「砂糖」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/08/07
この記事では、「砂糖」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
冷凍?冷蔵?常温?砂糖の適切な保存方法や期間を紹介
砂糖には、賞味期限や消費期限が表示されていないということをご存知でしょうか。砂糖は、長期保存しても、品質の劣化が極めて低いものとして期限の表示が義務づけられていません。
砂糖のメーカーや種類によっては、期限が表記されている製品もあります。この場合は表記されている期限を守るようにしましょう。また、期限表記がない製品であっても食べ続けられるわけではなく、保存状態によって品質が変わることもあるため、注意が必要です。
砂糖は基本的に常温保存がおすすめですが、保存環境によっては、冷蔵や冷凍を選択した方がよい場合もあります。ここでは、砂糖の保存方法について解説します。
常温保存
砂糖には常温保存が適しています。砂糖は湿気を苦手とするため、湿度の高い場所で保存することは避けましょう。また、未開封であっても密閉できる容器に入れて保存するようにしましょう。
砂糖が入っているポリ袋は空気の通り道となる小さな穴が開いており、密閉されていません。この穴は、虫をとおさない小さな穴ですが、湿気はとおしてしまいます。
また、砂糖の近くに臭いの強いものがあると、袋の穴をとおして砂糖が臭いを吸収してしまうこともあるため、注意が必要です。さらに、ポリ袋のまま置いておくと、虫がポリ袋を食いちぎって侵入してしまう可能性があります。
こうした砂糖の品質劣化のリスクを避けるためにも、密閉できる容器で保管しておくことをおすすめします。
冷蔵保存
調味料のなかには冷蔵保存を推奨されるものも多いため、砂糖もいっしょに冷蔵庫に入れているというかたもいるでしょう。しかしながら、砂糖は冷蔵保存に向いていない調味料です。
砂糖は湿気だけでなく、乾燥にも弱いという特徴があります。砂糖は、湿度の高い場所では溶けてしまいますが、逆に乾燥している場所でもサラサラの状態は保てません。冷蔵庫のなかは乾燥しているため、砂糖は結晶化して固まってしまいます。
冷蔵保存では、冷蔵庫と庫外の温度差により、砂糖を出し入れするたびに結露が発生する可能性もあります。結露が原因で砂糖が劣化したり、カビが生えたりすることもあるため、特別な理由がない限り、冷蔵庫保存は避けた方がよいでしょう。
冷凍保存
砂糖は冷凍保存も向いていません。冷凍庫も乾燥しやすい場所です。冷凍庫と庫外の温度差もあるため、砂糖を出し入れするときに結露が発生しやすく、湿気と乾燥の影響を受けることになってしまいます。
多少の品質劣化があっても、長期保存には冷凍保存が適しているという食品もありますが、砂糖の場合は、冷凍で保存期間が延びるということはありません。むしろ冷凍にした方が、常温よりも品質劣化が早まる可能性が高くなります。
砂糖に関しては、よほど特別の事情がない限り、冷凍保存は避けた方が品質を保てるでしょう。
固まった砂糖は元に戻せる?
砂糖を使おうと思ったら、固まってしまっていたため、なかなかサラサラの状態にくずせなかった、という経験があるかたも多いでしょう。砂糖が固まる原因の多くは「乾燥」です。砂糖は乾燥すると砂糖の粒の結晶同士がくっついて固まってしまいます。
砂糖が固まってしまった場合は、適度な湿気を与えることでほぐすことができます。砂糖は湿気も苦手であるため、「適度な湿気」を与えるときも直接水や水蒸気をあてるわけにはいきません。
固まってしまった砂糖と食パンをジッパーつきの保存袋に入れて一晩おいておくことで、食パンに含まれている水分を砂糖が吸収して、固まりがほぐれます。
砂糖の容器の上部を、固く絞ったキッチンペーパーで覆ったうえで、フタを閉めておくという方法もあります。いずれの場合も、砂糖の固まりがほぐれたのを確認したら、パンやキッチンペーパーは取り除いておきましょう。
食べない方がいい砂糖の目安
砂糖には賞味期限や消費期限は設定されていないものの、まったく劣化しないというわけではありません。砂糖の状態を見極めて判断しなければいけません。
砂糖の品質チェックでは、色に注目しましょう。長期保存していると、砂糖の色が黄ばんだり薄茶色になったりすることがありますが、自然現象である場合とそのほかに要因がある場合があるため、どちらか判別しにくいときには基本的に使用は控えた方がよいでしょう。
砂糖の変色にムラがあるときや、砂糖とは違う臭いがするときは、食べるのをやめておいた方が無難です。砂糖は水分だけでなく臭いも吸収しやすいため、保管場所の臭いやいっしょに置いてあるものの臭いなどを吸収して、嫌な臭いを発することがあります。
除臭しても、元の状態に戻すのはむずかしいため、臭いを発しているときは食べることをあきらめ、ほかの用途で使用しましょう。
砂糖を使ったおすすめレシピ
砂糖は、日ごろの料理にもおやつ作りにも必要になる、生活に欠かせない調味料です。ダイエットや糖質制限、カロリー制限などをしていると、砂糖を使うことに罪悪感を覚えるという人も多いでしょう。
しかしながら、砂糖を上手に使うことで、市販品よりも砂糖の量を抑えておいしいおやつをつくることも可能です。砂糖の上手な活用方法を知っておくことで、メニューに困ったときに重宝するでしょう。
ここでは、砂糖を使ったレシピを3つ紹介していきます。手軽につくれる料理となっているため、おやつを自作する際の参考にしてみてください。
おすすめレシピ1:みかんピール
「みかんピール」は、捨ててしまうことが多いみかんの皮を、砂糖を使って有効活用できるレシピです。使用する砂糖は、上白糖だけでなく、グラニュー糖・三温糖・きび糖などでも問題ありません。余っている角砂糖を有効活用してもよいでしょう。
つくったみかんピールは、そのまま食べることもできますが、ヨーグルトに乗せたり、ケーキやパンに練りこんだりすることもできます。
おすすめレシピ2:寒天アイス
「寒天アイス」は牛乳と砂糖を使って、手作りアイスを簡単につくれるレシピです。寒天を使っているため、アイスが溶けてきてもくずれ落ちにくく、おやつに向いています。手作りアイスであれば砂糖の量も調整できるため、おすすめです。
少ない材料でつくれるため、おやつに困ったときにつくってみてはいかがでしょうか。
おすすめレシピ3:固めプリン
「固めプリン」のレシピでは、常備されていることが多い食材と砂糖だけでプリンをつくれます。プリンの材料として使う「牛乳」と「卵」は冷蔵庫にストックされていることが多いため、いつでも思い立ったときにレシピを試せます。
使用する食材の数も少ないため、思い立ったときにでも、本格的なプリンをつくってみてはいかがでしょうか。
砂糖の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
砂糖は賞味期限や消費期限が設定されておらず、正しい方法で保存しておけば、長期保存も可能です。
乾燥にも湿気にも弱いという砂糖の特性を理解したうえで、密閉できる保存容器を活用して、常温保存を心がけましょう。密閉できる容器に保存した場合でも、高温多湿となる場所を避け、直射日光のあたらない風とおしのよい場所に保存しておくことをおすすめします。