小麦粉の木製テーブル上のピザのための自家製生地ボール

「パン生地」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック

2023/01/28

パン生地は冷凍保存は可能でしょうか。本記事ではパン生地を冷凍する方法や、解凍方法について紹介します。冷凍方法や解凍方法もいくつかあるため、焼き上げるパンの種類や調理時間に応じて選ぶことも可能です。おいしく保存するための参考にしてみてください。

冷凍に向いているパン生地

自宅でパン作りを楽しんでいる人も増えてきました。自宅でパンを作ると、好きなタイミングで焼き立てのパンを食べられるというメリットがあります。しかしパン生地を使い切れなかったり、パンを作るため時間がなかったりする人もいるのではないでしょうか。

多めに作っておいたパン生地を冷凍することで、無駄なく使い切ることができたりそれぞれの工程を分割できたりするため、忙しいときの時短調理に繋がります。

特にバターロールやクロワッサンは冷凍保存してもおいしく焼き上がるのでおすすめです。保存する前に成形すれば、種類にかかわらず冷凍できます。上手に保存して、いつでもおいしいパンを食べられる生活を手に入れましょう。

パン生地をおいしく冷凍保存する方法は2つ

パン屋のオブジェクトのためのスペースを持つテーブル上の生地
KucherAV/gettyimages

パン生地をおいしく冷凍保存する方法は2つあります。それはベンチタイム後に冷凍する方法と、生地を成形した後に冷凍する方法です。

どちらの方法でもおいしく焼き上がることに変わりありませんが、パンの種類や用途に応じて決めると良いでしょう。それぞれの方法の詳しい手順を紹介します。

ベンチタイム後すぐに冷凍する方法、成形してから冷凍する方法どちらもポイントがあるためぜひ参考にしてみてください。

生地を成形後に冷凍する

まず、ベンチタイムの後に冷凍する方法を紹介します。さまざまなパンを楽しみたい人や、どのようなパンにするか決まっていない人におすすめの方法です。解凍した後に味付けや成形、二次発酵するため、冷凍前の発酵は1回のみで構いません。

まとまった時間を取れないときなど、パン生地だけを作って冷凍しておきたいときにも便利な冷凍方法です。

1:生地を一次発酵させ分割して丸めて置いておく(ベンチタイム)

ベンチタイムまでの手順を簡単に解説します。柔らかくなったバターと牛乳にパン生地を作るために必要な材料をボウルに入れて、手で混ぜ合わせます。粉っぽさがなくなり、まとまりが出るまでこねていきましょう。

まとまりが出て生地にツヤが見えてきたら、一次発酵します。一次発酵後にガス抜きをしたら生地を丸めて、生地を休ませます。ガス抜きをした後に、生地を休ませるという工程がベンチタイムです。

2:生地を一つ一つ食品用ラップで包み冷凍する

ベンチタイムが終わったパン生地は食品用ラップで包みます。個別に食品用ラップで包んだら、冷凍用ジッパー付き保存袋に入れて封をし、冷凍庫で保存しましょう。この際、成形する必要はありません。

生地を成形後に冷凍する

次に生地を成形した後に冷凍する方法を紹介します。作りたい種類のパンが決まっているときにおすすめの方法です。この方法で冷凍した場合、解凍後は二次発酵すればすぐに焼く工程に移れます。

前述しているように、生地を成形する方法であればどのような種類のパンでも冷凍できます。

1:ベンチタイム後に成形する

パン生地作りの流れは、ベンチタイムに冷凍する方法と同じです。一次発酵が終わったらガス抜きをして生地を分割しましょう。分割した生地は丸めてベンチタイムに入ります。

ベンチタイムを経てゆるんだパン生地は、成形しやすくなっています。焼き上げる種類のパンに合わせて成形し、次の工程に移りましょう。

2:天板に生地を並べる

成形したパンは天板に並べていきます。このとき、天板にはシートを敷くこと、パン同士がくっつかないように並べることがポイントです。シートを敷くことで、天板にパンが張り付いてしまうのを防ぎます。

3:食品用ラップをかぶせポリ袋で覆う

パンを天板に並べ終わったら、上から食品用ラップをかぶせましょう。乾燥防止のため、食品用ラップをかぶせた状態のままポリ袋ですっぽりと覆うようにして封をします。

封をしたら、天板ごと冷凍庫へ入れてパン生地を凍らせます。

4:冷凍庫で凍らせたらジッパー付き保存袋に入れて冷凍する

しっかりと冷凍されたのを確認したら、ポリ袋から取り出しパン生地を冷凍用のジッパー付き保存袋に移します。保存袋へ移したら封をしっかりと閉じ、再び冷凍庫へ入れて保存しましょう。

パン生地の解凍方法

小麦粉の木製テーブル上のピザのための自家製生地ボール
Vima/gettyimages

冷凍したパン生地の解凍方法は自然解凍、冷凍庫での解凍、電子レンジ解凍の3つです。自然解凍する際は生地をボウルに移し、乾燥を防ぐために濡れ布巾をかけます。1~2時間ほどで解凍できるでしょう。

冷蔵庫での解凍時間は8時間ほどです。おいしさを保つために冷凍庫から取り出した後は、18時間以内に焼きましょう。電子レンジで解凍する場合は、弱めの設定温度で30秒加熱します。パン生地は1個ずつ食品用ラップに包んだ状態にしましょう。

ベンチタイム後にそのまま冷凍したパン生地は成形してから二次発酵させ、焼いていきます。成形後に冷凍したパン生地は解凍後にそのまま二次発酵に移り、焼き上げれば完成です。

  • 自然解凍
  • 冷蔵庫解凍
  • 電子レンジ解凍

冷凍パン生地の保存期間は?

木製のボード上の新鮮な生の生地
Magone/gettyimages

冷凍したパン生地の保存期間の目安は約2カ月です。おいしく食べ切るために、2カ月以内に焼いて食べるようにしましょう。

冷凍している期間が長くなると、生地の劣化が進んでしまいます。またパン生地を解凍した後に二次発酵をした際、うまく膨らまない場合もあります。冷凍保存することで保存期間は長くなりますが、早めに食べ切ることが大切です。

パン生地の保存は冷凍を活用しよう

パン生地は冷凍することで、保存期間が長くなります。冷凍方法は2種類あるため、焼き上げるパンの種類などに応じて変えていきましょう。あらゆるパン生地が冷凍できますが、砂糖が含まれていないと解凍後の二次発酵が上手にできない場合があります。

パン生地を冷凍したときの保存期間の目安は約2カ月です。しかし冷凍期間が長くなると、上手に発酵できない場合もあるため、なるべく早めに使い切ることがおいしく食べるポイントとなります。

本記事で紹介している冷凍方法や解凍方法を取り入れて、パン生地を上手に活用していきましょう。

 
 

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