【野菜のプロ監修】「新生姜」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使いきろう!
2022/06/05
この記事では、「新生姜」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?新生姜の適切な保存方法や期間を紹介
新生姜は、茎の付け根の部分が淡いピンク色で、収穫されてからそのまま市場に出回る生姜です。収穫してから数カ月貯蔵される普通の生姜は水分が抜けて固くなりますが、新生姜は水分量が多くて、みずみずしく柔らかく、甘みもあるのが特徴です。
そんな新生姜は、口の中をさっぱりさせるための付け合わせに使用されたり、料理の風味を引き立てたりなど、様々な使い道があります。
ここでは、新生姜に適した保存方法や期間を紹介していきます。ご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍保存
旬の短い新生姜を長く楽しむためには、冷凍を活用するとよいでしょう。適切な方法で保存することで、1カ月程度は鮮度を保てるでしょう。
新生姜を冷凍保存する際は、洗ってから水分を拭きとり、固くなった部分を切り落とした後、使用用途に合わせてカットし、ジッパー付き保存袋に入れ、なるべく空気を抜いて保存します。
大きな袋ではなく、小さめの袋に小分けに冷凍することで、冷凍庫から出し入れするときの温度変化の影響を減らせるため、より鮮度を維持でき、調理の際も使いやすいでしょう。
冷凍した新生姜は、凍ったまま調理することが可能です。また、新生姜はやわらかいので、そのままではすりおろしにくいですが、冷凍した状態だとすりおろしやすくなります。
また、新生姜は甘酢漬けの状態で冷凍することもできます。ジッパー付き保存袋で作った後、そのまま冷凍することで長期間の保存ができるでしょう。
冷蔵保存
新生姜の生の食感や、みずみずしさを楽しみたい場合には、冷蔵保存が適しています。適切な方法で保存すれば、10日程度は鮮度を保てるでしょう。
冷蔵保存する際は、新生姜を新聞紙やペーパータオルでしっかり包み、ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。
また、冷蔵するときもあらかじめ漬物やシロップなどに加工することで、保存期間を延ばせます。お手軽に作れる甘酢漬けであれば、密閉できる容器で冷蔵保存することで1カ月程度の保存ができるでしょう。
お酒に漬ける場合は、35度以上の焼酎などのアルコールに、きれいに洗った新生姜を丸ごと漬け込みます。清潔な状態を維持しつつ冷蔵保存できれば、半年以上の保存が可能でしょう。
常温保存
新生姜は水分が多く乾燥によって鮮度が劣化してしまうため、湿度を保てない常温保存は適していません。新生姜の状態と保存環境によりますが、数日のうちに鮮度が落ちてしまう可能性があります。
どうしても常温保存しかできない場合は、しっかり洗って水気を拭きとった後、ペーパータオルや新聞紙などに包んで、風通しが良く日の当たらない冷暗所に保存します。保存状態によりますが4日程度は保存可能でしょう。
また、冷暗所で保存する際に乾燥を避けるため、新聞紙やペーパータオルに包んだ後、ポリ袋やジッパー付き保存袋に入れて保存も可能です。
新生姜も通常の生姜も、気温15度程度、湿度70%程度で安定している環境であれば、常温保存で1カ月程度の保存が可能です。しかし、気温も湿度も常に変化するため、可能であれば冷蔵、冷凍での保存をおすすめします。
新生姜を使ったおすすめレシピ紹介
新生姜は、料理の付け合わせや、味にアクセントを加える薬味としても活躍する野菜で、適切な方法で保存すれば、冷蔵で10日程度、冷凍で1カ月程度は鮮度を保てます。
新生姜には独特な風味もありますが、口の中をさっぱりさせてくれたり、料理に食感を加えたりすることもできるでしょう。
ここでは、新生姜を使ったおすすめレシピを紹介していきます。
おすすめレシピ1:新生姜の甘酢漬け(ガリ)
「新生姜の甘酢漬け」はガリのことであり、新生姜のみずみずしさと甘さを存分に味わえるレシピとなっています。
調理工程も少なく手軽に作れることに加え、甘酢漬けにしておくことで保存期間が延びるため、新生姜を使いきれないときにもおすすめの料理と言えるでしょう。
新生姜の甘酢漬けは、冷蔵保存でも1カ月程度の保存ができます。混ぜご飯などに合わせてもおいしく、新生姜の食感も加わるため、箸休めにおすすめの一品です。
おすすめレシピ2:新生姜の炊き込みご飯
「新生姜の炊き込みご飯」は、暑くて食欲が落ちてしまいやすい時期に、さわやかな風味と味わいで食べやすくなっているレシピです。材料を用意して炊き込むだけで作れるため、おかずが物足りないときにもおすすめの一品となっています。
新生姜の香りがご飯に染み込み、風味豊かなご飯が炊けます。さっぱりとした味わいのため、味の濃い料理や油を使った料理と合わせてもおいしく食べられるでしょう。
おすすめレシピ3:濃縮はちみつしょうが
「濃縮はちみつしょうが」は、新生姜をたっぷり効かせた濃縮液となっているレシピです。水やお湯で薄めて飲むほか、炭酸水で割ってジュースにしてもおいしく飲めるでしょう。
新生姜の風味とはちみつの優しい甘さが合わさり、さっぱりとした味わいを楽しめます。暑い夏の時期には炭酸水と氷で割ってジュースに、冬にはお湯で割って体を温める飲み物として、年中おいしく飲める一品でしょう。
新生姜の正しい保存方法を知って食材をおいしく使いきろう!
新生姜は、様々な料理を引き立てられる食材です。
新生姜のみずみずしさや、生の食感を楽しみたいときは野菜室での冷蔵保存がおすすめですが、長期保存したい場合は前述したポイントに注意しながら冷凍保存しましょう。
また、冷蔵・冷凍する際に、あらかじめ漬物などにしておくことで保存期間を延ばせることも覚えておきましょう。
この記事を参考に、新生姜の正しい保存方法や期間を知って、おいしく使いきってみてはいかがでしょうか。