「なめこ」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2022/12/20
独特のぬめりがおいしいなめこは冷凍保存が可能です。本記事ではなめこの冷凍保存の手順や、注意点、解凍方法について紹介しています。冷凍なめこを使用したアレンジレシピも合わせて記載しているため、最後までおいしく食べきりたいときの参考にしてみてください。
なめこは冷凍できる?
なめこは冷凍保存が可能です。未開封の状態でも傷みやすい食材のため、すぐに食べきる予定がないときには冷凍保存しましょう。
冷凍してもなめこ独特のぬめりが失われることがないため、おいしく食べられます。またきのこ類は冷凍することで栄養価が増すという特徴があります。
冷凍してもおいしく食べられる上に栄養価が増し、保存期間も伸びるなど、メリットが多いのがなめこの冷凍保存の魅力です。
なめこを冷凍する際の注意点
なめこを冷凍する際には3つの注意点があります。
傷んだ状態で保存してしまうことがないように、しっかりと確認しておきましょう。それぞれの注意点を詳しく解説します。
1:新鮮ななめこを選ぶ
なめこには賞味期限が記載されていないものがあります。そのため自分の目でしっかりと新鮮なものかを見極めることが大切です。
なめこを選ぶときには、色が鮮やかでツヤ・ハリがあるものを選びましょう。真空パックのものであれば、袋が膨らんでいないかをチェックします。
さらにチェックする点がなめこのカサの部分です。大きさが均一で割れていないもの、そしてカサに濁りがないものを選びます。
2:なめこは賞味期限が短い
きのこ類の中でも、なめこは特に賞味期限が短い食材のため購入後はなるべく早く使いきりましょう。
使いきる予定がない場合にも、早めに冷凍することが大切です。なめこの賞味期限は冷蔵保存すると2~3日となります。真空パックの未開封であったとしても、賞味期限は1週間ほどしかありません。
3:腐っていないことを確認する
未開封の状態であったとしても、冷凍する前になめこが傷んでいないかを目でしっかりと確認しておきましょう。
なめこを触ったときに崩れてしまったり、色が黒っぽかったりする場合は傷んでいるサインです。酸っぱい匂いがしたり真空パックの中に泡ができていたりする際も、腐っている可能性が高いので食べるのは避けましょう。
なめこをおいしく冷凍保存する3つの方法
洗ったり下茹でしたりする必要のないなめこは、簡単に冷凍保存できます。しかし真空パックに入っている状態、使いかけの状態の場合は手順が変わることを把握しておきましょう。
株付きなめこを冷凍保存する方法も合わせて解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。正しく冷凍することで風味が落ちず、おいしく食べられます。
開封した袋入りなめこを冷凍保存する場合
まず全て使いきれなかった袋入りのなめこを冷凍保存する方法の手順を紹介します。開封した場合はそのままの状態で保存せず、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍するのがポイントです。
冷凍するときにひと手間加えることで、調理時に使いやすくなったり風味が落ちるのを防いだりします。開封した袋入りなめこを冷凍保存する際に必要となるアイテムはジッパー付きの保存袋と、金属製やステンレス製のバットです。
1:ジッパー付きの保存袋に入れて平らにする
開封したなめこは袋から取り出し、冷凍用のジッパー付き保存袋へ移します。なるべく空気に触れさせないようにするためです。
保存袋へ入れるときには、なるべく平らになるように広げていきます。平らに広げておくと、凍ったあとに折りやすいため少量から使いやすくなり便利です。
2:金属製のバットの上にのせて冷凍庫に入れる
冷凍用のジッパー付き保存袋へ入れたなめこは、金属製のバットの上にのせます。金属製またはステンレス製のバットの上にのせた状態で、冷凍庫へ入れて保存しましょう。バットを使用することで通常よりも冷凍速度が早くなります。
冷凍速度が早くすると、なめこの風味が落ちるのを防ぐためおいしく食べられます。金属製やステンレス製のバットがない場合には、アルミホイルで代用可能です。
未開封の真空パックなめこを保存する場合
次に未開封の真空パックなめこを冷凍保存する場合の手順を紹介します。開封済のなめこは保存袋へ移し替える必要がありましたが、未開封の状態であればそのまま冷凍庫に入れるだけで完了です。
金属製バットやアルミホイルの上に真空パックのなめこを置いて冷凍庫に入れると、より早く凍らせることができるでしょう。また小分けにして使いたいときには、袋を2つ折りにしておくと凍ったあとに折りやすくなります。
なめこをすぐに使う予定がないときには、買ってきてすぐに冷凍庫へ入れてしまうのがおすすめです。
株付きのなめこを冷凍保存する場合
株付きなめこを購入した際の冷凍保存の方法を紹介します。真空パックのなめことは違い、株付きのなめこの場合には石づきを取り除く必要があります。鮮度が良いうちに早めに処理して冷凍保存しておきましょう。
正しい冷凍保存方法を取り入れることで、なめこの風味を保つことが可能です。
1:石づきを切り落としてバラバラにほぐす
株付きのなめこはそのままの状態で冷凍保存できません。まずは石づきを切り落としてから、手でほぐしてバラバラにしていきましょう。
株付きのなめこには、おがくずが付いていることがあります。なめこに付いているおがくずは、手で丁寧に取り除きます。水で洗い流すのではなく、手で取り除いていくのがポイントです。水で洗うとなめこに水分が残ってしまい、痛みやすくなる原因となります。
2:ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫に入れる
ほぐしたなめこは冷凍用のジッパー付き保存袋に入れます。袋に入れるときには薄く広げるように入れるのがポイントです。
空気を抜いて封を閉じたら、金属製のバットの上において冷凍庫へ入れましょう。前述しているように金属製のバットの上においてから冷凍庫へ入れることで、冷凍速度を早めるため風味をキープできます。少量ずつ使いたい場合には、ラップで小分けしておくと便利です。
なめこの解凍方法
上手に冷凍保存したなめこをよりおいしく食べられるように、解凍方法のポイントを解説します。
電子レンジで解凍したり、常温解凍したりすると水分が出てしまうため風味が劣ってしまいます。なめこを解凍する場合には次に紹介する方法のいずれかを取り入れましょう。それぞれの解凍方法のポイントも合わせて記載しています。
1:冷凍されたまま加熱する
なめこは冷凍されたままの調理が可能です。お味噌汁などに使用するときには、凍ったままのなめこを鍋に投入します。凍ったぬめりなども加熱することで復活します。
汁物に使用するときには、冷凍されたまま加熱する方法がおすすめです。レシピによって解凍方法は変わってきます。
2:冷蔵庫で解凍する
冷凍したなめこは冷蔵庫で解凍することが可能です。冷凍したなめこをうどんや蕎麦の具材に使いたいときや和え物にしたいときには、この方法で解凍しましょう。
解凍時間を早めるために常温解凍するのはおすすめしません。旨味や食感がキープできるように冷蔵庫での解凍を心掛けましょう。
3:流水解凍をする
時間がないときには、流水解凍がおすすめです。袋に入ったままの状態のなめこをボウルに入れて、水道水を流した状態で解凍していきます。水に入れる前に、袋の封がしっかりと閉まっていることを確認しましょう。
解凍するときには、なめこに直接水が触れないようにするのが大切です。水にさらし続けると、なめこ独特のぬめりが取れてしまいます。また食感や旨味が劣ってしまう原因にもつながります。
冷凍なめこの保存期間は?
冷凍したなめこの保存期間は3~4週間が目安です。おいしく食べられるように、冷凍保存した場合でもなるべく早く食べきりましょう。
保存期間の目安がわかっていても、いつ冷凍したのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。安心して食べられるように、保存する際に容器や保存袋に冷凍した日付を記載することがおすすめです。
冷凍したなめこの活用レシピ5選
冷凍したなめこをおいしく食べられるおすすめのレシピを紹介します。様々な食材と相性が良いなめこは、日々の食卓で活躍するでしょう。
冷凍したなめこを使用する際に、注意することが1点あります。それは必ず加熱調理をすることです。加熱処理をすることで食中毒予防につながるため安心して食べられます。
和え物などに使用する際にも、まずは湯通ししてから使うようにしましょう。
1:なめこと豆腐の味噌汁
まず紹介するのが、なめこと豆腐の味噌汁です。なめこ独特のぬめりや風味がしっかりと味わえるレシピといえるでしょう。
だし汁を用意したら冷凍したなめこを入れて加熱していきます。そのあとに豆腐を入れて温めてから味噌で味付けしていきましょう。味噌を投入したあとは沸騰させないように気をつけます。
冷凍したなめこをそのまま投入しても構いませんが、ゴミが付いている場合があるためメーカーでは使用する前に水洗いすることを推奨しています。
2:冷凍ナメコのおろしパスタ
続いて紹介するレシピが冷凍なめこのおろしパスタです。パスタを茹でている間に別のフライパンで冷凍したままのなめこと調味料を入れて、加熱していきます。茹で上がったパスタを、そのフライパンに入れて絡ませていきましょう。
なめこのぬめりがパスタにしっかりと絡み、最後までおいしく食べられます。お皿に盛り付けたあとに、大根おろしとツナをトッピングしゆず皮をすりおろせば完成です。
3:冷やしナメコおろしそば
食欲のない日でもさらりと食べられるレシピが、冷やしなめこおろしそばです。このレシピに使用する際には、冷凍したなめこは冷蔵庫で解凍しておきましょう。解凍したなめこはさっと水洗いしてから調理します。
なめこは加熱しながら焦げないように味付けし、鍋ごと冷水につけて冷まします。茹でたそばをお皿に盛り付けたあとに、大根おろしと味付けしたなめこをトッピングすれば完成です。
4:なめこ雑炊
冷凍したままのなめこをそのまま調理に使えるレシピが、なめこ雑炊です。とろりとした仕上がりが、体をしっかりと温めます。
だし汁を沸騰させてから冷凍したなめこをそのまま鍋に入れます。そのあとにぬめりを取って水を切ったご飯、調味料を投入すれば完成です。できたてをすぐに食べるようにしましょう。
このレシピのポイントはしょうが汁を加えることです。食欲をそそるだけではなく、なめこの風味を引き立てます。
5:ナメコの炊き込みご飯
最後に紹介するレシピがなめこの炊き込みご飯です。このレシピのときには、冷凍したなめこは冷蔵庫で解凍するようにしましょう。解凍したあとは水洗いしてから使用します。
なめことお米、調味料を入れて炊飯器で炊くだけと手順も簡単です。なめこの独特な食感を堪能できるレシピと言えるでしょう。
なめこの保存は冷凍を活用しよう
なめこは冷凍保存ができる食材です。冷凍することで風味が損なわれることなく、栄養価が増すというメリットがあります。賞味期限が短い食材のため、新鮮な状態で冷凍しておいしく食べきりましょう。
本記事で紹介した冷凍なめこを使用したレシピもぜひ参考にしてみてください。