日本のカレーとライス。

「カレー」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/08/08

この記事では、「カレー」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

冷凍?冷蔵?常温?カレーの適切な保存方法や期間を紹介

つくりたてのカレーよりも、一晩寝かせたカレーの方が味がなじんでいておいしいという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

しかし、近年では、常温で寝かせたカレーには、食中毒を引き起こすリスクがあると注意喚起されています。

カレーを常温で放置しておくと、ウエルシュ菌という食中毒の原因となる菌が増殖することがあります。

ウエルシュ菌は、もともと人や動物の腸管内に存在しており、肉や野菜などの食材にも付着していることもある細菌です。加熱殺菌されないうえ、加熱後の料理を常温に放置すると50℃以下で再度増殖し始めます。

カレーのようにとろみのある料理は、ゆっくりと温度が下がっていくため、ウエルシュ菌が増殖する時間も長くなります。

食中毒から守るために、カレーの保存は冷蔵保存か冷凍保存を選びましょう。ここでは、カレーに適した保存方法について、詳しく解説します。

冷蔵保存

カレーは冷蔵保存でも2~3日以内に食べ切ることをおすすめします。

温度が高いまま冷蔵庫に入れてしまうと、温度ムラできてしまうため、しっかりと粗熱をとった後に冷蔵庫に入れましょう。

火を止めた後、ボールにカレーの入った鍋を入れて、かき回しながら粗熱をとると、放置しているときよりも早く冷ますことができます。粗熱をとるときに、鍋の下に保冷剤を置くとさらに早く冷ますことができるので試してみましょう。

粗熱のとれたカレーは、保存容器やジッパー式保存袋を使って冷蔵します。このとき、できるだけカレーが平らになるようにして、均一な状態で冷蔵されるようにしましょう。

冷凍保存

カレーは冷凍すれば1カ月程度の保存が可能なので、長期保存には冷凍が向いています。ただし、長い間冷凍保存すると、じゃがいもやにんじんなどの根菜類は水分が抜けて食感が変わってしまうので、潰してルーになじませてから凍らせるのがおすすめ。

冷凍保存するときも、冷蔵同様にカレーの粗熱をとって保存容器やジッパー式保存袋に小分けします。冷凍保存のカレーは解凍が必要になるので、必要な分だけ解凍できるように、1回分ずつ小分けにして保存しましょう。

解凍は、冷凍状態から直接電子レンジで加熱するよりも、いったん冷蔵庫で自然解凍してから加熱した方が風味は落ちにくくなります。耐熱容器ならば湯せん解凍も可能です。

常温保存

常温で保存すると、加熱しても死滅しない「ウエルシュ菌」が増殖しやすい環境が整ってしまいます。カレーは常温保存に向いていないため、冷蔵か冷凍で保存するように習慣づけしましょう。

ウエルシュ菌が増殖するのは12~50℃といわれています。とくに夏場は、最適な温度である43~45℃という環境が整いやすいです。そのため、常温での放置は避けてください。

常温の「保存」はカレーに不向きですが、カレーを冷ますのに必要な時間程度であれば、常温に置いておいても急激に菌が増えることはないでしょう。常温でカレーの粗熱をとり、速やかに冷蔵庫や冷凍庫で保存すれば、ウエルシュ菌の増殖を抑えることも可能です。

カレーを使ったおすすめレシピ紹介

カレーは常温保存できず、冷蔵で保存しても日持ちしないので、早めに食べてしまう必要があります。カレーをアレンジした料理を混ぜながら消費していけば、おいしく食べ切ることができるでしょう。

ここでは、カレーを使ったレシピを3つ紹介します。カレーをおいしく食べ切りたいときの参考にしてください。

おすすめレシピ1:パリッとチーズのポテトカレーパン

出典:E・レシピ

ごはんで食べるカレーに飽きてきたら、「パリッとチーズのポテトカレーパン」のレシピを参考に、カレーパンをつくってみてはいかがでしょうか。レシピでは市販のカレーを使っていますが、自宅でつくって保存しているカレーも使えます。

レシピのなかで、マッシュしたじゃがいもを追加しているため、食感が変わってしまう根菜類を除いてつくった冷凍カレーを活用するのもおすすめです。

おすすめレシピ2:カレーナンピザ

出典:E・レシピ

「カレーナンピザ」のレシピでは、前日のカレーの残りを材料として指定していますが、冷凍カレーも活用できます。作り置きのカレーと市販品のナンを使えば、簡単にカレーナンピザを楽しめるでしょう。

10分程度の調理時間でできあがるので、つくる時間があまりないというかたにおすすめのレシピです。また、片手でパッと食べられる料理なため、いそがしい朝にぴったりの一品です。

おすすめレシピ3:残ったカレーでリメイク!焼きカレーうどん by 横田 真未さん

出典:E・レシピ

「残ったカレーでリメイク!焼きカレーうどん」は、レシピタイトルにもあるとおり、残ったカレーを利用して焼きカレーうどんにアレンジするレシピです。冷蔵・冷凍保存、どちらのカレーでも活用できます。

しょうゆで味をととのえるため、一味違った焼きカレーうどんに仕上げられます。

カレーの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

カレーは、一晩寝かせるとおいしいといわれることが多いです。しかし、カレーを一晩寝かせると、細菌が増えて食中毒を引き起こす危険性があります。

カレーは常温保存を避け、粗熱をとったら冷蔵や冷凍で確実に保存しましょう。

万全な状態で保存していても、長く保存しておくことは避け、なるべく早く使い切ることが大切です。今回紹介したカレーを使ったおすすめレシピを参考においしく食べ切りましょう。

参考サイト

 
 

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