ママでもいつまでもキレイで輝いていたい。私も同じ気持ちです。
では、授乳後「しぼんだおっぱい」のお悩みを、簡単に解決する方法をいくつかご紹介します。
①筋トレ
腕立て伏せだけでも、大胸筋を鍛えるので、バストアップにつながります。目安として1日10回。はじめは3日おきでもOK!
②姿勢を正す
姿勢がいいだけで、バストラインがキレイになります。椅子に座るときは背もたれとお尻がぴたりとつくことを意識して座りましょう。姿勢矯正下着などを試してみるのもいいですね。猫背はおっぱいの大敵なので、パソコン業務の多い人はとくに注意しましょう。
③リフトアップブラを付ける
単純なようですが、自分のおっぱいに合ったリフトアップブラを使うことはとても大事。美しい谷間を作りましょう。
④リフトアップテープを付けてみる
海外の女性に人気です。テープをおっぱいに貼って持ち上げることができます。
「誰に見せるわけではないけど、自信を取り戻したい!」、私はこの気持ちがとても素晴らしいと思います。“自分”が笑顔になれば“家族”も笑顔になる、そんな前向きな女性が増えてきています。
子育てが落ち着いたら自分磨きの時間。一緒に笑顔になれたら嬉しいです。
アンソニー玲奈:
1985年生まれ、東京出身。父はシンガポール人。夫、娘(1歳)の3人暮らし。
大学病院勤務を経て現在美容外科勤務。メディア紹介実績「マイナビニュース」、「すっぴん美人推進委員会」、「4meee!」、「NICOLY」他。
17年より雑誌『サンキュ!』専属読者モデルとしても活躍中。