「エリンギ」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/10/11
エリンギを冷凍保存するメリットをご存知でしょうか。本記事では、エリンギを冷凍保存するメリットと、冷凍保存の方法、解凍方法などについて解説しています。その他、エリンギの活用レシピも紹介しているので、エリンギを冷凍して、色々な料理に利用してみましょう。
エリンギを冷凍保存するメリットは?
購入したエリンギを保存するにあたって、ほとんどの人は冷蔵庫の野菜室に入れるのではないでしょうか。
すぐに使うのであれば冷蔵保存で構いませんが、使い切れない場合や数日先に使うような予定で購入した場合は、冷凍保存がおすすめです。
ここでは、通常冷蔵保存されるエリンギを冷凍保存することで得られるメリットについて解説します。
エリンギの効果的な保存方法を知って日々の料理に生かせるよう、ぜひ参考にしてください。
長期保存が可能になる
多くの食材と同じように、エリンギは冷凍保存することで通常の賞味期限より長い間保存しておくことが可能になります。
エリンギの賞味期限は、購入時のパッケージには記載されていませんが冷蔵保存で7~10日程度とされています。常温保存の場合、気温が高い季節はさらに期間が短くなるので注意しましょう。
上述のように、冷蔵保存の期間は1週間程度ですが、冷凍にすれば約1カ月の長期保存が可能です。ただし、冷凍にしたからといって、いつまでも保存できるわけではないので注意してください。
うまみや風味が増す
エリンギをはじめとするキノコ類の特徴に、冷凍することで素材のうまみや風味が増すということがあります。これは、冷凍保存をする大きなメリットと言えるでしょう。
エリンギや他のキノコ類は、冷凍保存により細胞が壊されることで、細胞内部にあるうまみや風味があふれ出してきます。場合によっては、生のまま食べるよりもいったん冷凍した方がおいしく食べられるということです。
エリンギを美味しく冷凍保存する方法
ここまで見てきたように、エリンギは冷凍にすることでおいしさを引き出せる食材ですが、買ってきてそのまま冷凍室に入れるのはおすすめできません。よりおいしく、使いやすくするための冷凍保存の方法を覚えておきましょう。
エリンギを冷凍保存する方法には、食材の状態で冷凍する方法と、調理してから冷凍する方法の2種類があります。
冷凍後の使いやすさも考慮して、自分の使い方に合った冷凍方法を選択しましょう。
生のまま冷凍保存する方法
火を通さずに生の食材としてエリンギを冷凍する場合は、劣化を防ぐためになるべく空気に触れないような保存を心がけてください。
エリンギは縦半分にカットして冷凍保存しておけば、断面が少なくなり、空気に触れる面が広くならないため、新鮮さを保てます。
ここでは、生のままエリンギを冷凍保存する際の手順やポイントを詳しく見ていきましょう。
1.エリンギは洗わずに汚れを軽く拭き取る
冷凍前にエリンギを洗うのは避けてください。
エリンギなどのきのこ類は、水洗いしてしまうことで風味が損なわれ、品質劣化につながってしまいます。
エリンギ表面の汚れが気になる場合は、水洗いを避け、ペーパータオルで軽く拭き取っておきましょう。
2.石づきを切り落とす
エリンギの茎に薄く茶色の線がついていたら、そこから下は石づきです。石づきはかたくて食べられない部分なので、冷凍保存する前に切り落としておきましょう。
3.縦半分に切る
エリンギは縦半分になるよう、カサ・軸の真ん中に包丁を入れます。調理するサイズにあらかじめ切っておいて保存すれば、すぐに使えるため時短には役立ちますが、空気に触れる面が増えてしまいます。
断面が広いほど風味が早く逃げてしまうため、断面はできるだけ作らないように心がけましょう。縦半分にカットするだけであれば、切断面は1カ所で済みます。
エリンギは解凍しなくても包丁でカットできます。冷凍前に適正サイズにカットするのではなく、調理直前にカットするようにしましょう。
4.冷凍用保存袋に入れる
切ったエリンギは冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫に保存します。エリンギは冷凍保存しておけば、生のままでも1カ月程度の保存が可能です。
エリンギの劣化を防ぐためには、断面が空気に触れることや、乾燥してしまうことを避けることが大切です。
なお、保存の際は普通のポリ袋ではなく、保存に適した保存袋を使いましょう。
炒めてから冷凍保存する方法
エリンギは生のまま冷凍保存する以外に、下味をつけた状態で簡単に炒めてから冷凍保存する方法もおすすめです。
調理した状態で冷凍しておくことで、解凍後にそのまま食べたり、他の料理の食材として活用したりもできます。
ここでは、エリンギを炒めてから冷凍保存する手順とポイントについて解説しましょう。
1.エリンギは洗わずに汚れを軽く拭き取る
炒めて冷凍保存する場合も、エリンギの下調理として水で洗うことは避けてください。エリンギは水洗いしてしまうと風味が損なわれてしまうため、おいしく食べるためには、水洗いをしないよう注意が必要です。
水洗いしないと表面の汚れが気になるという方は、水洗いは我慢し、ペーパータオルで軽く拭き取るようにしましょう。
2.石づきを切り落とす
炒めてから冷凍保存する場合でも、石づき部分がかたくて食べられないことに変わりはありません。下準備として石づきを切り落としておきましょう。石づきはエリンギの根元近くにある茶色の横線から下部分です。
3.食べやすい大きさにカットする
エリンギを食べやすい大きさにカットしましょう。冷凍する前にいったん炒めるため、生のまま冷凍するときのように、空気に触れる面に配慮する必要はありません。
エリンギを調理する際は、いろいろな切り方が用いられますが、料理や好みにあった縦薄切りや乱切りなどにカットしましょう。
4.炒める
下準備が終わったら、フライパンに油をひいて炒めます。エリンギがしんなりしたら、しょうゆやみりん、砂糖などで味つけします。
味つけは、すぐに食べられる程度にしっかりつけるか、他の料理にも使えるように下味程度につけておくか、用途に合わせて調整してください。
5.冷凍用保存袋に入れる
調理後に粗熱が取れたら、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。炒めたエリンギを何食分かに分けるときは、1回分ずつラップに小分けして包み、まとめて冷凍用保存袋に入れて、冷凍室で保存します。
粗熱が取れていないと、冷凍室の温度が上がってしまい、冷凍に時間がかかります。また、エリンギや他の冷凍している食材を劣化させてしまう可能性があるため、注意が必要です。
冷凍保存しておけば、1カ月程度の保存が可能です。ラップに小分けした場合は、使うときに保存袋から使う分の包みだけ取り出せるので、残りのエリンギが劣化することを防げます。
冷凍エリンギの解凍方法
生のまま冷凍したエリンギは、自然解凍や電子レンジ解凍が不要です。冷凍庫から出し、凍ったままでも包丁でカットできるのですぐに調理に取りかかれます。煮たり焼いたり炒めたりといった調理も、エリンギは凍ったまま使用して問題ありません。
逆に、調理前に自然解凍や電子レンジ解凍をしてしまうと、水分が抜けてしまい、風味が落ちてしまうため、エリンギには凍ったままの調理の方が向いています。
調理した状態で冷凍したエリンギは、電子レンジを使って解凍しましょう。
冷凍したエリンギの活用レシピ
エリンギは、うまみや風味を活かせる食材であるため、多くの料理で活用できます。ほとんどの料理で冷凍エリンギを活用できるので、いろいろなレシピを試してみましょう。
ここでは、冷凍エリンギを使えるおすすめレシピを紹介します。生のままのエリンギも使えますが、うまみや風味を引き出すために、一度冷凍にしてから使ってみましょう。
エリンギのベーコンロール焼き
「エリンギのベーコンロール焼き」は棒状に切ったエリンギにベーコンを巻いて焼くだけの簡単レシピです。エリンギの歯ごたえが楽しめるレシピで、お弁当のおかずにもおすすめです。
エリンギはベーコンの幅より少し長めに切って、ベーコンを巻いたときに少しはみ出るくらいのサイズにしておきましょう。冷凍エリンギも使え、ベーコンを巻いて火を通した状態で冷凍して常備食とすることもできます。
エリンギの柚子胡椒和え
「エリンギの柚子胡椒和え」は、加熱したときにエリンギから出る水分も利用して調理するため、冷凍したエリンギの活用にもとても適した料理です。
冷凍エリンギを凍ったまま調理し、レシピで提示されているよりも若干長めに電子レンジで加熱しましょう。
特別な食材は柚子胡椒くらいなので、自宅に柚子胡椒さえあれば手軽に調理できます。10分以下でできあがるお手軽レシピなので、ぜひ試してみてください。
レンジで作るきのこキーマカレー
「レンジで作るきのこキーマカレー」のレシピでは、食材には「きのこ」と指定されていますが、お好みのきのことして冷凍エリンギも使えます。エリンギ以外のきのこも使いたいときは、同じように冷凍してから使ってみましょう。
きのこやトマトなどの旨味たっぷりのカレーで、いろいろな食材の食感を楽しめます。材料を切ったら、すべて混ぜたうえで、耐熱容器を使って電子レンジで調理します。冷凍エリンギを使う場合は、レシピで指定されているよりも若干長めに加熱しましょう。
エリンギの保存は冷凍を活用しよう
冷凍したエリンギの良さを理解していただけたでしょうか。紹介した長期保存やうまみ・風味を引き出せるというメリットに加え、解凍しなくても使える手軽さもあるため、エリンギは冷凍保存がおすすめです。
エリンギは冷凍保存を基本として、いろいろなレシピを使って活用していきましょう。
ただし、冷凍保存したからといって、いつまでも保存できるわけではないことは心しておきましょう。冷凍保存の場合も、できるだけ早く消費していくことが活用のポイントになります。