掃除のプロに聞いた!お風呂掃除って本当にやらなきゃいけないの?
2024/07/14
お風呂は範囲も広いため、掃除するにも重い腰がなかなか上がらないですよね。毎日使うお風呂だけど掃除するのは大変!でもご安心を!
ちょっとした工夫で掃除の効率もよくなり、汚れにくい環境を作ることができます。そんなお風呂掃除について、子どもが2人いるハウスクリーニング士の坂田亜希さんに教えてもらいました。
お風呂掃除が大変なワケ
お風呂掃除が苦手なかたは多いです。なぜお風呂掃除が苦手になりやすいかというと、お風呂は「水垢」「湯垢」「カビ」といった性質の違う汚れが混在しているからです。それぞれの汚れが頑固になってしまうと、1種類の洗剤ではなかなか汚れが落ちません。
そうなると「掃除してもキレイにならない」「やっても意味がない」「やりたくない」という負のループに陥ってしまいます。
そうならないためにも、まずは頑固な汚れに成長させないことが大切です。
汚れない環境作り1:浮かせる
まずは「浮かせる」です。シャンプーボトルや洗顔料、洗剤などをお風呂場の床や棚に置きっぱなしにしてしまうとヌメリが発生します。ヌメリを放置しすぎるとカビの原因に。ヌメリが発生した際に拭くのが理想ですが、こまめにするには大変です。
そこでボトルを浮かせることで、ヌメリを発生させないことが大事です。お風呂の壁にくっつけるマグネットタイプのボトルや、取っ手に洗剤ボトルを引っかけるなどして浮かせます。そうすることでヌメリを防止していきます。
汚れない環境作り2:スクイジー
次に「スクイジー」です。お風呂場に水気が残っていると水垢の原因になります。汚れない環境を作る大事なポイントとしては、お風呂場に水気を残さないことです。
お風呂からあがる時に、スクイジーで鏡、浴槽、床、壁などをサーッと水気を取ります。そうすることで、水垢を防止していきます。スクイジーは100円均一にも販売されています。
また、ネットでは幅広のスクイジーもありますので、水気もサクサクと取ることができて便利です。
汚れない環境作り3:換気
次に「換気」です。お風呂の汚れで一番手強いのはカビ汚れ。根強いカビは掃除も大変です。カビの繁殖条件は、「栄養」「水分」「温度」です。カビを発生させない為にも換気は大事。
まずはお風呂上りに浴室内全体に水をかけて、温度を下げます。しっかりと換気させて、湿気がこもらないようにしてカビを予防していきましょう。
3分習慣で頑固な汚れにしない方法
お風呂場の「水垢」「湯垢」「カビ」が頑固な汚れに成長してしまうと、掃除するのに苦労します。大変と思われるかもしれませんが、お風呂からあがる時に、3分程度時間をかけるだけで頑固汚れの予防になります。
浴槽は中性洗剤をかけてスポンジでサッと磨く。腰を曲げるのがつらい時は、柄の長いスポンジもありますので、活用してみてください。浴槽全体に水のシャワーをかけて温度を下げます。
そして、スクイジーで水気を取ります。床の四隅などスクイジーで水気が取りにくい時は、タオルを押し付けるだけでOKです。そして、しっかりと換気をして完了です。
お風呂の大掃除を卒業するために
日々の3分習慣で汚れの蓄積を回避できます。お風呂掃除が苦手なかたにこそおすすめな習慣です。
毎日の3分習慣とは別に、「月1回の天井拭き」「週1回の排水口掃除」「2か月~3か月に1回のカビ取りくん煙剤」「2週間に1回の床念入り磨き」これらを定期的に行うことでお風呂に頑固な汚れが付くことが回避。
そうすることで、大掃除をする必要はなくなります。汚れを蓄積しすぎて、お手上げだ!となる前に、日々の3分習慣を是非取り入れてみてくださいね。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。
編集/サンキュ!編集部