洗濯乾燥機を使用した際に発生する臭いの予防と対策|除去方法もあわせて解説
2022/12/12
やっと洗濯物の乾燥が終わった!と思ったら「なんだか乾燥機の周りが臭う気がする」なんてことはありませんか?せっかくきれいに洗濯して乾燥までしたのに、洗濯物も臭うような気がしてガッカリしてしまいますよね。しかも、乾燥機が臭いのか洗濯物が臭いのか、それとも両方なのかもよくわからないことも。
この記事では、乾燥機を使用することで発生する臭いの予防と対策を解説しています。臭いの原因とその対処法も併せてご紹介。また、発生してしまった臭いの除去方法も説明していますよ。
予防と対策は、難しいことはありません。少し気を付けるだけでできるようなことがほとんどです。臭いの原因と対策がわかれば、乾燥機を快適に使えますよ。
乾燥機や洗濯物から発生する気になる臭いの原因
乾燥機にかけた洗濯物が臭うと「乾燥機のせいかな?」と考えがちですが、原因はそれだけではありません。
乾燥機を使った時にだけ臭いがするような場合は、乾燥機フィルターの汚れを疑っていいでしょう。そうでない時は、洗濯槽や洗濯物自体が臭いの原因であることが多いですよ。
乾燥機がまだ新しく、乾燥直後にゴムのような臭いがする場合は、乾燥の熱蒸発によるものの場合もあります。
それぞれの原因を解説していきますね。
乾燥機のフィルター汚れによるもの
乾燥機を使わず外干しや部屋干しした時は気にならないのに、乾燥機で乾かした時だけ「なんだか臭う」。そんな場合は、乾燥機のフィルターが汚れているのかもしれません。
乾燥機のフィルターには、ほこりや糸くず、服の繊維などのゴミが溜まります。それをそのままにしておくと、やがて雑菌が繁殖してしまうことに。そうすると、嫌な臭いがしてきてしまいますよ。
フィルターは、まめに掃除をしておくことが大切ですね。
洗濯槽や洗濯物自体に付いた雑菌によるもの
乾燥機ではなく、洗濯機自体が臭いの原因である場合もよくあります。洗濯槽にカビが生えていたり、洗濯物の汚れが落ち切っていなかったりすると、洗濯物に雑菌が繁殖することに。
乾燥機が原因ということよりも、洗濯槽や洗濯物が臭いの原因であることの方が多いでしょう。
乾燥の熱蒸発によるもの
乾燥機がまだ新しい場合、乾燥機を開けるとゴムのような臭いを感じることがあるかもしれません。これは、乾燥の熱が蒸発する際、ドアパッキンに触れることで起こります。
しばらく使用していくと気にならなくなることがほとんどですが、気になる場合は、運転後にしばらくドアを開けておくのがいいでしょう。
ただし、小さなお子さんやペットなどが入り込まないように注意してくださいね。
乾燥機や洗濯乾燥機使用後の臭いを予防する7つの対策
乾燥機を使った後の臭いは、普段から気を付けていれば予防することができます。その予防方法は主に7つです。
1:洗濯物はすぐに洗う
2:定期的に乾燥機フィルターのホコリも取り除く
3:使った後は毎回ふたを開けておく
4:適量の洗剤や柔軟剤を使用する
5:乾燥機用の柔軟剤シートを活用する
6:お湯取り運転を控える
7:乾燥機を使用した後すぐに取り出す
「洗濯物はすぐに洗う」や「使った後は毎回ふたを開けておく」などは、すぐにでも実践できますね。どれも難しいことではありませんから、習慣にしてくことで臭いを予防していきましょう。それぞれを詳しく解説していきます。
1:洗濯物はすぐに洗う
洗濯物をすぐに洗わず放置していると、服やタオルに付着した皮脂などの汚れに雑菌が繁殖してしまい、それが臭いの原因に。
雑菌が繁殖してしまった洗濯物は、よく洗っても臭いが落ち切らないことがあります。洗濯物は何日か溜めてから洗うのではなく、こまめに洗うのが臭いの予防に繋がりますよ。
2:定期的に乾燥機フィルターのホコリも取り除く
乾燥機のフィルターは「そんなに汚れていなければ毎回掃除をしなくてもいいかな?」と思ってしまいます。
ですが、わずかなホコリでも付いたまま放っておくと、カビの温床になる可能性があるため、使用後はできるだけ毎回フィルターを掃除して、目詰まりを防ぎましょう。
フィルターを取り外したら、掃除用の小さいブラシや使い古した歯ブラシを使ったり掃除機を使ったりなどして、ゴミを取り除きます。
3:使った後は毎回ふたを開けておく
洗濯機や乾燥機の使用後は、ふたを閉めておくのではなく、開けておきましょう。雑菌やカビは、熱や湿気を好みます。使用後にすぐふたを閉めると、菌やカビには好都合な状態になってしまいますよ。
使用後にはふたを開け熱を逃し、中にこもった空気も入れ替えるようにして乾燥させましょう。その際、お子さんなどが入らないように気を付けてください。
4:適量の洗剤や柔軟剤を使用する
洗剤や柔軟剤は、足りないと効き目が悪いような気がして、つい「ちょっと多め」に入れてしまいがちです。
ですが、決められた量よりも多くの量を入れていると、すすいでも洗剤や柔軟剤が洗濯物に残り、それが臭いの原因になることもありますよ。
洗剤は、洗濯機に表示された水量に合わせて、規定の量を守るのが大切です。
5:乾燥機用の柔軟剤シートを活用する
せっかく柔軟剤を入れても、乾燥機にかけるとなんだか香りが弱くなる気がしますよね。
液体の柔軟剤は、乾燥の熱で香りが飛ばされてしまうことがあります。洗濯物をもっといい香りにしたいなら、乾燥機用の柔軟剤シートがおすすめですよ。
シートの種類により乾燥機に入れるタイミングが異なりますから、取扱説明書をよく読んでから使いましょう。
6:お湯取り運転を控える
水道代の節約のために、風呂水のお湯取り運転をしていることもありますよね。その場合、風呂水に含まれる雑菌が洗濯物に付着して繁殖することがありますよ。
洗濯物の臭いが気になるなら、お湯取り設定をしている場合は「洗い」のみにして、すすぎは水道水にするか、お湯取り運転自体を控えるのがおすすめです。
また、お湯取りホースが汚れている場合もあります。その際は、お湯取りホースも洗浄できる洗濯槽クリーナーを使うか、新しいホースに取り換えるのがいいでしょう。
7:乾燥機を使用した後すぐに取り出す
乾燥機の中は、乾燥が終わってもしばらくは生暖かいもの。洗濯物に乾燥ムラがあったり、水分が残っていたりする場合、雑菌が繁殖しやすくなりますよ。
乾燥が終わった洗濯物は、長時間放置せずに、すぐに取り出すのがおすすめです。すぐにたたんだりしまったりできなくても、とりあえずは一旦乾燥機の外へ取り出すのがいいでしょう。
乾燥機や洗濯乾燥機を使用することで発生する臭いの除去方法
臭いの予防方法を実践しても、まだ臭いが気になるということもあります。また、洗濯物に付いた臭いは、すぐにでも消してしまいたいですよね。
洗濯物の臭いは、洗う前に酸素系漂白剤を使うことで抑えられます。洗濯槽自体が原因の場合は、洗濯槽クリーナーでお手入れをしましょう。
排水口や排水トラップが原因の場合も、正しい対処で臭いを抑止できます。意外なところでは、水栓を締めていることが臭いの原因の場合も。
それぞれの対策で臭いを除去していきましょう。
洗う前に酸素系漂白剤につけ置きする
きちんと洗濯したのに洗濯物が臭う時は、洗濯物に付着した雑菌が落としきれていない場合があります。洗濯機に入れる前に、除菌・消臭効果の高い酸素系漂白剤につけ置きしてから洗うと、臭いが抑えられますよ。
毎回の洗濯で、洗剤と一緒に入れて使えば臭いが抑えられるという酸素系漂白剤もありますから、試してみるのもいいかもしれません。
洗濯槽のお手入れを行う
パッと見ただけではわかりませんが、洗濯槽の裏側にカビや洗剤カスが付着していることもよくあります。そのまま使用していると、洗濯物にカビの臭いが付くことも。
そんな時は、市販の洗濯槽クリーナーで汚れを取り除きましょう。一度汚れを取り除いても、毎回の洗濯の度に、また汚れは溜まっていきます。1カ月に1回は、洗濯槽のお手入れをするのがおすすめですよ。
排水口の掃除を行う
乾燥機付きのドラム式洗濯機を使う人も多いと思いますが、ドラム式は使用水量が少ないため、乾燥機内の糸くずやほこりが排水に流出します。そうすると、排水口のつまりが起こりやすくなりますよ。
排水口がつまると、そこに雑菌が繁殖し、洗濯機周りが臭う原因に。月に1回程度を目安に、排水口の掃除をしましょう。
排水ホースを外し、排水トラップを分解したら、部品を酸素系漂白剤などでつけ置きします。その間に、排水口のゴミや汚れを取りましょう。その後、洗った部品やホースを元に戻しておしまいです。
排水トラップがあるか確認する
排水ホースの先には排水トラップがあるのが普通ですが、まれに排水トラップがないことがあります。その場合は、洗濯機を購入した電気店か工務店などに相談しましょう。
きちんと排水トラップがあるのに、排水溝の臭いが上がってくるような場合は、排水トラップカバーを取り付けることで臭いを抑えられる可能性があります。
水栓を閉めていないか確認する
乾燥運転時は水を使わないからと水栓を閉めていると、排水トラップに水を溜めることができなくなります。排水トラップは、水を溜めておくことにより、臭いが上がってくるのを防ぐしくみ。そのため、水がないと排水口から臭いが上昇してきてしまいます。
乾燥の間や、運転終了後も、排水トラップには自動で水が溜まるようになっていることがほとんど。水栓を閉めている場合は、開けておくようにしましょう。
乾燥機や洗濯乾燥機の臭い対策を実践しましょう
乾燥機を使用することで発生する臭いには、乾燥機が原因の場合と、洗濯機自体が原因の場合、そして洗濯物が原因の場合がありましたね。どの原因の場合でも、毎日ちょっとしたことに気を付けていくだけで、臭いを予防することができます。
洗濯物を溜めない、洗剤の量を守る、洗濯乾燥が終わったらすぐに取り出すなどは、すぐにでも実践が可能。フィルター掃除も、毎日の習慣にしてしまえば苦ではありません。
まずは、本体が臭うのか洗濯物が臭うのかを把握し、それぞれの原因に合った対策を実践していきましょう。
■執筆/マミさん…以前家政婦として活動していた知識と20年超えの主婦業で培った経験を生かした、簡単な掃除や料理アイデアが人気の家事クリエイター。インスタグラムは@m.a.m.i.a
編集/サンキュ!編集部
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