冷蔵庫でやっちゃダメな6つのこととは?掃除に使うアイテムも合わせて紹介
2022/06/09
日々の食生活に欠かせない存在である冷蔵庫。でも、正しい使い方をしないと、安全に食品を保管できないことがあります。
※本記事は、過去に掲載した以下記事を統合したうえで一部編集を加えたものです
■重曹、アルコール、酸性水…冷蔵庫掃除に何使う?(2017/12/07掲載)
■野菜室はトイレ並みに汚れている!?冷蔵庫でやっちゃダメな6つのこと(2021/10/29掲載)
やってはダメ!冷蔵庫のNG行為
まずは、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、気をつけたい冷蔵庫の使い方を6つのポイントで紹介してもらいます。
冷蔵庫に食材を詰め込んではいけない
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、冷気が流れにくくなるため、食材の劣化につながったり、電気代が余計にかかってしまったりします。また、ぎゅうぎゅうに詰まった状態だと、必要な食材を探すのに時間がかかって、冷蔵庫のドアが長く開いた状態が続き、電気のムダにつながることも。理想は容量の7~8割程度。食材と食材の間に空間がある状態にしましょう。
一方で、冷凍庫はぎっしり詰め込むのが正解。凍った食材がお互いを冷やし合うために、冷却効率が上がります。食品を出し入れする際にも温度が上がりにくく、凍った状態を保ちやすくなります。
ただし、詰め込みすぎると、ドアが閉まり切らなくなり、食材が溶けてしまうことも。とくに保存袋などは挟み込みやすいので、注意しましょう。
冷凍庫に瓶や缶、ペットボトルを入れてはいけない
素早く冷やしたいからと冷凍庫に飲み物を入れることがあるかもしれませんが、瓶や缶、ペットボトルなどを凍らせると、中身が膨張し、容器が変形や破損するだけでなく、破裂する危険があります。
とくに炭酸飲料は、冷凍庫に入れてはいけません。凍らせると、水に溶けていた二酸化炭素が気化し、内側から容器に圧力がかかります。短時間で取り出せば大丈夫ですが、入れっぱなしで忘れてしまうと、冷凍庫の中で破裂することがあります。
また、凍った状態の炭酸飲料の容器は、急激な温度変化によっても破裂することがあります。凍ってしまったら、破裂しても安全な場所(浴室など)にそっと移動させて、解凍してから、フタを空けましょう。
なお、冷凍可能なペットボトルであれば、凍らせても大丈夫です。暑い時期の保冷剤代わりにもなりますので、上手く利用しましょう。
お肉を買ってきたパックのまま冷凍庫に入れてはいけない
肉や魚などのパックの入った商品はそのまま冷凍できたら便利と思うかもしれませんが、冷凍焼けしやすくなり、味も品質も落ちてしまいます。
冷凍焼けとは、冷凍保存している間に食品の水分が抜け、色が変わったり、食感が悪くなったりすること。パック内に空気が残っていると、より水分が抜けやすくなるため、肉や魚はパックから出し、できるだけ空気にふれないようラップで包んでから、フリージングバッグに入れて保存することをおすすめします。
温かい鍋を冷蔵庫に入れてはいけない
作り置きや、食べきれなかった料理を冷蔵庫に入れるときには、温かいままで入れてはいけません。熱いものを入れることで、冷蔵庫内の温度が上がり、ほかの食材にも影響を与えて電気代が多くかかってしまうことも。あら熱を取ってから入れるようにしましょう。
また、冷蔵庫に入れるときには鍋や容器のフタをすることが多いですが、温度が高いうちにフタをすると、容器の内部に水滴がつき、それが雑菌の繁殖につながることがあります。
なお、冷蔵庫の機種によっては、温かい料理を入れて、急冷できる機能がついたものもあります。お持ちの場合は上手く活用しましょう。
ドアポケットに卵や牛乳を入れてはいけない
冷蔵庫のドアポケットは食材を取り出しやすいスペースですが、ドアの開閉により、振動や温度差が生じやすいところです。
卵は振動や温度変化に弱く、ドアポケットに入れていると、鮮度が落ちやすくなります。冷蔵庫内の安定した場所に置くのがおすすめです。また、牛乳は10℃以下での保存が必要とされていますが、ドアポケットはその温度より高くなることがよくあります。飲みかけのものを立てておくのにドアポケット以外での保存はむずかしいことがありますが、ストックの牛乳はドアポケットを避け、冷蔵庫内に入れておきましょう。開封後は、できるだけ早く飲みきるようにしましょう。
野菜をそのまま野菜室に入れてはいけない
冷蔵庫の中には基本的には食品しか入れないのだから、それほど汚れる場所とは思わないかもしれませんが、じつは、野菜室はトイレ並みに汚れているのだとか。
花王が行った『日本の住環境における菌の実態調査』によると、冷蔵庫の野菜室は多くの種類の雑菌がおり、増えやすい環境にあることがわかりました。その原因は、野菜に付着した土などと考えられています。
野菜などはパックや袋などに入れられずに販売されていることがよくあります。それをそのまま野菜室に入れてしまうと、土や野菜クズが落ちて菌が繁殖しやすくなると同時に、新鮮な野菜にも菌がうつってしまう可能性があります。
野菜は袋に入れたり、紙で包んでから、野菜室に入れましょう。また、こまめな掃除も必要です。
◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。
重曹、アルコール、酸性水…冷蔵庫掃除に何を使う?
ここからは、サンキュ!ブロガーが実践している今話題の重曹などを使った「こだわり掃除法」を紹介。知らない間についた冷蔵庫のベタつき汚れや、気になるニオイとはさよならしちゃいましょう。
いつも使うものだからこそ、冷蔵庫はきれいにしておきたいですよね。
アルコール除菌で拭く
まずご紹介するのは、アルコール除菌。冷蔵庫掃除は、食材の買い出し前に行なうのがポイントだそう。冷蔵庫の中をからっぽにして、アルコール除菌を使って布巾でさっと拭くだけですっきりきれいに。いつも気持ちよく使えるし、日ごろから習慣化することで、年末の大掃除も楽になりますよ♪
重曹スプレーで拭く
「手軽に手に入れられて、あらゆる場所の掃除に使える」と話題の「重曹」。トレーなど洗えるものを外したら、冷蔵庫の中を重曹スプレーでシュッとひと吹き。最後にから拭きすれば、油や手あかがきれいにとれるんだとか。食品にも使われている重曹は体に害がないので、冷蔵庫掃除にぴったりです。
酸性水スプレーで拭く
冷蔵庫掃除に洗剤を使いたくない方には「酸性水」がおすすめ。ドアポケットなど外せるものは外して、冷蔵庫内に酸性水を吹きかけます。あとは拭くだけで、冷蔵庫内はピカピカに! 酸性水は除菌・殺菌効果があるので汚れが落ちやすく、ニオイを落とす効果もあるんだとか。食材を入れる冷蔵庫の掃除に使うのに、うってつけなアイテムです。
パストリーゼで仕上げる
パストリーゼを使って、最後の仕上げをしましょう。パストリーゼは100%さとうきび由来なので、食品にかかっても無害なうえに、すすぎや二度拭きが不要! 汚れ落としには「重曹」、除菌・消臭には「パストリーゼ」と使い分けをしている方も。使い勝手がいいので、忙しいママでもすぐに取り入れられそうですね。
お子さまが遊んでいる間や買い物前のちょっとした時間にできる、簡単な掃除方法ばかりでしたね。安心・安全かつ効果ばっちりなアイテムを使って、冷蔵庫をすっきり清潔に保ちましょう♪ 年末の大掃除にも使えること間違いナシです。
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