「生わかめ」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/20
傷みやすい生わかめは冷凍保存がおすすめです。正しく冷凍することで、食感や風味が保たれ解凍後もおいしく食べられるでしょう。本記事では2種類の冷凍方法の手順に加え、それぞれの保存期間の目安について紹介しています。最後までおいしく生わかめを食べ切りましょう。
生わかめの旬はいつ?
生わかめの旬は3月~6月ととても短いです。スーパーには保存期間の長い塩蔵わかめや乾燥わかめが並ぶことが多いため、生わかめを見かけることは多くはないでしょう。
旬の時季だけ食べられる生わかめは、季節の訪れを感じさせる食材のひとつです。やわらかい生の食感をぜひ堪能してみてください。茹でる前の生わかめは茶色ですが、加熱すると鮮やかな緑色になります。緑色の生わかめは下処理をせず調理できるため、とても便利です。
生わかめの保存期間
採れたばかりの状態である生わかめは、傷みやすい食材です。購入してからすぐに冷蔵庫へ保存するようにしましょう。冷蔵庫で保存しても保存期間は2~3日です。
採れたての生わかめは肉厚感を楽しめ、旨味も凝縮されています。磯の風味も堪能できる生わかめは、傷んでいない新鮮なもの選ぶことでよりおいしい状態で食べられるでしょう。
生わかめをより長期的に保存できるように加工されたのが、塩蔵わかめや乾燥わかめとなります。
傷んだ生わかめの見分け方
生わかめの保存期間は冷凍保存で2~3日ですが、食べる前に傷んでいないかを確認するようにしましょう。生わかめは傷むとぬめりが出てきたり、異臭が出てきたりします。また緑色のわかめが茶色く変色しているのも避けましょう。
傷んだわかめは食中毒の原因となってしまうため、保存期間にかかわらず注意が必要です。
生わかめの冷凍保存方法は大きく別けて2つ
購入した生わかめを使い切れない場合には、冷凍保存しましょう。下茹で前の生わかめは茶色をしています。冷凍する際には下茹でが必要です。
生わかめは下茹でしたものを冷凍する方法、塩蔵わかめを作ってから冷凍する方法の2つがあります。それぞれの手順やポイントを解説しているため、生わかめを購入したときの参考にしてみてください。
湯通し後に冷凍する
生わかめは湯通ししてから冷凍しましょう。湯通しすることで、食感も良くなります。販売されている生わかめには茶色いものと、緑色のものがありますが湯通しが必要なのは茶色い生わかめです。
次に生わかめを湯通しする際のポイントや流れを解説しています。解凍後においしく食べられるように正しい手順で冷凍しましょう。湯通し後の生わかめであれば、下処理せずに冷凍保存が可能です。
1:茎だけ先に茹でる
まず生わかめの葉と茎を切り離しておきます。茎は火が通りにくいため、葉よりも先に茹でる必要があります。この段階で茹でたわかめを入れる氷水を、ボウルに用意しておきましょう。
お湯1Lのお湯に対して塩大さじ1を入れたものに、生わかめの茎だけを入れます。
2:残りの生わかめを一緒に茹でる
生わかめの茎を鍋に入れて20秒ほどしたら、葉の部分を入れます。生わかめはサッと茹でるのがポイントです。緑色になったタイミングで、素早く鍋から取り出しざるにあけます。
緑色になったあとに、茶色っぽくなったら茹ですぎのサインです。サッと茹でることで色も美しく生わかめの食感を保てます。おいしく食べられるように、茹ですぎには注意しましょう。
3:わかめを取り出して冷やす
ざるにあけた生わかめは、流水で洗ってから用意していた氷水で冷やします。氷水で冷やすことで歯ごたえが良くなるでしょう。生わかめの下処理の手順はここまでとなります。
2~3日中に使い切るようであれば、この時点で冷蔵庫で保存します。冷凍保存する場合には、使いやすいようにひと手間加えていきましょう。
4:程よい大きさに切る
氷水で冷やして水気を切った生わかめは、冷凍する前にカットします。茎の部分は硬いため、細かくカットしていきましょう。
葉の部分は10cmを目安にすると食べやすくなります。目安は10cmですが、用途に合わせてカットしておくと調理する際にとても便利です。
5:保存袋に入れる
カットした生わかめは冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。1回で使う量ごとにラップで包んで、それを保存袋に入れると便利です。小分けした生わかめを平らになるように保存袋に入れて、空気を抜いてから冷凍庫へ入れます。
塩蔵わかめを作り冷凍する
長期保存しやすい塩蔵わかめは家でも作れます。下茹でした生わかめをそのまま冷凍するよりも、塩蔵わかめにした状態で冷凍した方がより保存期間も長くなるでしょう。
次に塩蔵わかめの作り方と冷凍保存のポイントを解説します。生わかめを大量に購入したときには、ぜひ塩蔵わかめにしてみてはいかがでしょうか。
塩蔵わかめを作るときに必要なものは、生わかめの量の半分の塩と漬け物を作るときなどに使う重しです。下茹でするだけに比べて時間はかかりますが、簡単に作れます。
1:茎を切る
冷蔵わかめを作るときにも、生わかめは湯通しする必要があります。この場合も茹ですぎないように、サッと湯通ししていきましょう。
生わかめの葉と茎を切りわけてから、お湯1Lに対して塩大さじ1を入れた鍋に茎だけ先に入れて茹でます。20秒ほど茎を茹でたら葉を入れて、緑色になった瞬間にざるに取り出しましょう。
食感と風味を損なってしまわないように、塩蔵わかめ用も茹ですぎないように注意が必要です。
2:茹でて塩をまぶす
下茹でした生わかめは流水で洗ってから、氷水に入れます。氷水で冷やした生わかめの水を切ってから、塩をまぶしていきましょう。
まぶす塩の量は、わかめの重量に対しての半分が目安です。ボウルまたは漬け物容器に入れたわかめの上から、まんべんなく塩をまぶしていきます。塩をまぶしたら、生わかめの上に重しをして冷蔵庫で一晩寝かせます。
3:時間を置く
重しをして冷蔵庫で一晩寝かせた生わかめからは水分が出てきます。その水を捨ててから、再度重しをして冷蔵庫で一晩寝かせましょう。この工程をすることで、生わかめから水分を抜いていきます。
4:さらに塩をまぶす
生わかめの水分が抜けたら、乾いたボウルにうつしてふり塩をします。この時点で生わかめは絞っても水が出てきません。塩をふる前に比べると、重量感も増しているでしょう。塩をまぶすときには、生わかめが白くなるくらいの量が目安です。
5:保存する
続いてふり塩したわかめを冷凍用のジッパー付き保存袋に入れます。塩蔵わかめを冷凍する際も、1回の使用量ごとにラップに包み小分けすると便利です。ラップに小分けしてから保存袋に入れて冷凍しましょう。
塩蔵わかめを冷凍することで、より長期保存できるようになります。すぐに使い切る予定があれば、塩蔵わかめを冷蔵保存することも可能です。それぞれの保存期間の目安については後に詳しく解説します。
冷凍生わかめの保存期間
生わかめを冷蔵保存した際の、保存期間の目安は2~3日です。しかし冷凍することで保存期間は伸びます。おいしく食べられるように、2~3日で使い切れない場合には早めに冷凍保存しましょう。
下茹でしただけの生わかめを冷凍したものの保存期間の目安は、2~3週間です。塩蔵わかめにした状態を冷凍すると、保存期間は約6カ月となります。冷蔵保存の場合でも塩蔵わかめに関しては、保存期間は2~3カ月が目安です。
冷凍することで長期保存が可能となるため、保存袋などに冷凍した日付を書いておくと最後までおいしく食べられるでしょう。
冷凍した生わかめの活用レシピ
潮の香りや歯ごたえが堪能できる生わかめは、様々なレシピに活用できます。冷凍した生わかめを使ったおすすめレシピは次のとおりです。
冷凍した生わかめを使用するときには、熱湯を回しかけて解凍するか、そのまま調理に使うかの2つの方法があります。レシピに合わせて解凍方法を選ぶと良いでしょう。熱湯を回しかけて解凍した後も、基本的には加熱して食べるのがおすすめです。
生わかめの酢の物
さっぱりと食べられる生わかめを使用した1品が、酢の物です。解凍した生わかめを食べやすい大きさにカットしてから、きゅうりや人参と和えていきましょう。生わかめはしっかりと水分を絞り切るのがポイントです。
人参と生わかめの鮮やかな色は、食卓を明るくしてくれるでしょう。すりおろした生姜がアクセントとなり、よりおいしく食べられます。生わかめの歯ごたえを堪能したいときにもおすすめのレシピです。
生わかめと白ネギのスープ
続いて紹介するレシピが、生わかめと白ネギのスープです。汁物なので冷凍した生わかめは、そのまま鍋に入れて使用できます。つるんとした喉越しと、わかめの歯ごたえが堪能できる1品です。
冷凍した生わかめを使って簡単に1品仕上げたいときにも重宝します。
生わかめの豚肉巻き
生わかめをメイン料理に使用したのが、豚肉巻きです。このレシピを作る際には、冷凍したわかめは熱湯をかけて解凍しておきましょう。
材料を豚の薄切りでしっかりと巻いて焼き色をつけてから蒸し焼きし、合わせダレを絡めれば完成です。生わかめを使用することで、春の訪れを感じさせる1品になります。
生わかめのネギダレあえ
酢の物とは違った味わいを楽しめるのが、生わかめのネギダレあえです。
ごま油の風味と爽やかなレモン汁、生わかめの食感の相性が良い1品です。副菜としてもお酒のおつまみとしても重宝します。冷凍わかめは熱湯をかけて解凍してから使用しましょう。
生わかめのみそ汁
生わかめの風味や食感を堪能できる簡単レシピが、生わかめのみそ汁です。冷凍わかめをそのまま鍋に入れて調理できるため、時間がないときでも簡単に作れます。
購入したばかりの生わかめを使用する際は下準備の段階で湯通しして水気を切り、カットしてから冷凍しておく必要があります。
生わかめの保存は冷凍を活用しよう
傷みやすい生わかめは冷凍保存しましょう。生わかめを冷蔵保存しただけの状態の保存期間は2~3日ですが、冷凍保存することで2~3週間に伸びます。塩蔵わかめにすると、さらに保存期間が長くなるのでおすすめです。
下茹での方法や塩蔵わかめの作り方はとても簡単なので、生わかめを購入した際にはぜひ取り入れてみてください。おすすめレシピを参考にしながら、おいしく生わかめを食べましょう。