「厚揚げ」は冷凍できる?保存や解凍の方法・アレンジレシピについても紹介

2022/10/29

厚揚げを冷凍保存できることをご存知でしょうか。本記事では、厚揚げを冷凍することのメリットやデメリットに加え、冷凍方法と活用レシピも紹介しています。デメリットを考慮したうえで、厚揚げを冷凍保存し、時短料理や節約料理に上手に活用していきましょう。

厚揚げを冷凍する際の注意点

食品の保存期間を延ばすために冷凍保存が用いられますが、厚揚げは冷凍により食感が変わってしまうことを理解しておきましょう。

厚揚げを冷凍すると、含まれている水分が抜けてしまうため、滑らかな舌触りが失われ、高野豆腐のような水分が少な目の少しざらつく食感になります。

食感が変わってしまうことで、厚揚げのよさが失われてしまうと考えるかたは、冷凍保存は避けた方がよいでしょう。

厚揚げは食べやすくカットして冷凍するのがおすすめ

厚揚げの食感が高野豆腐のようになっても気にならないというかたは、保存期間を延ばせて、煮物の味もしみ込みやすくなるため冷凍保存してみましょう。

厚揚げは、買ってきた包装のまま冷凍庫に入れて保存することも可能ですが、使いやすさを考えると冷凍前にひと手間かけて、食べやすくカットしてから冷凍保存することをおすすめします。ここでは、冷凍保存の前にひと手間かける、厚揚げの冷凍方法手順を紹介します。

1:油抜きをする

厚揚げを冷凍保存するまえに、袋から取り出して油抜きをしておきましょう。油抜きをしておけば、厚揚げの油っぽさがおさえられます。

油抜きの方法として、1分程度お湯を使って煮沸する方法もありますが、沸騰したお湯をかけるだけの方法もあります。

お湯をかける方法では、ボウルの上にざるをセットし、厚揚げをざるに入れたら、上から熱湯をまんべんなくかけてください。ざるをあげて湯を切ってからさらにペーパータオルで水気をしっかりとふき取っておきましょう。

2:食べやすい大きさに切る

油抜きをした厚揚げは、食べやすいサイズにカットしましょう。油抜きした直後は厚揚げが熱くなっているため、やけどをしないように注意してください。

3:食品用ラップで包みジッパーつきの保存袋に入れて冷凍庫へ

食べやすいサイズにカットした厚揚げを3〜4個まとめて、食品用ラップで包みます。重ならないように並べて平らに包みましょう。

食品用ラップに包んだ厚揚げは、まとめて冷凍用のジッパーつき保存袋に入れて冷凍庫へ入れます。保存袋に厚揚げを入れる際は、空気を極力抜いてください。

厚揚げの解凍方法

日本食厚揚げ、濃厚揚げ豆腐
karimitsu/gettyimages

冷凍しておいた厚揚げは、自然解凍や電子レンジ解凍のほか、直接調理に使うことも可能です。ここでは、厚揚げの各種解凍方法について解説していきます。厚揚げを使いたいときの状況に合わせて、適切な解凍方法を選べるように、それぞれの解凍方法・手順を覚えておきましょう。

1:冷蔵庫で自然解凍する

冷凍保存しておいた厚揚げは、冷蔵庫でゆっくりと自然解凍できます。自然解凍すれば、厚揚げ本来の食感は戻らないものの、ほかの解凍方法に比べると、生の厚揚げに近い食感まで戻せます。

自然解凍のときは、厚揚げを冷凍庫から冷蔵庫に移し、半日間以上置いておいてください。解凍できたら厚揚げの水分をペーパータオルでふき取ってから料理に使います。

2:電子レンジで解凍する

時間がないときは、電子レンジで解凍しましょう。電子レンジで解凍した場合は、自然解凍に比べると水分が逃げやすくなり、厚揚げの食感にもパサつきを感じる可能性があります。

電子レンジで解凍するときは、耐熱容器に冷凍しておいた厚揚げを並べ、1個あたり70〜80秒程度を目安に温めます。解凍に必要な時間は、電子レンジのワット数や厚揚げの大きさによっても異なるため、初めて解凍するときは状態を確認しながら解凍してください。

3:そのまま料理に使う

厚揚げを煮物に使いたい場合は、特別な解凍をせずに、凍ったままほかの材料といっしょに調理してしまうことも可能です。一度冷凍した厚揚げは、煮汁がしみ込みやすくなっているため、煮物におすすめです。

解凍せずに直接使う場合は、煮汁の沸騰した鍋に凍ったままの厚揚げを入れますが、煮汁の温度が凍った厚揚げにより下がってしまうため、いつもよりも長めに煮込み時間を取ってください。

冷凍厚揚げの保存期間は?

日本食、竹籠の豆腐
akiyoko/gettyimages

厚揚げを冷蔵保存しておいた場合の賞味期限は3~4日程度です。厚揚げを冷凍保存しておけば、約1カ月保存しておくことが可能です。

冷凍保存することで食感が変わってしまうというデメリットもありますが、逆に、冷凍保存することで煮汁がしみ込みやすくなるというメリットもあります。

煮物に使うつもりで厚揚げを長くストックしておきたいという場合には、冷凍保存が向いているといえます。

冷凍した厚揚げの活用レシピ

厚揚げの冷凍保存にはデメリットもありますが、煮込み料理に使えばデメリットを感じにくく、逆にメリットを大いに活かした料理になります。

ここでは、冷凍した厚揚げをおいしく食べられるレシピを紹介します。レシピから厚揚げをおいしく調理するコツを学び、冷凍厚揚げを活用していきましょう。

厚揚げの味噌汁

出典:白ごはん.com

「厚揚げの味噌汁のレシピ」は、長時間煮込む必要のない具材を使った、簡単にできる味噌汁です。

レシピでは、煮立てただし汁に厚揚げとしいたけをいっしょに入れていますが、冷凍厚揚げを使うときは厚揚げを早めに入れ、再度煮立つ頃にしいたけを入れるようにしましょう。しいたけに加熱しすぎずにすみます。

厚揚げの油分が味噌となじみ、コクのあるおいしい味噌汁になります。短時間で簡単にできる料理なので試してみてください。

小松菜と厚揚げのみぞれ煮

出典:つくおき

「小松菜と厚揚げのみぞれ煮」は、いったん厚揚げを軽く焼いてから煮込む料理であるため、冷凍厚揚げはそのまま使わず解凍してから使いましょう。

「小松菜と厚揚げのみぞれ煮」は小鉢にぴったりで冷めてもおいしい、やさしい和の常備菜です。冷凍厚揚げを使えば、煮込み段階で煮汁がしみ込みやすいため、味のよくしみたみぞれ煮を楽しめます。

よく味のしみた厚揚げが好みの人は、ぜひとも冷凍厚揚げを使って作ってみましょう。

厚揚げと牛こま肉のすき焼き煮

出典:E・レシピ

「厚揚げと牛こま肉の万能人気レシピ すき焼き煮」は、おかずにも酒の肴にもなる便利な一品です。冷凍厚揚げを使えば、牛肉のうまみがたっぷりと厚揚げにしみ込みます。厚揚げで牛肉のうまみを味わえるため、厚揚げの量を多めにして節約レシピとして活用することもできます。

具材を切って煮込むだけでできあがるため、時間のないときや、料理をするのが面倒なときでも、冷凍厚揚げを活用して作ってみましょう。

冷凍した厚揚げを上手に活用しよう

厚揚げは、冷凍すると水分が抜けて食感が変わってしまいます。厚揚げの食感が好きな場合は、食感が変わってしまう冷凍保存は避けた方がよいでしょう。

しかし、食感の違いがあまり気にならないというかたは、冷凍しておけば保存可能な期間も長くなり、味がしみ込みやすくなるなどよいことずくめです。厚揚げの食感は肉の食感とも似ているといわれるため、肉料理に使えば肉の味がよくしみて節約料理にも一役買ってくれます。

冷凍した厚揚げをいろいろなレシピで試し、活用しやすいレシピも見つけてみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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