「ひき肉」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/10/31
賞味期限の短いひき肉は買ったらなるべく早く調理してしまわなければいけませんが、すぐに調理できないときはどうすればよいのかご存知でしょうか。この記事では、ひき肉を長持ちさせる冷凍保存について紹介しています。正しい保存方法のコツを押さえてから冷凍しましょう。
冷凍ひき肉の保存期間は?
ひき肉は正しい方法で冷凍すれば1カ月ほど保存できます。
ひき肉を買ったものの、調理しきれなかったり大量に買ってしまったりと余らせて、困ってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
ひき肉は上手に冷凍することで賞味期限を延ばせます。また、解凍するときもコツがあります。正しい方法で解凍して、冷凍ひき肉の特徴を考慮した調理方法で料理すれば、最後までおいしく食べられるのです。
ひき肉をおいしく冷凍保存する方法
ひき肉は買ってきたら、新鮮なうちに小分けにしてから密閉することで、おいしさを保ったまま保存できます。
購入後はすぐに扱いやすい量に小分けにしてしまいましょう。小分けにしたものは空気に触れないように食品用ラップでぴったり包んでから、冷凍用のジッパーつき保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。
空気に触れないように密閉してから冷凍保存することが大切なポイントです。
炒めてから冷凍する
調理する時間があまり取れない場合は、ひき肉を炒めて冷凍する方法もおすすめです。
生のままだと塊になりやすくなってしまいますが、炒めることでくっつかずにパラパラになり、コクが出ます。
すでに火が通っているため、解凍すればそのまま使えます。急いでいるときの時短料理に活用できるおすすめの冷凍方法です。
炒めたあとは冷ましてから食品用ラップで包みましょう。
そのまま冷凍する
ひき肉を生のまま冷凍するときは、あとから使いやすいように菜箸などで線を入れておきましょう。
冷凍・解凍が早くできるように厚みを持たせず、平たくしてジッパーつき保存袋に入れます。このときに使いやすい分量になるように袋の上から菜箸などで線を入れておいてから冷凍しましょう。
使うときは線の部分で割ってから解凍すれば、必要な量だけ解凍できるため、無駄が出ません。
下味をつけてから冷凍する
ひき肉を保存袋に入れるときに一緒に調味料を入れて下味をつけてしまえば、味つけの手間が減らせます。
解凍してからそのままそぼろあんかけに使ったり、凍ったまま野菜と炒めたりと、手間と時間が節約できるため、急いでいるときでも簡単に調理できておすすめです。
あらかじめ献立を立てておき下味を何種類かに分けておけば、組み合わせる食材や調理法でいろいろな料理が作れます。慌てて献立を考え、材料を揃えなくてもすぐに調理に取りかかれる便利な保存方法です。
茹でてから冷凍する
ダイエット中の方におすすめなのが、茹でて脂を落としてから冷凍する方法です。
茹でることでヘルシーに仕上がり、脂分も少なくなります。ダイエット中など、脂をなるべく減らしたい方に最適な保存方法です。ひき肉を茹でるとあっさりした味になります。
調理するときは凍ったまま入れますが、すでに火は通っているため、さっと炒め合わせる程度でもおいしく食べられます。
炒めてから冷凍するメリット
生のまま密閉して保存するのも手間がかからず簡単ですが、炒めてから冷凍した方がおすすめである点がいくつかあります。
最初に炒めるというひと手間を加えるだけで長期保存しやすくなりますが、メリットはそれだけではありません。
解凍後においしく食べられるメリットがたくさんあるのです。ぜひ、炒めてから冷凍する方法を取り入れてみましょう。
長期保存が可能
炒めてから冷凍することで2~3週間の長期保存ができます。
ひき肉は空気に触れる面積が多いため、固まりの状態よりも劣化が早く進みます。そのため、冷凍保存してもなるべく早く食べてしまうことがおいしく食べるコツです。
しかし、炒めることで火がすでに通っているため、長期保存でも味や香りなどが劣化するのを遅らせることができます。
ひき肉の臭みが取れる
ひき肉の臭みが気になる場合は、炒めてから冷凍して、臭みを取っておきましょう。
ひき肉は特有の臭みがあり、気になる方も多いでしょう。そんなときは炒めて臭みを取ってから冷凍するのがおすすめです。
粗熱を取ってから、平らにしてジッパーつき保存袋に入れれば、ほぐれやすくなり、使いたい分を取り出しやすくなります。
ひき肉にコクが出る
炒めることでひき肉にコクが出て、日持ちもアップします。
炒めすぎないようにさっと火を通してから、粗熱を取って冷凍庫に入れましょう。ほぐれやすくしておけば調理するときにさっと取り出せ、塊になりにくいため、調理しやすくなります。
コクがすでに出ており、シンプルな味つけでもおいしくいただけます。
簡単に調理ができる
炒めて冷凍したひき肉の大きなメリットは、何といっても素早く簡単に調理できることではないでしょうか。
時間がないときでもすでに炒めてあるため、すぐに調理に入れます。他の食材と調理するレシピであれば、解凍を待たなくてもそのまま使用できます。
生のままだとパラパラにほぐすためにある程度は解凍する必要がありますが、すでにパラパラで火が通っているため、さっと調理すればすぐに食べられる便利な保存方法なのです。
具材としてすぐ使える
ひき肉を炒めて粗熱を取ってからでないと次の工程に入られないレシピは冷凍ひき肉が向いています。
例えば、コロッケの具としてひき肉を入れますが、熱々のままだと揚げたときに破裂してしまうため、しっかりと具材を冷まさなければいけません。
しかし、解凍したひき肉であれば、しっかりと冷めています。炒めたタマネギと混ぜても温度を下げてくれるため、安全に揚げられるのです。
冷凍ひき肉の解凍方法
冷凍ひき肉をおいしく解凍するには、冷蔵庫と電子レンジを使った方法があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、生のまま冷凍した場合と炒めてから冷凍した場合でも向いている方法があります。
特徴を知り、用途に合わせて解凍方法を選べるようになりましょう。
冷蔵庫で解凍する
冷蔵庫で解凍するメリットは、雑菌の繁殖を抑え、食感や香りなどの劣化を防いでくれるということです。
雑菌は冬場であっても繁殖してしまうため、常温に置かずに冷蔵庫で解凍しましょう。ゆっくりと低温で解凍することでドリップが出にくくなり、おいしさを保ったまま、解凍できます。
しかし、解凍するのに時間がかかってしまう点はデメリットとしてあげられるでしょう。急いでいるときには向いていない解凍方法です。
電子レンジで解凍する
解凍する際に時間をかけられないときは、電子レンジを使って解凍する方法がおすすめです。
食品用ラップをはがした冷凍ひき肉をペーパータオルの上に乗せて解凍機能を使いましょう。あっという間に解凍でき、すぐに調理に移れるのは忙しい方にはとても便利な方法です。
しかし、ひき肉は加熱ムラが出やすいため、凍ったままの部分と火が通っている部分ができてしまうこともあります。途中で火の通りを確認したり、ひっくり返したりしながら加熱するようにしましょう。
冷凍ひき肉の活用レシピ
それでは、冷凍ひき肉を使って素早く簡単に料理してみましょう。
レシピに合わせて、解凍したり凍ったまま入れられたりしますが、おいしく食べるためには正しい方法で解凍することが大切です。
ひき肉を使った代表的なレシピをいくつか紹介します。
ハンバーグ
大人も子どもにも人気なハンバーグを、冷凍ひき肉を使って作りましょう。
ひき肉は火が通りやすいため、熱いままひき肉と混ぜ合わせると火が通り始めてしまい、まとまりにくくなります。しっかり粗熱を取ってから混ぜ合わせましょう。
きつね色になるまで炒めたタマネギはハンバーグに甘みをプラスしてくれます。
鶏つくね
鶏の冷凍ひき肉は味噌で味つけをした鶏つくねにしましょう。
鶏つくねはハンバーグよりも簡単です。鶏ひき肉に調味料を入れてしっかりと混ぜて成形すれば、あとは焼くだけです。オーブントースターで焼くレシピのため、忙しいときでもオーブントースターにセットすれば、加熱中に他の料理もできます。
忙しいときに食べ応えのある鶏つくねはおすすめです。
ミートソース
野菜をたっぷり使って、便利なミートソースを作りましょう。
レシピではタマネギ、ニンジンを使っていますが、季節の野菜などをプラスして作るのもおすすめです。細かくみじん切りにするため、野菜が苦手な子どもも気づかずに食べてくれることもあります。
パスタと合わせるだけでなく、ご飯の上にホワイトソースと一緒に乗せてドリアにしたり、焼いたナスやジャガイモに乗せたりとアレンジ方法を見つけて、1つのレシピでバリエーションを増やしましょう。
冷凍ひき肉を活用しよう!
ひき肉を使ったレシピはたくさんあります。扱いやすく、食べ応えもあるため、日々の食卓に登場することも多いでしょう。しかし、日持ちせず、劣化しやすいため、買ったらすぐに調理しなければいけません。使いたいときに素早く調理できるように、ひき肉を冷凍して活用しましょう。
大切なのは食品用ラップで包んで、ジッパーつき保存袋に入れて、空気に触れないようにして冷凍することです。正しい方法で冷凍して、最後までおいしくひき肉を食べましょう。