気づいていないのは自分だけ?40代の“体臭”問題
2019/09/10
日々のお悩みのひとつ――体臭問題。同じ汗をかいても、若い頃と比べてなんだか臭う…と感じているかたも多いはず。さらには、臭っていても気づいていないのは自分だけ…という可能性も。気になる体臭のケア法について、ヘアメイクアップアーティスト・榊美奈子さんが教えてくれました。
監修: ヘアメイクアップアーティスト 榊美奈子
ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し...
40代になるとなぜ体臭がキツくなるのか?
加齢とともに女性ホルモンが減少してくると、活性酸素を抑制する力が弱まり、臭いが強くなってしまいます。加えて、ストレスや睡眠不足、疲労などによって代謝が悪くなったり、血液の循環が悪くなることによっても臭いがキツくなってしまうんです。
そして、自分の臭いをずっと嗅いでいると、その臭いに慣れて麻痺してしまい、自分が臭っているのかどうかさえわからなくなってしまうので、注意が必要なんです。
臭いの原因に?生活習慣チェック!
臭いを悪化させる生活習慣がないか、チェックしてみましょう!
□お酒をよく飲む
□肉や魚をよく食べる
□クーラーの効いた部屋で過ごす
□ふだんあまり運動をしない
□たばこを吸う
□心配性で緊張しやすい
□夜ふかしが多い
□しっかり体を洗わない
“ダイエット臭”にも注意!?
極端な糖質制限などで痩せようとすると、動物性タンパク質過剰摂取になり腸内環境が悪化して体臭が強くなる場合があります。いわゆる“ダイエット臭”の原因になることもあるんです。これはカラダの代謝機能が正常に働いていないことのサインです。
これは運動することによって消費することができます。また、アルカリ性の食品(野菜、果物、大豆、海藻類)を摂ることで予防にもなりますよ。
臭わないために!日々の簡単予防法
朝、昼、夜と簡単にできる、日々の予防法をお教えしますね!
朝:1分間シャワー
寝汗を洗い流す程度でOKなので、朝1分間シャワーを浴びましょう。それだけで皮脂量が1/3まで減少します。気持ちもサッパリしますよね。
昼:汗をかいたら1時間以内に拭き取る
日中、汗をかいたら1時間以内を目安に拭き取る習慣をつけましょう。分泌されたばかりの汗はほぼ無臭ですが、放っておくと皮脂や雑菌と混ざり合って臭いを発生させてしまいます。そのため、汗をかいたら放置せず、こまめに拭き取ることが大切なんです。
夜:お風呂で汗をかく
日頃からあまり汗をかかないかたは、代謝が悪く、強い臭いの汗をかきやすくなってしまいます。ふだんから湯船に浸かって汗をかくトレーニングをして、“汗が出るカラダ”を目指しましょう!
体臭予防になる食べ物って?
日々の習慣に加え、食べ物によっても体臭を予防することができますよ。
抗酸化食材
女性ホルモンが減少し、活性酸素を抑制できなくなってくることが、臭いの一因になると先ほどお伝えしましたが、ポリフェノールを含む食材は、その過剰な活性酸素の働きを抑えてくれます。りんごやブルーベリー、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、そしてキウイやナッツ類などを積極的に摂りましょう!
食物繊維
食物繊維は、老廃物を体外に排出するのをサポートしてくれます。ごぼうなどの根野菜、キノコ類、海藻類などを食べて代謝をよくしましょう。
発酵食品
腸内環境を整える、いわゆる“腸活”も臭いを防ぐために大事なことです。納豆、味噌、ヨーグルトなどを食べて善玉菌の働きを活性化させ、よりよい腸内環境にしてくださいね。