野菜のプロが教える!里芋の皮は洗わないのが正解!
2021/12/09
煮っころがしにするとホクホクでおいしい里芋。ぬめりですべって皮がむきにくいと感じたことはありませんか?
このぬめりを解決する方法を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
里芋は洗わずに皮をむくのが正解
多くの野菜が下処理の前に水洗いをすると思うのですが、里芋は水にぬれるとぬめり成分が出てきます。
ぬめりをおさえるためには、なるべく水にぬらさないようにするのがポイントです。
泥をおとした洗い里芋として売られていることが多いので、水洗いせずそのまま皮をむきましょう。包丁やまな板などの調理器具も乾いた状態にしておくのがおすすめです。
洗わずむくとかゆみの防止にも
里芋の皮をむいていて、手がかゆくなったことはありませんか?
これはぬめりに含まれるシュウ酸の結晶が手につくことが原因なのです。ぬめりをおさえれば、手がかゆくなってしまうのも防ぐことができますよ。
里芋の皮のむきかた
(1) 水洗いせず乾いた状態のまま、上下の皮をおとす。
(2) 縦に皮をむいていく。
(3) ぬめりが出ないので、すべらず簡単に皮がむけます。お好みの大きさにカットして煮物などの料理に使いましょう。
調理中や仕上がりのぬめりをおさえたいときは
皮をむいた里芋と塩をボウルなどに入れ、手で揉みこむようにしてぬめりを取ったら、水で洗い流します。
塩で洗うことで、煮込むときの吹きこぼれや仕上がりのぬめりを防ぐことができます。
ぬめり成分には水溶性の食物繊維も含まれますので、よほど気にならない限りはなるべく食べるようにしたいですね。
泥つきの里芋を買ったときには
最近スーパーで売られている里芋の多くは素洗いされたものですが、泥つきのものを買うこともあるかと思います。
そのときには、まずは泥を水で洗い流してから、ペーパーやふきんで水分をしっかりふきとるか、表面が乾くまで風とおしのよいところにおいておきましょう。
下処理がラクになると料理の効率もアップ
ぬめりが出なければ簡単に皮をむくことができるので、ストレスなく皮をむくことができるようになりますよ。子どもがお手伝いしてくれるときにも、水にぬらさないようにすれば安心ですね。
里芋は芋類のなかでもカロリーが低く食物繊維が豊富なため、ダイエット中のかたにもおすすめの食材。和食にかぎらず、グラタンやコロッケなどの洋風レシピもおいしいですよね。
皮むきのストレスをなくして、旬の里芋をもっと手軽にたのしんでみてください。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部