「女性特有のなんとなく不調」、原因はコレ?気づかぬふりは要注意!
2020/10/19
20代、30代、40代。家事に仕事に子育てに、大忙しの大人の女性は、不調を感じても「気のせいかな?」とみて見ぬふりをしてしまいがち。
でも、疲れがとれない、なんだかダルい、すぐイライラする・・・etc.少しでも不快な症状があったら、病気の一歩手前の症状も隠れている可能性だってあります。
きちんと立ち止まって、自分の体の声に耳を傾けてみましょう。
そこで、代表的な不調や不快症状と、それが起こる原因をお伝えします。
【肩こり・腰痛】
□長時間同じ姿勢でテレビやパソコン、スマホを見ている
□あまり運動していない
これが原因
姿勢の悪さと冷えで血行不良になっています。
背中を丸めた猫背ぎみの姿勢は、肩や腰回りに大きな負担をかけます。同じ姿勢を続けていると筋肉が緊張して硬くなり、血管が圧迫され血行不良に。筋肉のハリやこりが悪化してしまいます。
【頭痛】
□時々ズキズキ脈打つように痛む
□毎日のように頭が締めつけられるように痛む
これが原因
頭痛のタイプにより、原因も異なります。
ズキズキ痛む片頭痛は脳の血管が拡張し、神経を圧迫することで起こり、締めつけられるように痛む緊張型頭痛は首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなるのが原因。2つが組み合わさった混合型もあります。
【立ちくらみ】
□立ち上がったときにクラッとする
□目の前がファーッとかすむことがある
これが原因
不摂生な生活や、鉄分不足に陥っていませんか?
不規則な生活などで自律神経が乱れ、血圧の調整がうまくいかず、脳に充分な血液が行き届かなくなるのが原因。また、整理やダイエットなどで鉄分が不足して引き起こされる貧血の場合もあります。
【だるい・疲れがとれない】
□睡眠や休息をとっても疲れがとれない
□頭がさえずシャキッとしない
これが原因
疲れやストレスがたまって免疫力が低下しているかも。
疲労が蓄積しているとき、血行不良や栄養不足で代謝や免疫力が低下していると不調を回復できません。この状態を放置すると慢性的な疲労状態に。また、ストレスがだるさとなって体に出ることもあります。
【イライラ・気分が落ち込む】
□人や物に当たってしまう
□くよくよしたり、不安感に襲われたりする
これが原因
多くは自律神経やホルモンバランスのせいです。
生理前に症状がひどくなるならPMSの可能性大。整理周期と無関係なら、自律神経のバランスの乱れが原因です。妊娠初期にホルモンバランスが急激に変わることでイライラが強まることもあります。
【不眠】
□寝つきが悪く、眠りが浅い
□起きたとき、寝たりないと感じる
□日中も眠気に襲われることがある
これが原因
規則正しい生活をしていないと起こりがちです。
自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできないと眠れなかったり、眠りが浅い状態に。また、ホルモンバランスがくずれると夜も体温がスムーズに下がらず、睡眠の質が低下します。
【冷え】
□手足の先が冷たい
□手の甲や肌が荒れやすい
□むくみやすい
これが原因
自律神経の乱れや筋肉不足が原因。
ストレスなどで自律神経が乱れ、血管の収縮・拡張がうまくできないと手足の冷えにつながります。また、下半身の血液は脚の筋肉の収縮で心臓に戻るので、筋肉不足で血流が滞ると冷えが悪化します。
【のぼせ・ほてり・発汗】
□顔後ほてったり、顔だけたくさん汗をかく
□上半身だけが妙に暑く、のぼせやすい
これが原因
40代半ば以降なら更年期かも。
過労やストレスで自律神経が乱れ、体温調節がうまくできなくなることが原因です。ただし、のぼせやほてりがひどく、大汗をかく場合は、甲状腺機能亢進(こうしん)症の疑いもあるので、専門医を受診しましょう。
【動悸・息切れ】
□急に息苦しくなることがある
□心拍が速まったり、脈拍が飛ぶことがある
これが原因
更年期の代表的なサインのひとつです。
自律神経が乱れ、交感神経が暴走して心配の働きを乱すと、動悸や息切れを引き起こします。ただし、息切れとともに呼吸困難や胸の痛みがある場合は、狭心症などの疑いもあるので病院へ行きましょう。
大人の女性の不調の原因の多くは、自律神経の乱れです。
生活リズムや環境を整え、活動や気持ちのオン・オフをしっかり切り替えることで、改善させていきましょう!
■監修
婦人科医・松村圭子先生
成城松村クリニック院長。女性のあらゆる不調をトータルサポート。著書に「女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本」(東京書店)など
参照:『サンキュ!』11月号「女性の不調All解決BOOK」より一部抜粋 監修/村松圭子、イラスト/高旗将雄、取材/鹿島由紀子、文/田谷峰子
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