掃除のプロが教える!魚焼きグリルの汚れや焦げ付きはどうやって落とす?
2023/06/03
魚焼きグリルを使用した後は、油でベトベトしたり、焦げ付きが気になったりしますよね。しかし、洗い方がよく分からずついつい放置しがちになってしまいます。そんな魚焼きグリルの汚れや焦げ付きの取り方を、ハウスクリーニング士の坂田亜希さんに教えてもらいました。
魚焼きグリルの汚れはどんなもの?
魚焼きグリルを使った際に、2種類の汚れがつきます。まずひとつ目は、油汚れ。焼いた魚や肉から落ちてくる油が網や受け皿につきます。
ふたつ目は、焦げ付き。網に食材を置いて、高温で焼かれると、焦げ付きがついてしまいます。グリル内につく主な汚れは、このふたつです。では、この汚れを取り除く手順をご紹介します。
魚焼きグリルの洗い方手順1:取り出す
まずは、取り出せるパーツは全てグリル内から出します。網や受け皿、また、グリルの種類によっては、受け皿を手前に引く取っ手の部分もまるごと外せることもあります。
取扱説明書を見ながら、取り出してみてください。こうすることで、パーツもグリル内も洗いやすくなります。
魚焼きグリルの洗い方手順2:丸洗いまたはつけ置き
取り出したパーツを順番に洗っていきます。通常の汚れであれば、網、受け皿などは普段の食器洗いと同じく、食器用洗剤で洗うと、汚れは落ちます。ギトギトした油汚れであれば、少し熱めのお湯を使うと汚れも落ちやすくなります。
しかし、汚れが頑固になってくると、食器用洗剤ではなかなか落ちません。そういう時は、パーツが入るバケツ(なければ大きめのビニール袋を二重にする)に、約40℃のぬるめのお湯1Lに対して、大さじ3の重曹を溶かして入れます。そして、約30分間つけ置きをします。30分後に取り出し、スポンジやブラシで汚れを擦り落とします。
擦った後は、しっかりと洗剤を洗い流して乾燥させます。
魚焼きグリルの洗い方手順3:グリル内洗浄
グリル内は電子部品がありますので、水分がつくのは厳禁です。グリル内に直接洗剤をスプレーするのは避けてください。
まず、ぬるま湯250mlに対して、重曹大さじ1を入れて、よくかき混ぜて溶かします。その重曹水にキッチンペーパーを浸して、汚れた部分に貼っていきます。そして、キッチンペーパーの上にラップを貼り、汚れに密着するようにします。約30分放置し、その後、キッチンペーパーとラップを外します。重曹水がグリル内に残らないように水拭きをし、最後は乾拭きで仕上げます。
拭く際に、グリルは奥行きがありますので、手が届きにくい箇所もあります。そういう時は、割りばしにキッチンペーパーを巻き付けると、奥まで拭きやすくなります。
洗う際の注意点
グリル内を洗う際の注意点があります。まず、材質に注意が必要です。もし、アルミ製の材質を使用している箇所があれば、アルカリ洗剤を使用すると塗装が剥げてしまいます。油汚れにはアルカリ洗剤が効果的ですが、材質には十分注意する必要があります。必ず取扱説明書を確認してから掃除をスタートしてください。アルミ製の部分には中性洗剤を使用するようにしましょう。
また、頑固な油汚れや焦げ付きは、一度のつけ置きではキレイにならない可能性もあります。時間をかけてついてしまった汚れは、根気強くつけ置きを繰り返しながら少しずつキレイにしていきましょう。
掃除を楽にする方法
グリル内は頑固な汚れがつきやすいです。しかも、奥行きがあるので、掃除しにくいのが難点です。頑固な汚れになればなるほど、掃除も大変になりますので、そうならない為にも、日々の心がけを大切にしましょう。
その心がけとは、グリルを使う度に拭くことです。毎回、少なからず油汚れも焦げ付きもつきます。火傷には注意をしつつ、まだグリル内が少し温かいうちに拭きましょう。汚れがまだ温かさでふやけている時がチャンスです!汚れが軽いうちに拭けば、洗剤も必要ありません。使う度に拭いて汚れを取り除くことで、頑固な汚れになることを防げます。
また、網にアルミホイルを敷くと汚れ防止になります。少しでも掃除にかける手間や時間が省けるように工夫してみて下さいね。
■執筆/坂田亜希…家の景色を変えるハウスクリーニング士。家事代行のサービス提供者として、日々の小さな心がけで汚れもイライラも溜まらないようなコツを発信。
編集/サンキュ!編集部