この記事では「アイス」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などでカロリーが気になるときに取り入れたい食べ方についてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。

アイスを食べると太りやすい?
牛乳が主原料にしてつくられる冷たいアイスは、フレーバーやトッピングの種類が豊富なため、子供から大人まで幅広い層に人気のスイーツとなっています。
アイスは、食べ方によっては太る原因になりますが、工夫すればダイエット中などのカロリーが気になるかたでも上手に取り入れることができるでしょう。
この記事では、アイスのカロリーや炭水化物量、食べるときのポイントなどを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
アイス1食分のカロリー
まず、アイス1食分のカロリーについて種類別に解説していきます。
アイスは牛乳の乳成分の割合によって、次の種類に大きく分けられます。日本で「アイスクリーム」と呼べるものは、乳固形分が15%以上で乳脂肪分8%以上、乳脂肪以外の脂質無添加のものに限られます。アイスクリームより乳脂肪分が少なく、植物油脂が添加されることがあるものには、ラクトアイスやアイスミルクがあります。
ここでは、それぞれのカロリーを詳しく見ていきましょう。
アイスクリームのカロリー
アイスクリームのカップ1個分(175g)のカロリーは、315kcalです。これは牛乳を主原料にしたシンプルなバニラアイスクリームのカロリーとなっています。
抹茶やストロベリーなどのフレーバーを選んだり、チョコレートソースや果物などがトッピングされている場合、カロリーは異なってくるでしょう。
アイスミルクのカロリー
アイスミルクのカップ1個分(175g)のカロリーは、292kcalです。これは、乳固形分10%以上で、乳脂肪分3%以上のアイスミルクのカロリーとなっています。
アイスミルクは、油脂の添加が認められているため、脂肪含有量は製品によって異なっています。カロリーだけを比較すると、アイスミルクは前述したアイスクリームよりも、やや低カロリーな傾向にあります。
ラクトアイスのカロリー
ラクトアイスのカップ1個分(80g)のカロリーは、179kcalです。ラクトアイスとは、油脂の添加が認められ、乳固形分3%以上を含んでいるものです。
1個分で比べると、アイスクリームやアイスミルクよりも低カロリーですが、同量で比べると175gあたり392kcalとなってしまうため、アイスの中では一番高カロリーになりやすい種類といえます。ラクトアイスを食べるのであれば、小さめのものを選ぶといいでしょう。
また、市販品の中には油脂の添加を少なくするなどしてカロリーを抑えたラクトアイスもあるため、カロリーが気になるかたは比較しながら選びましょう。
アイスの炭水化物量は?
アイスクリームのカップ1個分(175g)の炭水化物量は40.6g、アイスミルクはカップ1個分(175g)あたり41.83g、ラクトアイスはカップ1個分(80g)あたり17.76gです。
炭水化物は、食物繊維と糖質に分けられます。どの種類であってもシンプルなアイスであれば食物繊維が含まれていないため、炭水化物のすべてを糖質が占めていることになります。糖質制限をしていたりダイエット中のかたなどは、糖質を多くとってしまうことになるため、アイスを食べる量に注意しましょう。
ただし、商品によっては原材料を工夫して糖質を抑えたり食物繊維を加えたものもあるため、そういったアイスの種類を選ぶのもおすすめです。
アイスを食べるときのポイント
ここからは、アイスを食べるときに知っておきたいポイントについて解説していきます。
製品の選び方や食べ方、食べる時間帯を工夫することで、ダイエット中のかたでも上手に取り入れることができるでしょう。どれも簡単に実践できますので、試してみてください。
糖質オフタイプのアイスを選ぶ
アイスを食べるときは、糖質オフタイプのアイスを選びましょう。先述したように、一般的なアイスに含まれる炭水化物のうちすべてが糖質となっています。糖質のとりすぎは食後血糖値を急上昇させ、肥満の一因となる可能性があります。
砂糖や糖類不使用などの工夫が施された商品もあるため、少しでも糖質を抑えたい場合はそういったアイスを選ぶと良いでしょう。
ほかの間食を控える
アイスを食べる場合は、ほかの間食を控えるようにしましょう。
間食には、栄養補給や気分転換の役割があります。ただし、食べ過ぎてしまうとカロリーオーバーや糖質のとりすぎによって太る原因になる可能性があるため、適量を食べることが重要です。
一般的な1日の間食の目安量は1日200kcal程度といわれていますが、アイス1個分だけでもこの目安量を超えやすいため、食べる量は調整しましょう。また、アイスを食べるのであれば他の間食を控えることをおすすめします。
夜遅くに食べない
アイスは夜遅くの時間帯ではなく、日中に食べるようにしましょう。
夜遅くは、外出する時間が日中よりも減る傾向にあるため、1日の中で消費エネルギーが少なく、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなります。
そのため、アイスを食べるときは、学校や仕事などで消費エネルギーが多くなる日中に食べることをおすすめします。
トッピングを控える
アイスを食べるときは、トッピングを控えましょう。アイスにチョコソースや生クリームなどをトッピングすると味を変えて楽しめますが、糖質や脂質の摂取量が増えてカロリーオーバーしやすい傾向にあります。
また、チョコレートソースのカロリーは10gあたり39kcal、生クリームのカロリーは10gあたり42kcalとなっており、これらをトッピングした場合、前述した間食の目安カロリーを大幅に超えてしまう可能性があるでしょう。
そのため、ダイエット中などでカロリーが気になるかたは、トッピングは控えることをおすすめします。
体を冷やしすぎないようにする
冷たいアイスは冷え症の原因となることがあるため、食べる頻度に注意しましょう。冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎると、内臓を冷やしたり栄養の吸収を妨げ、冷え症を引き起こす場合があります。
冷え症には、体がだるくなったり肌が荒れたりする症状も含まれるため、アイスを食べた後は、体が冷えすぎないように温かい飲み物や食べ物を取ると良いでしょう。
アイスのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
アイスのカロリーや栄養素は種類によって異なりますが、1個食べることで1日の間食の目安カロリーを超えやすくなっています。アイスを食べたら他の間食は控えたり、夜遅くに食べないようにしましょう。
また、カロリーが気になる場合はトッピングを控え、炭水化物量が気になる場合は糖質オフタイプのアイスを選ぶのがおすすめです。さらに、冷え性を防ぐためには、アイスを食べた後に温かい飲み物や食べ物を摂取するようにしましょう。
アイスの種類ごとのカロリーや炭水化物量について理解し、食べ方を工夫してみてください。