「とんかつ」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2022/12/23

とんかつを保存する方法で悩んだことはありませんか。本記事では、とんかつをおいしく冷凍保存する方法やとんかつを冷凍する際の注意点、冷凍のとんかつの保存期間などを詳しく紹介していきます。とんかつの冷凍保存についてご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

とんかつはまとめて作って冷凍がおすすめ

とんかつは常温で半日、冷蔵の場合は2日間ほど保存できますが、それ以上は冷凍保存する必要があります。冷凍しておけば作り置きのおかずとしても便利でしょう。

とんかつ作りには豚肉の下処理や、パン粉をつけるなどの手間がかかりますが、まとめて作って冷凍しておくことで、調理時間の短縮になります。また、長期保存したいときにもおすすめです。

多めにストックしてお弁当に利用することもでき、アレンジした冷凍とんかつのレシピも豊富にあるため楽しめるでしょう。

とんかつをおいしく冷凍保存する2つの方法

とんかつ料理
kazoka30/gettyimages

とんかつを冷凍保存する方法は、「揚げる前に冷凍する」「揚げてから冷凍する」の2つがあります。どうすればおいしく保存できるのか、2つの方法ごとに手順を紹介していきます。

それぞれ、冷凍・解凍の手間や解凍後の食感、活用できるシーンなどが異なるため、利用したい目的に合わせて選択しましょう。

とんかつを揚げる前に冷凍する方法

とんかつを揚げる前に冷凍する方法は、夕食のおかずなどで揚げたてを食べたいときにおすすめです。揚げてから冷凍する方法に比べて、揚げたてのサクサクの食感が楽しめます。

また、冷凍することで豚肉の繊維が壊れて味が染み込みやすくなるため、下味がしっかりついた仕上がりにしたいときにも向いているでしょう。

1:とんかつを衣をつけた状態まで調理する

揚げる前に冷凍する方法では、豚肉に衣をつけた状態で冷凍します。

作り方は通常のとんかつと同じです。肉の筋切りなど下処理をし、下味をつけた後、小麦粉・溶き卵・パン粉の順に衣をつけます。食べやすい大きさにカットしてから衣をつけても良いでしょう。

2:とんかつを1枚ずつ食品用ラップで包む

衣をつけたら1枚ずつ丁寧に食品用ラップで包みます。食品用ラップに包んでしっかり密閉すると乾燥を防げるため、解凍後も肉がパサつきにくくなります。包むときはできるだけ空気が入らないようにしましょう。

3:ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ

1枚ずつ食品用ラップで包んだとんかつを、2~3枚ずつジッパー付きの冷凍用保存袋に入れます。このときもなるべく空気が入らないように密閉し、とんかつ同士が重ならないようにしましょう。

ジッパー付きの冷凍用保存袋ごと金属製のトレイやバットに並べ、急速冷凍します。素早く凍らせることで肉からドリップが出るのを防ぎ、おいしさを逃しにくくするため、おすすめの方法です。冷蔵庫に急速冷凍機能があれば利用しましょう。

食品用ラップで包んだ状態で一度急速冷凍し、その後ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍保存するという方法もあります。

とんかつを揚げてから冷凍する方法

揚げてから冷凍する方法は、お弁当用など、とんかつを少量ずつ解凍したいときにおすすめです。解凍後に揚げる手間がかからないため、より手軽に調理できます。

衣がカリッとして、時間が経ってもおいしく食べられるとんかつに仕上がるでしょう。

1:とんかつの粗熱をとる

とんかつを揚げたら油を切り、常温で充分に冷まします。粗熱がとれるまで20~30分程度が目安です。

表面が冷めていても、肉の中心部分に熱が残っている場合があるため、しっかりと中まで冷めているか確認しましょう。きちんと冷めていないと、冷凍中に肉が傷んでしまうことがあります。

2:とんかつを1枚ずつ食品用ラップで包む

冷めたとんかつを1枚ずつ食品用ラップで包みます。複数枚をまとめて包んでしまうと、解凍するときに衣がはがれることがあります。乾燥を防ぐため、できるだけ空気が入らないようにぴったりと包みましょう。

3:ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ

食品用ラップで包んだとんかつを、重ならないようにジッパー付きの冷凍用保存袋に入れます。揚げたとんかつも、ジッパー付きの冷凍用保存袋の口をしっかり閉じることで乾燥を防ぎ、解凍後のパサつきを抑えるため、空気が入らないようしっかりと密閉しましょう。

金属製のトレイやバットに並べ、急速冷凍することでおいしさを逃がしにくくなります。冷蔵庫に急速冷凍機能があればぜひ使いましょう。食品用ラップで包んだ状態で一度急速冷凍し、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れてから冷凍保存しても良いでしょう。

とんかつを冷凍する際の注意点

とんかつ。
KPS/gettyimages

とんかつを冷凍する際はしっかり冷ますことが大切です。水蒸気が含まれている揚げたてのとんかつを冷凍してしまうと、水分が凍ってしまうため、衣がサクサクになりません。

また、揚げたてのとんかつの熱によって冷凍庫内の温度が上がってしまいます。他の食材を痛める原因となる可能性があるため、注意しましょう。

とんかつの解凍方法

ここでは、冷凍したとんかつを解凍する方法をご紹介します。揚げる前に冷凍した場合と揚げてから冷凍した場合で、解凍方法が異なるのがポイントです。

冷凍・解凍方法の違いによって、食感や調理にかかる手間も変わってきます。それぞれの冷凍方法にあった解凍方法で、おいしいとんかつに仕上げましょう。

とんかつを揚げる前に冷凍した場合

揚げる前に冷凍したとんかつは、最初に低温で中心までしっかり火を通すのがポイントです。始めは約160℃で8~10分程度、きつね色になったら約180℃にして1~2分程度揚げます(1~2枚を揚げる場合)。最後に油の温度を上げることで、サクサクと香ばしい仕上がりになります。

油で揚げる前に解凍すると、水分が出て揚げにくくなることがあるため、電子レンジなどで解凍する必要はありません。とんかつに霜がついていると油がはねて危険なため、しっかり取り除いておきましょう。

また、一度にたくさんの冷凍とんかつを入れると、油の温度が下がってしまい上手く揚げられません。1~2枚ずつ揚げるか、多めに揚げる場合は、一度低温ですべて揚げてから温度を上げて二度揚げする方法もあります。

とんかつを揚げてから冷凍した場合

揚げてから冷凍したとんかつは、オーブントースターや電子レンジで解凍できます。

オーブントースターでは約200℃で4分程度加熱し、衣がカリッとしてきたところでアルミホイルをかぶせ(衣が焦げるのを防ぐ)、さらに8~10分程度加熱します。肉の中心までしっかりと温めましょう。

急ぐ場合は、電子レンジで半解凍してからオーブントースターで衣がカリッとするまで加熱します。食品用ラップをつけたまま電子レンジにかけると衣が水分を含んでしまうため、必ず食品用ラップをとってから加熱しましょう。

冷凍のとんかつの保存期間は?

豚カツにソースを加える
kuppa_rock/gettyimages

揚げる前に冷凍したとんかつは3週間程度、揚げてから冷凍した場合は1カ月程度保存できます。

どうしても揚げてから冷凍したとんかつを1カ月程度で食べきれない場合は、保存する段階で食品用ラップを2~3回重ねて巻くという方法もありますが、風味が落ちてしまうためあまりおすすめはできません。

長く保存していると、それだけ風味が劣化していくため、できるだけ早めに食べると良いでしょう。

【要注意】傷んだとんかつの特徴

以下のような特徴のあるとんかつは傷んでいる可能性があるため、食べないようにしましょう。特に長時間常温保存していたものは、匂いや味、見た目に変わったところがなくても傷んでいることがあるため注意してください。

  • 変な臭いがする
  • 酸っぱい味がする
  • 変色している
  • 糸をひいている
  • カビが生えている
  • 長時間常温保存した後

冷凍とんかつをよりおいしくする一工夫

冷凍とんかつだからこそ、少し工夫するだけで一層おいしく食べられます。お弁当に利用する場合は、あらかじめ一口サイズで作ってから冷凍しておくと便利です。お弁当に入れる際は、しっかり加熱し粗熱をとってからお弁当箱に入れましょう。

しっかりと下味をつければ、そのままでもおいしく食べられます。作り置きとして保存しておけば、お弁当だけでなく急な来客があった際でも加熱するだけで完成するため、重宝するでしょう。

冷凍とんかつはアレンジしやすい

とんかつセット、豚肉の揚げ物、日本の伝統的な食べ物
sirawit99/gettyimages

冷凍とんかつはそのまま食べてもおいしいですが、アレンジがしやすくレシピも豊富にあるため、同じ食べ方だと飽きてしまう人にもおすすめです。

アレンジレシピを使いこなせば、メインのおかずやお弁当用、おつまみ用など、さまざまなシーンで楽しめます。忙しいときでも手早く作れるレシピが多いのも嬉しい点でしょう。

冷凍したとんかつの活用レシピ

アレンジしやすい冷凍とんかつは、普段のおかずやお弁当など、さまざまなシーンで使うことができます。時短にもなる手軽なレシピが豊富である点が特徴でしょう。

ここからは、定番のレシピから、見た目も楽しめるおもてなしレシピまで紹介していきます。冷凍したとんかつの活用レシピについてご興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

トンカツ卵とじ

出典:E・レシピ

とんかつ卵とじのレシピは、とんかつを揚げる前・揚げた後どちらの冷凍とんかつでも作れます。

玉ねぎと合わせ出汁の甘味がとんかつと相性良く、定番の味わいに仕上がります。ご飯にのせれば、手軽なかつ丼です。

トンカツのり巻き

出典:E・レシピ

サクサクの食感に仕上げたいなら揚げる前の冷凍とんかつを、お弁当用なら揚げた後のとんかつを利用するなど、好みで作れます。お弁当にも、おもてなしの料理としてもおすすめの一品です。

とんかつに醤油やソースをつけてから巻いても、巻いた後にわさび醤油などで食べてもおいしくいただけます。

エンドウ豆入り卵とじトンカツ丼

出典:E・レシピ

エンドウ豆のほっくり感が味わえる卵とじトンカツ丼です。揚げる前・揚げた後、どちらの冷凍とんかつでも利用できます。

エンドウ豆はマメ科エンドウ属の野菜で、サヤエンドウやスナップエンドウなどの種類がありますが、違いは収穫時期や食べ方です。サヤの中の実を食べる場合は、グリーンピースや、実エンドウと呼ばれます。

作り方はトンカツの卵とじと同じですが、「めんつゆ」を使うことでより手軽に作れます。

トンカツおにぎらず

出典:E・レシピ

冷凍とんかつを使った「おにぎらず」は、手軽にでき、具だくさんで見た目もきれいなため、お弁当にぴったりです。

焼きのりの四隅を中央に折り込み、少し時間をおいてしっとりさせた後に切るときれいな仕上がりになるでしょう。

とんかつの保存は冷凍を活用しよう

この記事では、とんかつの2種類の冷凍・解凍方法などについて紹介しました。「揚げる前に冷凍する」「揚げた後に冷凍する」、どちらの方法でも適切に行うことで、おいしく冷凍・解凍できることが理解できたのではないでしょうか。

一工夫加えたり、アレンジレシピを活用したりすることで、普段のおかずだけでなく、お弁当やおもてなしなどのシーンで手軽にとんかつを楽しめます。

「必ず冷めた状態で冷凍する」「長期常温保存したものは注意する」「傷んでいる特徴はないか確認する」「保存期間を目安にできるだけ早く食べる」などに気をつけ、とんかつを冷凍して活用してみましょう。

参考にしたサイト

 
 

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