夏こそ飲みたい「白湯」だけど、寝起きですぐはNG!まずは〇〇を磨いてから
2020/07/23
朝から暑さを感じる今の季節。寝ている間に汗をたくさんかいてカラッカラの起床後の体に、冷たい飲み物をゴクゴク……。ちょっとした至福のひとときですが、これでは胃や腸がビックリしてしまうでしょう。それに、冷房をかけて寝ていることで思っている以上に体は冷えた状態かもしれません。
そんな夏の朝にも“白湯”はオススメだと、ヨガインストラクター・ビューティーフードアドバイザーの高木沙織さんは言います。
ただし、次のような飲み方には注意が必要なのだとか。
執筆/監修: ヨガインストラクター 高木沙織
ヨガインストラクター/ライター。骨盤ヨガや産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、体幹トレーニングに特化したクラスを...
注意点1・・・舌を磨く前に飲む
起床後の白湯がいいとは言われていますが、多くの人は歯磨きを済ませてから飲んでいるでしょう。ですが、白湯を飲む前にはもう一カ所磨いて欲しいところがあるのです。
それは、“舌”。
インドの伝統医学・アーユルヴェーダは心と体を整え自然との調和によって自己治癒力を高めるものと考えられており、ヨガとの結びつきも強いことで知られているのですが、起床後の口内についてはこのように考えられています。
夜、眠っているあいだに体内の毒素が口内に排出されて、その出口が舌にあたる。
つまり、起床後の口内・舌には毒素がたくさんということ。それを取るのが舌磨きなのです。汚れを除去して口内スッキリ、それから白湯を飲むとよいでしょう。
舌磨きは専用のブラシやガーゼを使って優しく、朝1回磨けば十分です。舌の表面は繊細なので、決してゴシゴシと磨かないように。
注意点2・・・飲むのが早すぎるまたは、遅すぎる
白湯は40~50度程度のお湯です。人によっては熱いと感じるかもしれないし、そうでもないかもしれません。
では、この温かいお湯を飲むことでなにが起こるのか。
一般的には、内臓が温まり活性化され、血流・新陳代謝・免疫力が上がると言われているのですが、ひとつポイントが。「時間をかけてゆっくりと飲むこと」です。
朝は時間がないからと一気に飲んでしまっては口内を火傷したり、内臓が弱り気味の人にとっては負担になったりする恐れがあります。反対に時間をかけすぎては冷めてしまい、もはや白湯ではなくなってしまうでしょう。
口に含んだときに適度な温かさと、次第に感じてくるうっすらとした甘み(※)を堪能するようにゆっくりと飲んでください。
白湯を飲むためにいつもより15分早起きをするなんて、素敵ではありませんか。
ちなみに白湯は薬缶で沸騰させたものを冷ましてから飲んでもよいし、忙しいときは耐熱カップに入れた水を電子レンジで1分半ほど温めたものを飲んでもよいです。
※ 甘味が感じられるのは、デトックスされたことによるものだという説もあります。
注意点3・・・食事のあとに飲む
最後は「起床後のいつ?」について。
朝食を摂る習慣がある人は、食事の30分くらい前に飲むようにすると消化吸収を促したり、内臓が温まることで満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防いだりするのに役立つでしょう。
食後は胃腸が消化吸収をしているので、その働きが落ち着くまで1時間ほど時間をおいてから飲むことをオススメします。
どちらが自分の生活に取り入れやすいのか、また体調に合うのかを見極めてから習慣化してみてはいかがでしょうか。
ほかの季節よりも冷たい物を摂取することがグンと増える夏、そして冷房で体が冷えやすい夏にも白湯はオススメですよ。